2013年4月3日水曜日

『まんがホーム』2013年5月号

『まんがホーム』2013年5月号、昨日の続きです。

天国のススメ!』、桜の木、懐かしい! そう思って、いやもう、冒頭から翻弄される太一ですよ。はりつけって、桜の好意なのかなんかわからんサービスが、ほんとにもう有難迷惑ってやつで、おかしいは、面白いは、そう思ってたら、なんだよ、もう、後半だよ、やめてくれよ、わがまま放題、えらそばりやがって、そう思った相手がですよ、無理を承知で頼んでおるのだ、ほんのわずかな時間だけの延命を望んでいるというのですね。なぜか。自分を祀ってくれていた人たち、最後のひとりがもうすぐ死のうとしている。その相手を送りたいという。非力な自分を自覚しながら、なんの助けにもなれない自分を知りながら、それでも、ほんのわずかでも、大切に思う相手のためになりたい。見送るだけでも、導くだけであってもと願う、切なくささやかな思いと、その思いに応えようとする太一をはじめとするクラスメイト、そして先生。ほんと、いい話すぎるのも考えもの、そんなこと思ったりすることもある捻くれ者の私ですが、これには抗えない。もう、胸がいっぱいになってしまいました。

まりかちゃん乙』、扉絵のまりかちゃんがなんという色っぽさか、そう思ったら、本編では太ってしまった、ダイエットだ、そういう方面に展開するんですね。なるほど、ダンベル使ったダイエットでしたか。いや、本編ではそんな殊勝な姿、まるで出てこないんですけど。現実を受け入れようとしないまりか、明日から頑張る、そう思いながら、結局朝起きられないまりか。あー、自分もそうだわ。お昼をダイエット食にシフトさせるまりか、ゆなのマドレーヌに抗うあまり、太ったのを人のせいにしてしまうまりか。ほんと、まりかちゃんは可愛い子だと思います。めんどくさい子でもあるんですけど。きびしい指摘をうけて、反発しながらも、泣きながら肯定するまりか、立派だったと思います。うん、まりかの駄目さは、私たち人類の駄目さをひきうけた、そうしたものなのかも知れません。他人事ながら、共感できてしまうところが、この子の可愛げだと思うんですね。

『シネマちっくキネ子さん』、ドギャース!! ギャギャオー!! 酷いよ!

『アテナの初恋』、彼氏いない歴4000年の女神アテナ。美人なのにもてない? 仕事ひとすじだから? っていうのですが、仕事してる時のアテナは大変に魅力的だと思います。あのね、ヴィーナスに対し全員お前の元カレだろと全力でつっこんでるアテナ、あれが素晴しく可愛くてですね、いやもう、最高です。さてさて、本編といいますか、今回の話題は神頼みですよ。って、日本の神社から縁結びのお守りと絵馬を持ってきたのか。ヴィーナス、自由な人だな。ギリシャとか日本とか、もうどうでもいい感じにまじってて、こういう自由さ大変によい感じ。また他の神様連中も自由で、勝手に書くなよ! アテナ様、光ってるなあ。アポロン、アレスにつっこみいれるアテナ。勝手に書かないでくださいってば。もう最高でした。今回はアテナの可愛さが炸裂してた、そんな印象でありますが、そんなアテナがもてない理由もしっかりわかって、なるほど。面白かったです。

『半熟やおよろず』、こちらも神様ですね。神様見習いの鳴たちの学校生活。半人前たちのちゅんちゅんさえずってる様子が面白くて、あの国生みキットみたいな発想もなかなかにいい感じ。なんだろう、学研の学習で石膏で作る立体日本地図とかありましたけど、なんでかそういうの思い出しましたよ。うっかり鳴のやってしまった国生み、あれ、あんなに大きな島ができたっていうんだから、つまり鳴は結構な才能があるってことなのかな。そして鳴のおじいちゃん、前雷神っていうんですが、特別講師としてやってきて、目を見開いてるのね。神様ジョークに雷の実演。孫のこと心配してるおじいちゃんの姿がよかったですよ。

  • 『まんがホーム』第27巻第5号(2013年5月号)

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