2005年4月10日日曜日

勇気のしるし

世の中には、春になって太ったという人もいるというのに、私はというと痩せてしまいまして、この間からどうもしんどい、頑張りが利かないと思っていたんですが、てきめん。体重が落ちていたのでした。

参ったなあ、正直なところもともとウェイトのあるほうではない私ですから、ちょっとの体重の減がもろに健康、頑張り、気魄に影響してしまうんですね。普段は気力でなんとかカバーしているのですが、気力にも限度があります。

そんなわけで、この最近はどうもやることなすこと中途半端で駄目ですね。

頑張りが利かないときに頑張りを利かせるといえば、栄養ドリンクというんでしょうか、そういうのを愛飲する人も多いようですね。けど、もともと不信心の私ですからこういうドリンク剤のこともどこか信用してなくて、おそらくはそのせいで私にはあんまりドリンク剤の効果が出なかったりします。養命酒とかも一時期飲んでたけれど、あれも目立った効果はなかった気がします。ま、もともと養命酒は目立った効果が出るようなものじゃないですが、しかし目立った効果を得るのが目的のはずのドリンク剤がいまいちとは、それも困ったことではありませんか。

ドリンク剤といえば、モカとかユンケルが有名ですが、同様に知られるのがリゲインですね。リゲインといえば、私らくらいの年代のものには昔のCMソングが覚えにあって、その名も『勇気のしるし』。歌うは若かりし時任三郎、牛若丸三郎太と名乗っていたのでありました。

この曲、目茶苦茶ヒットしましてね、リゲイン公式サイトの情報によれば、六十万枚を売ったそうです。そのうちの一枚がうちにもあるんです。当時吹奏楽をやっていた私は、演奏会のアンコールでこの曲をやることに決まったもんだからシングルを買いまして、今もちゃんと残っています。すっかり忘れていたのですが、この間のiTunesに手持ちのCDを取り込んでいるとき、最後の最後に発掘されたのでありました。

この当時のリゲインのキャッチコピーというのが「24時間闘えますか」というもので、『勇気のしるし』にもこのフレーズがじゃんじゃん出てきて、日本のビジネスマンが昼夜を問わず仕事に打ち込んだ、じゃんじゃん仕事があって、じゃんじゃんお金が回った、そういう時代の空気をにおわせる歌であります。ちょうどその頃くらいにカラオケボックスが流行しだして、私らも学校帰りとかによって、当然流行っていたこの曲も歌って、懐かしいやらなんだかよくわからないやら。そういう時代があったのは、もはや夢のような気がします。

やりたいことがいっぱいあって、時間がいくらあっても足りないと思うような私には、この「24時間闘えますか」というのはある意味理想的だなあと思います。できることなら24時間闘いたい。けれど体力がそれを許しません。

ただでさえ短い一日を、寝過ごしたりなんかしてさらに縮めて、やりたいこともこなせずに夜は更けていきます。

ああ、残念ですね。残念ですね。けれど、24時間闘わないといけないというのも酷な話で、それこそ非人間的です。あの狂乱の時代に戻りたいとはついぞ思えず、けれど24時間闘えるキャパシティは欲しいものだと、非人間的な活力を夢見たりするのでありました。

  • 勇気のしるし — リゲインのテーマ

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