2006年3月26日日曜日

ル・パティシエ タオルケーキ

四月に誕生日を迎えられる人に会う機会があったので、なにか贈り物をと思いましてね、こういうときに私は花を贈るのが恒例で、やっぱり喜ばれますし、あとに残らないところもいいし、そんなわけで重宝しているのであります。まあ、男相手にだったら花なんて全然駄目ですけどね……。

けど、いつも花というのも芸がないと思いまして、なにか気の利いたものはないかなと思っていたところに聞き及んだのが、タオルケーキですよ。タオルケーキというのはなにかというと、タオルで作られたケーキでして、もちろんタオルですから使用可能。見た目はケーキだから印象もいいと、よしこれだーと思い至って、今年はこれに決めたのでした。

でもね、残念、その機会というのも待ち合わせやなにかというものではありませんで、そうなんですね、お会いできなかったんです。しかたがないから、その日あった友人に差し入れして、そうしたら思いのほか喜んでもらえて、ああ、やっぱり私の策はあたった、大当たりでした。

私の策というのは、ケーキに見えるタオルをよりケーキに見せるために擬装するというもので、まあ単純な話ですよ、ケーキの箱に入れたのです。購入前に放っていた斥候からの報告によれば、百貨店では扱ってない、ロフトにならあるそうだということなので、梅田ロフトにいきましてね、そうしたら結構いろいろ種類があって目移りするのですが、箱に入れるのですからあんまり大きいのはいけません。私のチョイスは苺のショートケーキ、ダークチェリーのチョコレートケーキ、チーズケーキ。これらを入れるル・パティシエのロゴ入り箱はと思って探したらですね、これが置いてなくて、しかたがないから店員さんに聞いたら、六階ラッピングコーナーへ案内されました。

ケーキが四百円弱なのに、箱が450円ってどうでしょう……。いや、ネタのためならこれくらいの出費はいといません。

プレゼントって難しいのですよ。あんまり高いと、贈るほうも大変だし、もらうほうも気を使うし、後々まで残るものもなんかいやだし、消えものがいいといっても食べ物は好き嫌いもあればアレルギーやなにかもあるしで、生活雑貨やなんかがお手軽ですが、それもなかなか気の利いたものは少ない。だから私は花を贈るというのですが、そんな選びにくいプレゼントの中で、このタオルケーキは光っていました。気が利いているし、生活雑貨であるし、好き嫌いとかアレルギーとかもあんまりなさそうだし、ちょっとした話題にもなりますでしょうしね。その時、ああこいつ手の込んだことしてだましやがって、と笑ってもらえるのが嬉しい。今回差し上げたお嬢さんたちも面白がってくれて、喜んでくれたからそれが嬉しい。これを選んで本当によかったと思います。

私の姉の友人は、紅茶まで用意してさあ食べようとしてところでようやくタオルということに気付いたそうで、暗いところで出されたり、あるいは目が悪かったりしたら、そういうこともあるだろうなあという秀逸のできです。

参考

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