2005年10月15日土曜日

熱血最強ゴウザウラー

 恐竜をモチーフにした作品はないかと、さながら悪い子を探すなまはげのようにして記憶のなかをさまよっていた私ですが、いやあ、忘れていました。『熱血最強ゴウザウラー』が、まさにその恐竜をモチーフにしたアニメであったではないですか。

『ゴウザウラー』というのは、『絶対無敵ライジンオー』を皮切りに三年続いたエルドランシリーズの最終作でありました。人気あったんですよね。アニメ誌でも結構取り上げられたりして、またファンも結構多かったりして、私は第二作の『ガンバルガー』をこそ好んだ人間ですから、その人気の出方には嫉妬したものでした。

私が『ゴウザウラー』を忘れていたというのもしかたがないのですよ。私はこのアニメを見はじめて、なんでかどうしても水が合わなくて、ドロップアウトしてしまったのでした。勇者シリーズは見ていたわけですから、アニメに飽きたとかそういうわけでもないんですよね。じゃあ、いったいなにが悪かったんでしょう。

エルドランシリーズは最初の『ライジンオー』で人気が沸騰して、ところがその人気のポイントを読み誤ったサンライズは翌年の『ガンバルガー』で惨敗。作者をして平成のカルトアニメといわせたほどであったのでした。で、サンライズも挽回をはかるわけですよ。『ライジンオー』ファンが求めていたものはなんだったかを再度洗い直したのでしょうね。そうして『ゴウザウラー』は、再びクラス全員で戦うという、学校ロボットものアニメとして成立したのでした。

と、そこまではいいんですが、妙にマニア向け臭くなったのはいったいなんでなんでしょう。いったいどこがといわれれば、YoumexからStarchildに移ったといったらわかってくれる人はわかってくれるんじゃないかと思います。まずキャラクターの設定がそうで、そこにくっついてくる声優がそうで、もう私はうえーって感じになって、最初からいやな感じはしていたんですが、そうした感触を払拭できないままドロップアウト。まあ、本当に相性が悪かったということなのでしょう。

けど、サントラは持ってます。長く聴いてなかったんですが、というかほとんど聴いたことなかったんですが、iTunesにぶち込んでパーティーシャッフルで聴いていたら、やっぱりいい曲もあって、もしかしたらあん時のあのドロップアウトは間違いだったんじゃないか。もしかしたら、今見直したら、結構好きになれるんじゃないかと思って、けどそうしたらドラマパートがはじまって、やっぱりうえー。

相性というのはあるもんだと、本当に思います。

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