2009年10月17日土曜日

悲しくてやりきれない

 思い出せないくらい昔のことなんだけれど、たぶん栄養剤だったっけ? チオビタあたりかのコマーシャルで使われてたことがあって、その耳に残る切ない旋律をすっかり好きになってしまったのでした。『悲しくてやりきれない』。この歌自体はずっと以前から知っていたんだけど、それが『帰って来たヨッパライ』のザ・フォーク・クルセダーズの歌だって後で知って驚いて、それでこの歌のできた曰くを知ってまた驚いて、これ、『イムジン河』の発売禁止を受けて作られたんですってね。『ヨッパライ』は早回し、『悲しくてやりきれない』は『イムジン河』の逆再生。発表機会を握り潰されたくやしさが反映された歌なのだとか聞いたことがあります。ゆったりとして、切なくて、とても美しい歌。作詞はサトウハチロー、作曲は加藤和彦です。

加藤和彦は、フォークやってる人にはおなじみの人ですよね。フォークルの加藤和彦。あるいはサディスティック・ミカ・バンドの加藤和彦。多くの曲を作り、プロデュースし、プレイヤーとしても活躍していました。

だから、辛いんだと思うんだ。過去の人じゃなかった。今もなお輝いている、そんな風に思っていたから、辛いんだ。いったいなにがあったのか、それはわからないけれど、だからどうしてもその選択は避けられなかったのかも知れないけれど、けれど聴くほどにショックは深い。ああ、本当にそうでなければならなかったのかなって、今、私は、悲しさに胸がつぶれそうです。

『悲しくてやりきれない』は、何年か前に集中的に練習していたことがあって、まるまる覚えるほどにやったから、もしかしたらどこかで歌ったのかも知れない。その時の楽譜はもちろん残しているから、また歌ってみようと思います。

2 件のコメント:

らぷとん さんのコメント...

加藤氏が亡くなったことを知った時は本当に驚きました。
病死ではなくて自殺とのことですから……。
本当に何があったのか分かりませんが、何ともやりきれません。

フォークルの人たちは、サトウハチロー氏が作詞することについて戸惑っていたけど、出来上がった歌詞の出来には納得した、という話をどこかで聞いた事があります。
もしかしたら著名な作詞家に頼むより、自分たちで(もしくは友人の松山猛氏に頼んで)作りたかったのかもしれませんが。

メロディーも美しく、歌詞も素晴らしい。こうした歌は残り続け、歌い継がれるのでしょうけど、加藤氏の亡くなり方とともにセンセーショナルに語り継がれてゆく曲のひとつとなるのでしょうか……。

ご冥福をお祈り申し上げます、と言う言葉で締めさせていただきます。

matsuyuki さんのコメント...

なんと書いたものか、どうも整理ができずにいて、今日まで返事を延べてしまいました。それでまた、なんと答えたものかわからないで、なんでいまだにこんなにショックなんだろうと、自分で不思議であったりします。

この翌日だったか、新聞に北山修氏のコメントが載りまして、きっと悔やしくお思いなんだろうなと思って、切り抜いて残したいと思ったのだけど、なんでかそれをするだけの気力が沸かず、そのままにしてしまいました。