2015年1月18日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号

『まんがタイムきららミラク』2015年3月号、一昨日の続きです。

アンネッタの散歩道』。今回はメイヴ側はお休みして、アンネッタの周辺でありますよ。窓から聞こえる、コツンコツンという音。あ、もしかして妖精たちが辿り着いた? そう思ったんだけど、いやいや違いました。帽子にニットベストの女の子。模型飛行機を飛ばしていたら、アンネッタの部屋の窓にひっかかってしまった。それを取り返したくて小石を投げてたんですね。この子、ふいにアンネッタの前に現れて、ああ、この清冽さ。メイヴ思わせる自由さ、闊達さがありまして、そしてこの子、「女の子なのに」、あえて今はそう書きますけど、「女の子らしい」遊びにはまったく興味を示さない。飛行機で遊ぶ。天候や無線、地図への興味も飛行機に繋がっているんでしょうね。将来はパイロットになりたいっていうんですね。アンネッタに問い掛けられる将来の夢。学者になればいいんじゃないか? そうした言葉に、女の人の学者なんてそうそういない、パイロットなんてなおさら、ああ、けれどこの子、いずれくる、女性でも自由に職業を選択し、可能性を広げることのできる社会を、おぼろげながらも見据えているんですね。ああ、人の側にも広がる可能性よ。この出会いがアンネッタにとっての導きになりそうに思われて、ああ、わくわくさせられますね。

ハルソラ行進曲』、期末テストを目前に、皆で勉強会しようっていうんですね。おお、やなぎちゃん、素晴しいな。案の定というべきか、ノートまともにとれてないんだ。真面目そうに見えるんだけど、そうじゃないやなぎちゃん。自分の興味、音楽とかね、そっち方面にはすごく真面目というか真摯に向きあうんだけど、苦手なことは徹底的にないがしろ。自分もこんな感じだったなあ。だからか、どうしてもやなぎのことは肯定的に、好意的に見てしまうんですね。さて、サヤですよ。お家が厳しい。外泊が許されないかも知れない。って、それを腕っ節で解決しようっていうのか。その笑顔も見事で、いやほんと、この子も底が見えない子ですよ。コタツで勉強中。回路図の話とか、いいですね。そして冬休みの話、皆で鍋をつつく、工場でちょっとした工作も。パジャマパーティはなしで就寝。この和気あいあいとした雰囲気は、ほっと安心、なんだか楽しい。実にいいんですよ。

『ビビッド・モンスター・クロニクル』、もう大好きですよ。キャロライン=チェンバーズとの初の冒険? ギルドを作ろう。名前は「あんこと愉快な仲間達」? 添えられた絵がなんだかほんとに愉快で、ああ、最高だな。大好きです。キャロライン=チェンバーズ、登録されてる名前はキャロライン=チェンバーになってて、ああ、名前の文字数、12文字が最大なのか。あんこのいうとおり、名字なしのキャロラインにしとけばよかったんだな。なるほどだ。そして前回ボンちゃんが発生させたクエスト。どうもレアらしく、あんこが大興奮。ほんと、この人のネット上での人格、すごくいいなあ。そしてキャロラインもたいがいで、なんでそんなにえらそうなの? ほんと、この子もいいわあ。現れた敵に、ざっと戦術を指示するあんこ。いよいよ戦いか! と思ったら、ログアウトしました。もう最高だと思う。ボンがゲームをはじめた目的、それも語られ、そしてキャロラインの無謀にあんこが怒る。ここからキャロラインの思い出語り。もう、ほんと、なんでこう予想予測をはずしてはずして、はずしまくるんだろう。落穂拾いしてたのか。いや、でも、もう、ほんと、最初から最後まで見どころで、すごく楽しいの。もう、これ、稀有なくらいに面白い漫画だと思います。

『ミソニノミコト』、面白いなあ。瑞穂のまわりには変な友達ばっかり。その変な友達のひとり、舞ちゃんに、氏神さんの御札をいただきにいった先の神社で再会するんですね。社のある神様に嫉妬丸出しのミソニノミコト。そして再会する昔の友人。ああ、神様だったのか。その神様がいう、最近神棚に変なモノ入れてない? へー、神棚の扉って、右が氏神専用って決まってるんだ。全然知りませんでした。神様直筆の神札いただいて、それで神棚に祀って、そうしたら神棚からミソニと舞茸、ふたりとも出てくるようになるのか! いやもうにぎやかで実によろしいじゃないですか。けんかの果てに仲良くなるといいですよね。

ゆずりはコーポレーション』、問題の把握とその解決でありますよ。テレビ出演と雑誌取材が呼び水となって、サイトのアクセス数もぐんと増えた。ともない一部品切れが出るほどの売れ行きが出て、けれど品切れおこしてるってことは、機会損失ですよね、本来なら得られるはずの売上が得られないって状態になってるんですね。原因は、生産性の低さ。作ってるの、彩音ひとりですもんね。しかたない。で、その状況を改善しようっていうんだけど、彩音を扱き使う。いや、嘘なんだけど、超弩級のブラック企業とな! このやりとりがよかったのですよ。今回のメインは薫だったんですね。バイトを優先するという約束になっている。けれど、そういってゆずりはたちの活動に自分が参加していないことを、いろいろ思い悩むんですね。ストイックに自分の目標を優先するか、あるいは今しかできない、そうした活動を優先すべきか。ああ、なかなか素直になれない薫が、ゆずりはに自分の気持ちを話して、そのたびに和らいでゆく。ふたりの関係、その気の置けなさというのも感じられてね、いい友達じゃないですか。そして薫の弟妹も参加して、いよいよ決戦。ああ、もうそんなに!? ほんといい結果が出て欲しい。ゆずりはたちの活動にも、そしてこの漫画にも、いい結果が出て欲しい。そう願うばかりですよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第3号(2015年3月号)

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