2013年4月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2013年6月号

『まんがタイムファミリー』2013年6月号、発売されました。表紙は、いつにない可愛さですね。イチゴのかぶりものかぶったカツ代にフォーク持ったはっつー先輩が抱き付かんとしているところ。このはっつー先輩が、なんだか本編よりも子供っぽい感じでして、ええ、いつにない可愛さなのですよ。赤主体のカツ代の衣装に、緑のはっつー先輩。その色合いもまたきれいで、大変によい感じです。そして他に、マンゴーを抱えた『椿さん』、さくらんぼを持った『うのはな3姉妹』、今月はフルーツ、果物がテーマになってるんですね。

『春夏秋冬こよみの献立』、いいですね、懐の友達が店にきてくれましたよ。きっかけは懐の話す店長のエピソード。変わってる人っていうんだけど、どうも違ったイメージ持たれてたようで、さながらホラーであります。しかし懐、店に貢献したいというんですね。いい子ですよ。店への、あるいは店長への好意あってのことでしょうね。そして店長、実にネガティブ。けれど思ったよりもちゃんとしている、って、懐の友人、なかなかに酷いこといってます。このお店、ちゃんとお客さんいるんですね。はやってないとはいうものの、まだ潰れない、まだ? そんな懐の受け答えも酷いな。なんだか放っておけない、そんな店なんでしょうね。というわけで、お友達もファンになってくれました。謎の需要。うん、そういうの、なんかわかります。なんか気になるお店。自分にもありましたよ。

『純情小町』、よいですね。作業しながら眠ってるゆっきー。いや、それくらい普通よ! さて本編はというと、しっかりと茶道漫画でありますよ。利休七則とか、そして和菓子とか、っって、先輩、ずいぶん張り込んだんだな。和菓子のマニアというべきか、写真撮って、どんなお菓子だったかという感想もメモしてるんですね。これ、本にすべく出版社に持ち込むといいよ! さてさて、郁、質より量の子なのか。いや、若いうちはそんなもんかも知れん。けど、いいの食べると、安いのはちょっと残念感が強く立ってしまって、逆に手が出なくなるもんだよ! しかし残念茶道部、お茶がないとか、ほんと残念ですが、けど楽しそう。なかなかにいい部活であると思いますよ。

『カラフルぶらぱん』、ゲストであります。芹沢夏緒は、クラスで怖れられている、そんな少年。威圧感ある、けど実際は女子が苦手で緊張してるだけっていうんですね。そんな彼が相談したのは幼なじみの女の子、東上亜紀。この子は、夏緒が困ってるところ見るのが好きなのか? 女子に慣れるように力を貸すというんですが、それがかなりの荒療治で、女装させてランジェリーショップで働かせるっていうんですよ。くずおれる夏緒、あれは面白かった。女性下着なんて触れないと泣く夏緒もナイス、いやいや、可愛いじゃん! というか、亜紀が酷くていい感じ。受け付けない、そういう人もあるかも知れないけど、よかったですよ。ちょっと気にいりました。

エッセイ企画は「お子様卒業」であります。参加者はおーはしるい、光晴ねね、いづみみなみ、高透レイコ、コナリミサトであります。ああ、おーはしさん家のお嬢さん、大きくなられましたなあ。あの、お母さんにつっこみいれてるところとか、いいですね。どんどんしっかりしていく感じでありましょうか。さてさて、お子様卒業となると、食べ物の話がやっぱり出てきますね。子供の頃は無理だった山菜が平気どころか、おいしいと思えるようになった。苦手だったねぎまの葱がおいしいと思えるようになった。前者の味覚の劣化というの、これは確かにショックかも知れませんね。後者はいわゆる食わず嫌いなんでしょうが、そういうものは誰しもあるものだと思います。はやいうちにおいしいと気付けるといいんですが、なかなか最初は難しいですね。自分もきっとあるんだけど、今すぐには思い付かない。たまにセロリにチャレンジして、やっぱり駄目だ! ってなってますよ。年上だったキャラクターが年下になってるっていうの、これもショックですよね。ああ、ほんとショックですよ。そしてペンギン! ああ、ペンギン! いいなあ、この雰囲気。最高です。

博士の白衣女子攻略論』は、扉でいきなりカルメ焼き講座であります。あの赤星さん、可愛いな。重曹を熱分解することで発生する二酸化炭素、それで膨らませるお菓子です。ええ、『ふわふわ科学』に触発されて作ったことも懐かしい。また作りたくなってきましたよ。

さて、本編もお菓子づくりでありますよ。丹沢さんがクッキー焼いてきてくれた! って、ああ、前回から続いてるんですね。いきなりの逆境を乗り越えて、というか気を使ってもらう丹沢さんがおかしかったです。クッキーは白銀くんからも好評で、って、この人、ほんとに姉ちゃんにも妹様にも虐げられてるんだな。いや、まあ、姉というのは理不尽なものです。愛情込めるのは大事だよ、丹沢さんの台詞ですが、いや実際これは本当で、ちょっとの手間を惜しまないというのは、お菓子でも料理でも出来を左右する重要な要素でありますよ。きれいに切る、仕上げを丁寧にする、ちゃんと計量するなどなど。けど、グルテンの話、ああ、こういうのは確かにあかんです。自分もやったことがあるんですよ。以前、天板ケーキを作った時にですね、3枚焼いてガナッシュ挟んで積み上げたんですけど、焼き上がりを待つ間、ちょっと混ぜすぎた。ああ、混ぜるのは機械の仕事ね。腕力なんて使いません。で、それを大学に持っていったら、これを指摘されたんです。全体には好評だったんですが、ああー、手持ち無沙汰で混ぜすぎたかあ、と、こんなこと今でも覚えているのは、ちょっと悔しかったんでしょうね。

今回は、お菓子や料理にまつわる科学、それが描かれて面白く、またお菓子や料理にまつわる各人の個性、それが発揮されて面白かった。あの赤星さんのね、虐げられる白銀くんに、少し優しくしてあげようという同情がね、料理が出来る男はモテるとかというつっこみ、早速吹き飛んでるっていうのがおかしくて、いや、これでも優しくしてるのか? 素晴しいです。リンちゃんの追い討ちも見事でした。でも、白銀くん、いいキャラクターだと思います。ちょっと俺様? 自意識過剰気味で、けどばっちり見透かされてるところがいい。そして夢見がち? さすがに気持ち悪いよ! ハカセのお嬢さん、白銀くんの想像の中の彼女と、現実の彼女のギャップ、それが素敵でした。丹沢さんの追い討ちもナイスでした。

  • 『まんがタイムファミリー』第31巻第6号(2013年6月号)

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