2005年10月10日月曜日

恐竜惑星

 私の第一次恐竜ブームが小学生のころであったとすれば、第二期は大学に入るか入らんかといった頃。実際その時分は、恐竜の新学説が一般層にまで浸透しはじめた時期でありまして、ディアゴスティーニが『週刊恐竜サウルス』を展開し、そして映画『ジュラシックパーク』が封切られ大ヒット。1993年でしたね。直近で一番恐竜がホットだった時代といってもいいんじゃないでしょうか。

そして、1993年にテレビで放映されていたのが『恐竜惑星』でした。NHK教育お得意の実験的子供番組『天才てれびくん』内で放送されたSF色の強い実写&アニメ混合作品で、そのレベルの高さといったらもう格別。『ジュラシックパーク』なんか目じゃないぜ! いや、マジでものすごく高度な内容を扱っていて、正直な話、本来の視聴者層であるはずの小学生向けとは思えないハードSFでありました。

『恐竜惑星』を見たときにですよ、私は途中から見はじめて、夏休み冬休みの集中放送で全話を通しで確保することができたのですが、もうぶったまげましたよ。恐竜の常識というのが様変わりしています。私のベースを築いた八十年代の恐竜像とはまったく違ってしまっていまして、私の子供のころの恐竜の中心はティラノサウルスとかアロサウルスといった巨大な獣脚類であったのですが、九十年代の主役はディノニクスやヴェロキラプトルといった知能の高い小型獣脚類に移り、このあたりは『ジュラシックパーク』でもおなじみの面々であるかと思います。

『恐竜惑星』は、序盤はヴァーチャル世界に恐竜を見学しにいくといった、まさにサファリパーク的なのりであったのですが、途中から暴走がはじまって、恐竜から進化した私たちとは異なる人類が関わってきます。トロエドンから進化したギラグール、レエリナサウラから進化したフォロルという対立二種族が戦い、そして将来を志向し、我々哺乳人類との共闘のすえ新たな旅立ちを……。感動しますよね。もう、涙なくしては見られないというか、あの盛り上がりは想像を絶する大波のごときものでありました。

DVD-BOXが出たとき、本当、欲しかったですよ。けど、これを買うと『ジーンダイバー』も買わないといけないし、そうなると当然『ナノセイバー』も買わないといけない。『アリス探偵局』は、まだ出てないのか……。でも、出たらいずれ買うな……。

と、こういう連鎖反応が簡単に予測できたから、買わなかったんです。でも、本当のところいうと欲しいんです!

日本はDVDが高いのう。これが半額なら、私は買ってたかも知れないのに。きっと同じように思う人も多いだろうと思うのに。安値で出して、たくさん売るというそういうやり方は無理なんでしょうか。なんとか米国プライスに近づいてほしいもんじゃと — 。ほんと、切にそう思います。

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