2005年10月7日金曜日

HAL — はいぱあ あかでみっく らぼ

  明日から恐竜博がはじまるというので、買ってきました前売り券。なんとですね、海洋堂制作のフィギュアがもらえる引換券付き前売りがありまして、割引されたうえおまけがついてくる。そん代わり平日にしか入場できないという諸刃の剣。勤め人にはお薦め出来ない。といっても、まあ私は半勤め人、半遊び人みたいなもんですから、平日限定券でもなんら問題ありません。問題があるとしたら、これペアチケットということで、相手を探さないといけない。中生代の生物に興味があって、なおかつ平日が暇な知り合いなんていたっけかなあ……。

今回の恐竜博のコンセプトは、恐竜が鳥へと進化していく過程をクローズアップしようというもので、ええーっ、恐竜って鳥に進化したの!? なんていっている人はちょっと遅れていますね。今や、恐竜は鳥になったという説が主流を成して、だから私らが身近に見、親しんでいる鳥は恐竜の子孫であるというわけです。ほら、こう考えると、ちょっと中生代が身近に感じられるじゃありませんか。ロマンですね、ロマンですよ。

あさりよしとおの科学漫画『HAL』第一巻には、まさに鳥類の親戚としての恐竜が扱われた回がありまして、これを読めばなおいっそう恐竜が身近に感じられる好短編であります。恐竜の飼い方が紹介されて、さらにはおいしくいただける恐竜料理にも触れられて、鳥に似た恐竜、きっとインコなど鳥類を愛玩されていらっしゃる方なら、上手に育て、うまくすれば手乗りにしつけることも可能なんじゃないかと思います — 。

私はつくづく思うのですが、世の中で最もたちの悪い嘘というものは、真実混じりのそれであると思うのです。思えば私の手口がいつもそれだな……。いや、私のことはさておいても、あさりよしとおの『HAL』は、またちょっと異色の科学漫画として楽しく読んで学ぶことができる良書であると思います。

  • あさりよしとお『HAL』(Gum Comics Plus) 東京:ワニブックス,新装版,2006年。

同じ作者による『まんがサイエンス』をあわせて読まれると、面白さはいっそう引き立ちます。ともにお勧めします。

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