2015年4月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年6月号

『まんがタイムオリジナル』2015年6月号、発売されました。表紙は、『ラディカル・ホスピタル』山下さんをメインに、これはチアリーディング? 応援がテーマであるみたいですよ。堂に入った山下さんとは対照的に、『小森さんは断れない!』小森さんはなんだかすごく恥ずかしそうにしていて、そして『らいか・デイズ』らいかは学生服着て見事、応援団といった風情。この三者三様といった感じ、よいですよね。

『よゆう酌々』、ああー、最終回ですよ。この人の漫画は、恋愛方面に舵を切ったと思うと終わる。なんで!? と思ってきたものだけど、今回の話を読んで、なんかわかった気がします。恋愛の成就ないし、その道筋がつくという、そのことが物語の終わりなんだ、登場人物の向かう終着点、それこそが、恋愛の道筋がつく、というそこにあるんだ。ええ、女将と戸田くん、ついに道筋がついたんですね。ずっと悶々としてましたよね。戸田くんは女将を意識してるし、女将もなんだかいろいろ思ってる。そうした状況に、女将の元夫があらわれて、なにあの無礼な言動の数々! と、これがね、ほんとに、女将の未練のなさを描き出して、で、元夫の言動、あれ、ああ、作戦なのかあ。そして戸田くんのまわりくどいプロポーズ。いや、わかんねえよ! わかんねえから! けど、ふたりの気持ちにひとつの道筋はついた。ええ、納得のラストでありましたよ。

『かでん屋さんの基礎知識』、扉の園宮、無闇に色っぽいなあ。なんか三笠が元気ないんですね。というか、園宮のこと、かまってくれない。怒らせた? とか思うけど、他の人に対しても同じ感じ。なので、園宮、草薙、ふたりで三笠を労ろうというんですね。って、労われてる気がしない。背後から忍び寄って低周波治療器って、ちょっとした襲撃ですよね。ともあれ今回は便利な健康グッズが取り上げられて、ああ、眼鏡草薙、かっこいい。体重計、というか体重の変化は気になるけれど、知りたくない、そんな乙女心とかね、さらには技術の進歩が生み出したハイテク機器などなど。ああー、現代人、皆疲れてるんだね……。面白かったです。最後には三笠の気掛かり、それもちゃんとわかって、あー、なんと、前回から微妙に繋がっていたんですね。ということは、次回、三笠の両親来店の巻? なのかも知れませんね。

『みつめるっ!上野さん』は、上野さんよりも学芸員根津の方が主役みたいになってきてますよね。きたるアート月間に向けて、イベントを企画しよう。企画会議に皆で出るんですが、前回登場の天才子役、玉姫再登場して、根津としのぎを削りあうんですね。イカ蔵様争奪戦ですよ。会議はわりと微妙なアイデアからはじまって、玉姫の人脈駆使してのイカ蔵に屋台の調達。彼女の活躍に沸いたり、根津が心底嫉妬したりと大変なんですが、こうしてできあがったナイトミュージアムイベント。はたして成功するのか、なんらかの波乱があるのか。後者のような気がしますよね。楽しみです。

『リドルゲーム — 沖島くんのキャンパス事件簿』、ゲストでしょうか? ストーリー系のコマ割り漫画です。大学に突如現れた、たくさんの丸の落書き。はたしてこれはなんなのか。大学自治委員は犯人捜索に躍起になるのですが、って、大学ってこれくらいのこと、気にしなかったりしないことない? 最近は違うのかな。ともあれ、主人公沖島作太郎。ちょっとした思い付きないしは本人にとってはちょっとした躍進ですよね、そうした試みが大きな騒ぎになりそうで、ちょっと弱っているというんですね。大学に入ったものの、友達もいない、どうにも冴えない、そんな彼が出会ったのが、図書館の本、『銀河鉄道の夜』にはさまっていた謎めいた紙片。そこに書かれたヒントを追って、たどりついた先は児童文学研究部。暮居輝なる、その部屋の主っぽい彼が、この謎の仕掛け人だった模様。入部テストだというんです。かくして入部とあいなって、児童文学の世界、子供の頃に見ていた世界を取り戻さんとするかのように、噴水の周囲に描いた円の数々。けんけんぱだったんですね。それが全然違った受け取られ方して、あるいは事件性あるものと疑われて、なんだか大変なことになりそうかなあ、と思ったところで新たに立ち現れてくる謎。リドルゲーム、謎解きゲームがはじまったというんですね。これは、毎回の謎、それを追うことで見える、たとえば作太郎、あるいは自治委員の若竹月姫子、彼、彼女らの胸に秘められた思い出などがテーマとなりそうな雰囲気。ちょっと悪くないかも知れない、なんて思っていますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第6号(2015年6月号)

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