2005年10月12日水曜日

ジュラシック・パーク

 恐竜に関するもので記憶に残っているものといえば、やっぱり『ジュラシック・パーク』を忘れてはいけないのではないかと思います。といっても私は『ジュマンジ』の方が好きなので、『ジュラシック・パーク』についてはそんなに知らないんです。テレビで二三度見たくらいですね。

けど、映画としての『ジュラシック・パーク』にはあまり覚えがないとしても、映像としての『ジュラシック・パーク』となると話は別。凄いという表現に尽きます。この感想は、おそらく一般の人においても同じだったのではないかと思います。

つい先日のこと、恐竜の姿勢について図解で説明していて、私が子供のころは尾を引きずりながら鈍重にずしんずしんと歩く直立姿勢だったのが、今では尾をぴんと伸ばしてすたすた俊敏に走るというのが常識になってうんぬん。そうしたら、これは『ゴジラ』と『ジュラシック・パーク』の違いじゃないですかと突っ込まれてしまって、いや、ちゃうねん。ゴジラには制作当時の恐竜観が反映されてるからあの恰好なわけで……。

そういえば、当時最新の恐竜研究をフィードバックさせたエメリッヒの『ゴジラ』は、時速480キロで走ったっけかなあ。とまあ、これはどうでもいい話。でも、ゴジラに対比されたのがUSAゴジラではなくて『ジュラシック・パーク』であったところに、この映画の知名度がわかろうものです。

以前、コンピュータにまつわる馬鹿話をしていたときに、ほら、昔の特撮ものとかだと、解析不能に陥ったら操作パネルがやおら爆発したりしましたよね。ああいう、自爆装置つけてんのかよみたいな突っ込みをして面白がっていたのですが、その時『ジュラシック・パーク』の話が出たのでした。

劇中でハッカーの女の子が『UNIXならわかるわ!』といって、パークのシステムに介入する場面があるのですが、そのUNIXの画面というのが、3Dで表現された、おいそいつはゲームかよみたいなものだったのだそうです(私は覚えてません)。どこがUNIXやねんって、けれどその人は突っ込みをいれるまでにはいたりませんでした。あまりのことに脱力してしまっていたからです。

そんなわけで、その人(SEです)の中で『ジュラシック・パーク』は、恐竜の映画というよりも、とんでもUNIXの出てくる映画として位置づけられたという話でした。

ところが、世の中というのは実に奥深いもので、ちょっとWikipediaで『ジュラシック・パーク』の項目を見てつかさあい。その他という見出しがあって、本文を読んでみると、ワーオ、あのシステムって実在するんだ! fsnっていうらしいですね。

私はこの事実を、コンピュータ絡みの情報を探している時に偶然発見したのですが、それにしても事実とは小説よりも、いや映画よりも奇なりですよ。この情報を件のSE氏に提供したら、その人はBSD使いなのですが、さすがにfsnは知らなかったとのこと。脱帽したとのことでした。

これできっとその人も、とんでもUNIXじゃなく、恐竜の映画として『ジュラシック・パーク』を観賞できるようになったのではないかと思います。

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