2005年10月25日火曜日

『フルハウス』セカンド・シーズン

 本日たのみこむからメールがきまして、ふむふむなになに、『フルハウス』のセカンド・シーズンが出るんですか。ふーん。てな感じで実にクールなもんです。だって、当然出るはずのタイトルで、私にしても当然買うに決まっているものですから、いちいち騒いだりするようなことはございません。息をするように自然。太陽が東から昇り、西に沈むくらい自然。そりゃまあ、昇る朝日の美しさに嘆息することもありますよ。けれどそれでも、それはわあわあと騒ぎたてるようなことではないのです。

ただ一人、よいものに触れることができたと、胸の中にしまっておきたいような、そういうものだといえば伝わるでしょうか。いや、多分伝わらんな。まあ、変なこといってるのはわかってますから、放っておいてやってください。

そもそも、私にたのみこむからメールが届くというのは、ひとえにファースト・シーズン日本語版を買ったからなのですが、いやあ、『フルハウス』はいいドラマですよ。今更私がいう必要もないくらい広く知られた事実ですが、『フルハウス』は本当にいいドラマです。

『フルハウス』の面白さというのは、特定のある年代にしか通じないような、そういう偏狭なものとは一線を画しているんです。高校に通っていた時分の私が見て、おじさんになった私が見て、当時壮年で今は老境にさしかかろうとしている父母にしても面白いといって見ている。あらゆる年代に通じる幅の広さは恐るべきものがあります。ギャグ、コメディの切れもよく、そしてちょっとしんみりさせるシーンも、欠くことができない『フルハウス』のエッセンスです。こうしたエッセンスが、そもそも国境も越え、基底となる文化も違えている日本において受け入れられているというのは、どれだけ『フルハウス』の扱うことごとが普遍的なものであるかを語っていると思います。そして、これは素晴らしいことだと思うのです。

セカンド・シーズンのリリースは来年二月といいます。ことさら急ぎはしませんが、その日が来るのが楽しみというのは紛れもない事実です。

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