2006年2月4日土曜日

『フルハウス』セカンド・シーズン

 おとついの夜、たのみこむからのメールを受け取り、『フルハウス』セカンド・シーズンのBOXを明日発送しますぜという内容。たのみこむで買うと支払いは代引きを選ぶことになるので、早速お金を用意して、しかし物入りだなあ。いや、『フルハウス』の代金を支払うのを惜しんでいるのではないのです。そうではなくて、なんでかこのひと月ほど、あれやこれやと出費することが多くて、節約しないといけないなんて思っているんです。ですが、『フルハウス』のDVDがくるとなればそんなことはいっておられないわけで、そういえば本国ではサード・シーズンのDVD発売がアナウンスされているそうですね。ああ、そうなれば日本版も直きでしょう。もちろん発売が決まった瞬間に注文する気満々でいます。

DVDの受け取りは昨日でしたが、昨夜は思わぬ出会いがあったものですから見る暇を持てず、なので今日ようやく見ることができたんですね。私、いつも見始める前は、一話だけと心に決めているのですが、なにしろ意志が弱いものだから、結局DVD一枚に収録されている分全部を見ないでは気が済まないんです。『フルハウス』のDVD-BOXは四枚組だから、つまり全部見るのに四日かかるというわけです。いや、時間さえ許せば一日二日で見終わりそうな勢いなんですが、『フルハウス』漬けというのもなんですし、なにしろもったいないです。楽しい時間は長く続いて欲しいものじゃありませんか。

『フルハウス』のセカンド・シーズンにはなんとビーチボーイズがゲスト出演しましてね、この回も実に面白く楽しく見ることができました。ジェシーが自分の夢に向かっていよいよ歩みだすというこのシーズンをとおして描かれるテーマも少し絡んで、しかしそれだけじゃないんですね。ビーチボーイズのステージ、そして観客の熱狂も収録されて、すごく広がりのある話でした。

で、ここからちょっとネタバレだから気にする人は読むのをやめていただくとして、ジェシーと組んで曲作りに取り組んでいるジョーイがですよ、ステージ上でビーチボーイズメンバーのポケットにデモテープをこっそり入れているんですよ。この場面を見たとき、私ははっきりいって我が目を疑いました。事前に打ち合わせしてたんでしょうか。あのシーンは正直本編から離れたおまけ、ボーナスみたいなつもりでいたから、本当に驚いて、しかも曲を終えた後に深々とお辞儀した時、胸ポケットからカセットテープがこぼれ落ちている。慌ててそれを拾ってというところもちゃんと録られていて、いくらなんでもこれはハプニングでしょう。けど、こうしたたまたま収録されてけれどあえて語られてない伏線みたいなのがあるというのは面白く、なんかわくわくさせるものがあります。

しかしですよ。タナー一家がステージ上から呼ばれたあのとき、あたかもあのファミリーが本当の家族のような気分がしたんですよね。これはきっとアメリカの視聴者も同じように感じたんじゃないでしょうか。日本の視聴者もきっとそうでしょう。

なんか、こういう虚実がクロスするところに、本来虚であるはずのものが事実のように見えてくる。すごく不思議な気持ちで、そしてこの不思議さはとても嬉しいものです。あの家族を実在のもののように感じている、そんな気持ちを自覚できる瞬間でした。

0 件のコメント: