2005年10月14日金曜日

勇者エクスカイザー

  『勇者エクスカイザー』は八年続いた勇者シリーズの第一作で、それぞれに個性の違う勇者シリーズにおいて、核となるような要素を確立させた記念作であります。私はこれの予告編を見たときに、きっとつまんないだろうなと思ってまったく期待をしなかったのですが、ところがどっこい、第一話を見てビデオに録らなかったことを後悔しました。面白い! アニメとしては子供向けの部類であるとは思いますが、それでも私にはすごく面白くて、一年を通して見たアニメの最初となりました。といいましても、当時はまだ高校生で、部活があったりビデオが壊れたりで、途中に抜けはあったのですが、それでもアニメというのは、一年を通じてストーリーを展開するものなのだということを知った最初であったのは違いなく、実際『エクスカイザー』をきっかけに、私はアニメにどっぷりはまることとなるのでした。

一種、人生を変えた番組であると言い切ってよいかと思います。

『エクスカイザー』をこのタイミングで紹介する意図はといいますと、敵メカが恐竜をモチーフにしていましてね、ボスのダイノガイスト(ティラノサウルス)を筆頭に、プテラノドン、ブロントサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルスと、人気恐竜そろい踏み。ちなみに『エクスカイザー』は1990年作品なので、恐竜ブーム以前に展開された、いわば恐竜ブームの先駆をなすアニメ(なのか?)でありまして、それゆえ、ダイノガイストはゴジラスタイルの直立獣脚類であります。それともうひとつ、ブロントサウルスがいるというのもポイント高いです。というのもですね、ブロントサウルスという名前は今ではもう使われていないのですよ。今では、アパトサウルスというんですね(詳細は、福井県立恐竜博物館FAQを読んでくださいな)。

ブロントサウルスは、カミナリ竜という意味で、『エクスカイザー』に出てきた彼はサンダーガイストという名前でした。ええ、確かにブロントサウルスであったわけで、私は彼を思いだすことで、ちょっとノスタルジーに浸ることができるのです。

なんか、恐竜だけで話が終わってしまいましたが、『エクスカイザー』は一年という時間をかけて、友情という宝物を扱った大変な良作です。私は最後の三回分だけビデオに残して、最終話を見ればそのテンションに打ち震えて、あの月面決戦の興奮。主役グレートエクスカイザーも格好良ければ、敵方ダイノガイストもすさまじい切れ味で、私はやっぱりこのアニメを抜きに自分の来し方を振り返ることはできそうにありません。

だから、きっとこれは、またいつか書くことになるな。だって、全然いい足りないんだもん。

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