2014年7月5日土曜日

『まんがタウン』2014年8月号

『まんがタウン』2014年8月号、発売されました。表紙は『ままごと少女と人造人間』メインに、夏の海辺の装いですね。白いワンピース、フリルも可愛いしずくに、妙にアロハが似合っている13号。これ、いいなあ。ぱっと目を引いて、興味かりたてる、そんなところがありますよ。『押しかけ時姫』時姫も、水着ではないけれど赤い腰巻パレオみたいにして、そして手にはソフトクリーム。はつらつとして可愛らしい、そんな時姫のよさがあふれています。『ちょい能力少女あゆむ』あゆむはビキニスタイル、スイカをかついで、しかしこの子、素晴しく色気がないな。ストン、そういうほかないボディラインが逆に少年思わせて魅力です。この飾らない感じもまたよいですね。

『押しかけ時姫』、時姫の過ごすはじめての夏ですね。冷房で驚き、そして暑さにまた驚く。戦国時代ってどんなだったんだろう。ヒートアイランドとかなかったろうから、今よりかはまだ涼しかったんだろうなあ。江戸時代とかは極小期で地球全域で寒かったらしいですけどね。時姫、夏用の単衣から浴衣に着替えて、なるほど帯が違うわ。そうか、腰上げとかもなかったか。なるほど、ぐっと雰囲気変わりましたね。髪も結い上げて、その可愛さ。いや、もう、海斗ももっと誉めたげようよ。あの普通といわれてショック受ける時姫、その心情がいじらしいですよ。花火も、戦国時代には今みたいのはまだないか。大筒と思い慌てる。けど花火を見れば夢中。時姫の、もとの時代にいずれ帰るつもりであること明示されて、けど帰り方がわからない。ああ、そりゃそうか。姫としてのつとめと、そして海斗とこの時代での暮らし。どちらも大切と思っている。それが見えるのがまたいいんですね。

『大正乙女カルテ』、路乃進級です。かのとに誘われての勉強会、そこでの気迫、それを支える強い思い。ええ、路乃、よっぽど落第しかかったことがショックだったようです。かのとの家に泊まって、それが見事なカルチャーギャップ。ばあやさんがいて、夕食の準備、お風呂の支度、全部やってくれることが路乃には慣れなくて、うん、広いお風呂もちょっと落ち着かないみたいですね。夜、かのととマルさんと少女小説読んだりお話ししたり、ちょっと恋話も? と思わせて、軽くかわすマルさんが素敵。路乃、ちょっと子供っぽかったりもするけど、それでも頑張ってる。昔が恥ずかしいのは、ちょっとずつ成長してるからでしょう。そうした彼女らの小合宿? 友情深まるようで、最後のかのとの表情なんかも晴れやか。実によかったです。ああ、路乃さん、背中のラインが色っぽかったです。

『涙の数だけ輝いて!』、晴香がすっかり開き直ってますよね。直子に脅迫状。一体誰が? で、晴香が疑われる。脅迫状が届いたこと、加えてその差出人「松柳理瀬のファン」という名前が、かつて直子といろいろあったという松柳理瀬のことを想起させて、直子の気持ちを揺さぶるんですね。そのどたばたが今回のメインであったのですが、最後には晴香が直子を追求して、これは因縁をはっきりさせて、彼女をふっきらせようというのでしょうか。いずれにしても、晴香、これまでにも増して強くなった。そう思わせます。直子への気持ちも確認されて、いやあ、実に頼もしく感じられますよ。

『ちょい能力少女あゆむ』、歩の試験勉強ですよ。母優秀、長女は秀才、次女天才。けど歩はどうにも駄目で、ああ、勉強できても決してしあわせそうでないというのを、母、姉見て学んじゃったのか。次女栞の家庭教師風景、よかったですよ。高校の話で盛り上がったり、趣味に目覚めた時のこと語られたり、そうしたところは友達のよう。年の近い姉妹ってこういう感じなのかなあ。母の約束、欲しがってたフィギュアを買ってもらえるというのがそうとう大きかったか、親身に親身に教えてくれて、で、へろへろの妹に萌える。この歩のよれよれ、栞の様子などなど、実に可愛い。いい姉妹でした。そして栞のフィギュア、16万円! そりゃ力もはいるわ!

『居間には今外国人がいます。』、ミカちゃん宅訪問、本編のはじまりですよ。庭には石灯籠がやたらあって、玄関にもなんだかいろいろ、居間には世界各地の人形がみっしり。落ち着かない家です。だからドゥブラン氏も万希の家に入り浸るのか? といえば、そうではないらしいらしいですね。また違う安らぎがあるのでしょうか。ドゥブラン氏、いつにも増していきいきとして、表情も豊か。テンション高い顔も落ち着いた顔も、どちらもいいなあ。モロッコのお茶、あれすごいなあ。あんな高さから落とすんだ。かっこいいな。ミカ両親が日本にきた理由なんかも語られて、ええーっ! そんな理由! って思ったんだけど、ああ、自分もまだまだかあ。万希の家に集う外国人、特に女性の反応がね、すごく好意的なの。ああ、なるほどなあ。ええ、自分も全然わかっとらんかったです。しかし今回は、ドゥブラン家の親子関係、それがちょっと見えて、なんだ、すごくいい親子じゃん。ええ、その家族の光景、素敵でした。

  • 『まんがタウン』第15巻第8号(2014年8月号)

0 件のコメント: