2015年5月15日金曜日

放課後のプレアデス

 そろそろ、また『放課後のプレアデス』? とお思いなのではないかとは思いますが、いえね、ここのところ、精神活動のメインがプレアデスになってしまってるせいで、他にリソースを振り向ける余裕がないのでありますよ。ふと気付くと、プレアデスのことを考えてる。街中にあっては、知らずスバル車を探しているといった始末。いえね、なんだか4話あたりから? プレアデスの人気というか、徐々にあがってきている、話題にのぼることも増えているみたいではありませんか。だからなのでしょうか、明日には見逃し配信、1話から5話まで一気にやっちゃうよー、なんて企画がありまして、これでまたより広く知られるようになったら嬉しいなあ、なんて思っているのであります。

これまで、いろいろ『放課後のプレアデス』について感想やらなんやら書いてきましたけど、極力内容に触れないようにしていました。それは、やっぱりネタバレを避けたい、まだ見ていない人が新鮮さをもって見られますように、いえね、どんどん可能性が広がっていくその様子がね、もう、すごいの。このあたりが限界というのが示されたとしても、その限界は常に突破されて、予想も想像もつかないものを見せてくれる。まさか、そんなことになるの? あるいは、そうかなあって思ってたけど、やっぱりそうだったんだ! 時に期待に応え、そして期待を上回ってきたこれまでの展開は、本当に鮮やかで、こうした体験をね、自分自身のものとして経験するのではなく、言葉でもって、こうでしたー、って知らされるってもったいないじゃん!

ちょっとでも興味のあるという人は、この振り返り放送を機会として、最初から、すばるたちの物語を、その変遷を経験していって欲しいなあ。そう思っています。

かくいう自分はといいますと、録画してますからね、地上波とBSでそれぞれ、地上波で見て、見返して、BSで見て、一から全部通しで見て、みたいなことを延々やってて、なあ、それ、ちょっと過剰じゃないの? って、基本私はそういう過剰な人間なんです。見るほどに発見がある。細かいところに仕組まれたもの、今後の展開のために準備されていたもの、それが見えてきて、ああ、やっぱりよくできてるなあ。描くべきところは丁寧、細やかに、描かなくてもいいところは、魔法はなんでもありだな! それって結構な力技じゃありません!? けれど、その力技が心地いい。そもそもいろいろ説明つかないことはたくさんあるんだけど、魔法だから結構な話なんでもあり、変身した君たちにはたいていの物理法則は通用しない、そうしたかたちで、語るべきこと、メインストリームに集中できる環境をばっちり整えているというんですね。だからといって、大筋以外がいいかげんってわけではない。小ネタは小気味いいし、背景、小物といった様々が、物語を彩り、キャラクター、その個性を充分に語るだけの密度を持って、しっかりと存在している。実に豊かな世界、それだけのものを内包して、揺らがない強さ、しなやかさを持ったアニメであるなあ。本当、つくづくそう思わされているのです。

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2015年5月14日木曜日

放課後のプレアデス

 放課後のプレアデス』に夢中です。自動車メーカーの富士重工業、スバルが社のピーアールのためにGAINAXと組んで企画したアニメです。けれどそのわりに車が全面に出てこない。そういったことも話題になったわけですけれど、登場人物、魔法少女たちが使うドライブシャフトなる魔法の杖、これが車をモチーフにしていて、知れば知るほど面白かった。そもそも登場人物、その名前も車に由来していて、知ればなるほど、そういうことになってるのかあ、といった次第。このアニメを通じて、どんどんスバル車に関する知識を蓄えていっている次第です。

ドライブシャフトの先端、丁字になっている、その丁字が車のフロントのロゴ、エンブレムまわりの意匠を反映していて、5人に割り当てられた車種それぞれの特徴を表しているというんですね。最初、全然気付いていなくて、もう単純にドライブシャフトが杖扱いってのを面白がっていた、さらにエンジン音とか出しますでしょう? そういった見た目とのギャップを面白がっていただけだったんですが、車のデザインを反映している。さらにはキャラクターそれぞれにベースとなった車輌の特徴が反映されている? いつきのよく食べ力持ちというのは、フォレスターの燃費とかパワーとかを表してるの? ひかるだけ制服が違ってるのは、トレジアがトヨタのOEMだから? みたいなこと、それがどこまで妥当な推測かはわかりませんけど、いろいろ想像するのは楽しかった。ええ、押し付けがましくないこうしたギミック、悪くないと思ったのですよ。

ギミックというと、劇中にも、ドライブシャフトのいろんな機能、それが出てきて、なんだかすごく面白い。エンジンの音がするっていうのはもういいましたけど、皆がすばるに寄せていって停止する時、ウインカーの音がカチカチ鳴ってるとか、3話だったら、あおいの杖にラリー仕様のライトがついたり、いつきの杖が六角グリル展開して、さらには三連メーター表示させたり、あの杖、ほんと、なんか、いろいろあるらしい。ちょっとね、最新話のネタバレになっちゃうけど、アイサイトついてるんだ! もうほんと、なんだろう、これ、ものすごく面白い。

ちょっとずついろいろ気付いていったんですね。最初はエンブレムまわりの意匠だけだと思ってたら、杖の先端、丁字左右に光っている羽状のもの、あれが実はライトだったりするとかさ、このことに気付いたのは漫画版を読んでた時なんですけど、ほんと、びっくりしましたね。なるほどなあ、ドライブシャフト先端に、車のフェイス、横一直線が表現されているんですね。

最初にすばるたちが使っていたドライブシャフトは、YouTube版のデザインを継承していて、けれどこれはモデルチェンジ前のもの、現行車種ではもうフェイスのデザインが違っちゃってるんだよー、って教えてもらって、ということはいずれドライブシャフトもフルモデルチェンジするのかな、なんて考えたりするのも面白かった。公式サイトのトップに表示されるイラスト見れば、現行車種のデザインが反映されているっていうので、これはすごいな、これはきっとくるぞ、っていうか、あおいのシャフト、ターボのエアインテークにウイングまでついてて、すごいな、なんかかっこいいぞ。わくわくする。ほんと、杖のデザインだけでこんなに気持ちが盛り上がるって、なかなかないことですよ。

けれど、『放課後のプレアデス』が素晴しいのは、小ネタとでもいいましょうか、小さなところに細かにギミックもろもろ配置しつつも、そうした小ネタの面白さに溺れていないところであると思っています。小ネタ、大ネタいろいろ工夫し、目にも鮮やかに見せてくれて、それが魅力であることは間違いないのですが、なにより優先されているのが物語であるというところ、それがとてもよいのですね。描かれるのは、ヒロインたちの心情とその揺れ動き。舞台もギミックも、すべてがその見せ、語るべきものに注力して、無闇に自分を主張してこないというさりげなさ。ほんと、もっともっと、全面に押し出されてもおかしくない、そんなビジュアルの画期があったとしても、それがあんなにもつつましく、一歩退いてヒロインたちを引き立てることを一番の大事にしている。ああ、これは本当に贅沢なアニメであるなあ。もう感心して、感動して、もう心、完全につかまれてしまっているというのは、こういうことでもあるのですよ。

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2015年5月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年6月号

『まんがタイムジャンボ』2015年6月号、昨日の続きです。

『タヒチガール』は皆でお出かけ。遊びではないらしいんですが、わりと皆うきうき気分ですよね。目的はショッピング? 服屋さんに入って、ルカを着せ替えしちゃうんですが、って、ちょっと待て。待って欲しい。こんだけ女の子たくさん出てくる漫画なのに、着せ替えはルカオンリーなんだ! しかしそれがやたらめったら可愛いってのは、ほんと、ルカらしいといったらいいのでしょうか。目的はタヒチアンダンスの衣装だったんですね。これも試着はルカなのか。男らしくありたいと思っているルカを、こうしてみんなで女の子扱いして、それは嫌じゃないのか? マイの問に、部活は楽しい。そう答えるルカ。ああ、よかった。なんかね、皆の気持ち、ちょっとずつまとまっていく、そんな様子がとてもいいと思います。

『人魚嬢ルリ』は、夏休みも最終日。けれど宿題はさっぱりできていません、っていうんですね。それで皆で集まって宿題をしよう。っていうんだけど、あの曲がり角の絵ですよ。人魚のヒレが見えてるルリが、ほんと不思議というかシュールというか、おかしな味わいかもしだしてまして、しかもそこに眼鏡はずすと足がヒレに見える、まあ眼鏡はずしてるからよくわからんけど、の彼女、味上さんがからんでくるっていうんですね。無心に足をさわさわする姿にセクハラを疑われる、あの様子面白くて、しかしルリを守ってる江頭、この子はこの子でルリをおいしそうといって狙ってるんだから、ルリ、大変な状況だなあ。おかしかったですよ。味上がルリのヒレのこと気付いてるようだ。それをなんとかしようと、記憶を消しさるハーブティーなんて危なっかしいもの出してきて、それで皆宿題を忘れるにいたる……。いやあ、もう、この誰もが罰ゲームみたいなラストに打たれました。

『事件です!シャーロッ子さま』、なんと最終回ですよ。穂華はじめ、皆が勢揃い。新年度にはいって、皆、いろいろ頑張ってる。潤がですね、穂華の秘書になるとかいう話をしてましたけど、ここで秘書ではなく、教師を目指したいというんですね。これまで、自分の進むべきもの、目指すべきものを見出せずにきたこの子が、自分のできること、やりたいこと、守りたいものを考え、それで選んだ教師という進路。その夢がかなうかどうかはわからないし、穂華との約束、それもどうなるかわからないけれど、このふたり、これから先もいい関係を築いていけそうだと思える、そんなところよかったですよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第6号(2015年6月号)

2015年5月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年6月号

『まんがタイムジャンボ』2015年6月号、発売されました。表紙は、夏服先取り、衣替えですね、『レーカン!』天海さんをメインに、夏らしくさわやかにセーラー服であります。周囲に飛んでるの、これ、霊ですね。さすが、天海さんです。そして『ヒゲーとセーラー』のセーラー、初も見事にセーラー、夏服でありますよ。

『ヒゲとセーラー』、本編ではまだ4月、新学期を迎えたところなんですね。というわけで、初、学校にいきたくない。なんでかというと、クラス替えが怖いんですって。ああ、友達とわかれわかれになったりしたら嫌ですもんね。けれどさいわいお別れはありませんで、2年生になってもまたいつものメンバーで楽しく学べそうですね。と思ったら、おお、なんかかっこいい子がいるよ! 栗栖くんっていうらしい。クールな子で、さりげなく女子を誉める。さりげなく初の興味にものっかって、さりげなく博覧会にお誘いしてみたりして、うおー、すごいな、やるじゃんよ。そう思ったら、なるほどこの子、女の子。スカートもキュートでクールなハンサムガールでありますよ。ああー、これは実に期待されますよ。

『でっかいんちょ』は、女の子らしさを追求する育でありますよ。ムダに大きいと気にしている。小さくてかわいー女の子になりたい。背の高さもろもろ、気にしちゃってるんですね。いや、でもわかりますよ。女の子というと、やれ細いとか、やれ軽いとか、小さいとか、そういうところに魅力を感じる、それが価値みたいな風潮もまだまだ残ってる。だからこそか気にしてしまって……。いや、でも育はそのままで充分魅力的なんだよなあ。ということがちゃんと伝わるように描かれているこの漫画。ほんと、纏がいうとおりなのでありますよ。

『ナデシコ!』、うおお、特大版だ。いや、よかったですよ。エミを目の敵にするイチカです。自分の築いた場所を、みすみすエミに奪われるなんてたまったもんじゃない。っていうので、成績が悪い、対応件数が少ないと、えらい怖い顔して叱っちゃうんですけど、いやあ、それでも全然めげないエミがすごいよ。かくありたいといいますか、こういう姿勢でありたいなあ。しかし、イチカちゃん、そらあかんわ。エミに負担がかかるように、かかるように持っていって、かつ自分の仕事は軽く楽にしながらも、仕事に対する情熱もなにも失ってしまってる。そんなイチカの失敗。誤った対応がカスタマーを怒らせてしまった。怒ったお客が会社にきてしまった。さあ、さあ、どうなる!? と、ここで後半がはじまるの、すごくありがたい! いや、気になるじゃないですか。ひと月も待ってられないじゃないですか。というわけで、後半、エミ、見事にお客をなだめて、誤魔化したとかじゃないんですね。ちゃんと対応して、むしろ満足してお帰りいただいた。イチカも、エミのこと、まだまだ完璧ではないけれど、少しずつ認めて、理解して、距離を縮めていっていますよね。お客様相談室、皆がチームになる日がはやくくるといいなあって思いますよね。

『お隣さんゲーム』、楓と圭介の対立、ついに兄が心配に胃をやられるレベルにまで達したのですね。って、とりわけ兄が弱いだけか。その弱さにときめいている蘭子もなかなかの人だと思います。さて、楓と圭介、対立の理由は簡単で、舞子を取り合ってるんですね。楓にそのこと聞かされて、理子がそれを芝居だって思ってる。この子は、楓は自分のほう向いてるって思ってますもんね。楓が、理子にはそういうことにしておこう、なんて考えちゃってますけど、これ、いずれなんらかの問題を引き起こしそうな気がするなあ。そして肝心の圭介ですけど、楓が舞子に言い寄るのは面白くない。だからといって、なぜそんな感情抱くのか、それは直視していない。ええ、まだまだ子供。そういうにはもうずいぶん大きくなってるとは思うんですけど、ほんと、こいつさえ気付けば。そんなこと思ってるのは私だけじゃないと思います。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第6号(2015年6月号)

2015年5月11日月曜日

放課後のプレアデス

 『放課後のプレアデス』に夢中です。かつてYouTubeにて公開されたことが話題になった、その当時のことは私も多少は覚えていて、公開の翌日くらいのタイミングでスバル車を成約した人とか現れて、度肝抜かれたりしたものでした。実はね、見たことなかったんですよ。いつでも見られるし、そういう思いと、またPCで動画を見る習慣が本当になくってですね、ずるずるずるずる先延ばしにしてたら、なんとテレビアニメになりました。原作付きでないオリジナル。私はオリジナルアニメはとりあえず全部見ることに決めていて、なので当然『放課後のプレアデス』も見たわけです。しかし、それがこんなにも魅せられてしまうだなんて思わなかった。ええ、『放課後のプレアデス』、まこと素晴しいです。最高です。

最初はね、そんなにはがつんとはこなかったんです。けれど見ているうちに、だんだんと熟してきたというか、熟したのはアニメがではなく、見ている私の感情ですね、第4話「ソの夢」、これがね、もう、なにがそうさせたのか、見ていると泣けてしかたなかった。ひかるの涙に貰い泣きとかじゃないんです。もっと、もっとはやい段階。エンジンの欠片を求めて、飛び立って — 、それくらいの時にはもう涙出ていた。ひかるの心情が切々と訴えてきた、だからだったのかも知れません。けど、ほんと、何度見ても泣けたんですね。なにか心に触れるような、そんな描写があったのだろうと思うのです。

第4話で、なにかを超えてしまったのだと思います。何度も見返して、やっぱり泣けて、悲しいとか切ないとか、そういうのじゃなくて、痛ましいとか、そういうのでも決してなくて、ただただ知らず涙が流れて、それが不思議と感じるくらいに、ニュートラルな感情でもって向きあって、過剰に揺り動かされるわけでなく、けれど自然に感情が震えていたといった経験。これはそうそうあるものではないなあ。そう思っていたのですね。

一度評価のハードルを高く超えてしまったら、はたして次はどうなるのだろう。期待は高く高くなっていきますよね。かくして待ちに待った第5話「帽子と氷とお姫様」、これがまた素晴しくて、いや、もう、なにこれ。最高だと思った。完璧なんじゃないかって思った。美しい映像に、魅力的なキャラクターが画面狭しと動きまわって、楽しいわ面白いわ、わっと驚かされるわ、あのスケールの大きさ! わくわくと胸踊らされて、すごいことになってるな。エンドクレジット見て、やっぱり驚くその本気の度合い。見事に心とらわれています。

思い起こせば、はっと思った、その瞬間はずっと前にもあって、第2話「星めぐりの歌」、タイトルを見て宮澤賢治だなーって思っていたら、本当に歌が出てきて、あれは嬉しかった。そうした小さな嬉しさ、嬉しく思わせてくれるサービス精神といったらいいのでしょうか、ちょっとしたものの見せ方にもね、面白いと思わせてくれることの多いアニメです。丁寧な筆致、丁寧な語り口、大げさでなく、大仰でなく、優しく、暖かみ感じさせてくれる、そんな風合いに知らず心ひかれていく。そんなのが『放課後のプレアデス』。もう夢中なのであります。

ドライブシャフトのこと、まったく触れられなかったな。

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2015年5月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2015年6月号

『まんがタイムきらら』2015年6月号、昨日の続きです。

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』、スズがなんと魔法の世界に紛れ込んじゃったっていうんですね。みづきが管理してたポータル、壊れてしまったみたいで、そこからでしょうか、迷い込んでしまったスズ、なんとしてもはやく見付けないと、魔法に関する記憶の一切を消されてしまう。自分たちのことも消されてしまうかも知れないと、それで焦っているのですね。魔法世界、カグヤノクニっていうんですね。スズはテーマパークと思い込んで、いろんな不思議もアトラクションと認識して、だからわりと問題なさそうなんですけど、しかし、これがきっかけで、スズ、この世界の関係者っぽいとわかった? あるいはかつてここを訪れていたのかも。封印がどうのこうのと話されていて、これは、もしかしたら、結構重要な回だったのかも知れませんよ。

『となりで。』、えりなの友達が訊ねてくるというのですが、そうか、お隣のひよりもはじめてなんだ。えりなのことだから、魔法少女でいっぱいなんじゃないか。いろいろ想像して、他の友達も、お城じゃないか、天蓋付きベッドがあるんじゃないか、えりなの見た目のゴージャスさから、そんな風に思われてるんですが、それがもう大変なプレッシャーになって、けど、そうした様子を面白がられてるところありそうですよね。しかし、お家についたら別の意味でびっくり。ものすごいこと飾り付けされていて、お誕生日? さらにはえりなの部屋の鍵を手に入れるためのアトラクションが企画されてるなど、ご両親はりきりすぎ! 娘、嫌がるかな? と思ったら、友達には好評だったみたいだから、次はえりなも参加しそうな勢いですよ。

しゅばりえーる』は、ソレイユの復活ですね。かつてのツバキとの口論。それが彼女の騎士としての今のあり方に影響しているみたいなんですね。今回は、その仲の修復でした。本当はツバキと仲良くしたい、ツバキがきてくれると嬉しいのだけど、その気持ちを素直に表せない。そんなふたりが、決闘をへて関係を回復させるんですけど、それがまさかの片足にらめっこ! お、今回はソレイユ、ツバキの試合が見られるのか!? と思って期待したら、まさかのにらめっこで、笑ってしまいました。けど、これでソレイユ勝っちゃって、自由を獲得したっていうんだけど、放っておかれるのは嫌、離れるのも嫌というので、憲兵騎士に復帰するんですね。ああ、これ、先輩格4人の騎士としての再結成、さらなる関係の強化が描かれた、そんなエピソード。これは、また危機の訪れのあるということかも知れませんね。

ギタ×マン!』、おおお、次回で最終回なのかあ。めるこ先生の仕事を手伝うことになったあめり。それはいいことで、大変光栄で、ものすごく緊張しちゃったりしてね。ええ、でも頑張りが評価されて、しかもめるこ先生に気に入ってもらえたみたい。あの、仕事の継続を依頼する部分で、やたら文章がきっちりするところね、このギャップが面白かった。めるこ先生の人柄といいますか、それがよく出てたと思う。こういう人だからこそ、メールでしかコミュニケーションとれないのかも知れないなあ。そしてここであめりの決断なんですね。やまなん、いいシリアスじゃないですか。そしてあめりの後ろ姿。ああ、彼女の未練、それもよく感じられますよ。

My Private D☆Vは八色、『フォワード』で『バミれ、みどりちゃん!』を連載している作家さんですが、今回に関しては、『きものなでしこ』の人といった方がわかりやすい感じですよ。浴衣なんですね。日本の夏の風物詩、と、それだけではなく、横から覗くわき、身八つ口ですよ、これ取り上げて、のぞくもよし、手を突っ込むもよし、って、おいそれと突っ込んだりしちゃいけませんよ! しかし、確かに、浴衣はよいものだと思います。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第6号(2015年6月号)

2015年5月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2015年6月号

『まんがタイムきらら』2015年6月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』。ゆずこがぺたんと座りこんで、てるてる坊主作ってるんですけどね、それが縁と唯になってるんですね。なんか、ぽーんと素朴な笑顔のゆずこがやたら可愛くて、そしててるてる縁にてるてる唯も可愛くて、その背景にあるね、矢印描いて、Yuzuko! とか、Teruteru Yukari chan! 、Teruteru Yui chan! っての、すごく可愛くて、なんともいえないよさのある表紙だったと思います。

チェリーブロッサム!』、まさかの大胆大咲! いや、まあ、これは夢だろうな、そう思ったら、ちょいんす!! やっぱり夢だったんですけどね。大倉山先輩、可愛いなあ。メイドに悩み相談しようと思ったら、ベッドにまさかのお義姉さま。妹の悩みなどお見通しでありましたね。しかしそれで、とっとと大咲にメール打って、約束とりつけて、そしたらそれが当然デートみたいになる。そして切り出す、なぜ私を選んだのかという問。この時点では、なにがどういう方向に転ぶかわからん、わからんなあ、そう思いながらページをめくったら、うおー! 一歩、着実な進行を見せたー! 大倉山先輩感涙、大咲も感涙、ささのん撃沈……。ああ、これはもう、こんなこと、素晴しい! しかし、これ、まだ彼らの周辺に同様をはらんで、ドラマが生まれそうですよね。

箱入りドロップス』、これもまた素晴しいなあ。陽一と雫がデート。ハイテンションすぎる陽一がおかしくてたまりません。寝ろ、ほんとちゃんと寝た方がいい。これ、半徹夜のテンションも手伝ってるよね。対して雫は、おでかけが楽しみで、映画館も楽しみで、ほんと、なんにでも感動してくれる子を見てると、そりゃもう嬉しくなるよな。というか、陽一さん、かわいい、可愛い、カワイイしかいってないっすよ? 3Dを甘く見ている雫、あれ、次の展開、その反応にめちゃくちゃ期待させられますよね。さらにここで相ノ木、桂木ペアも参加してくるの!? もう、どうなるのかと思ったら、まさかここで遭遇ということはなく、順当にニアミスですみましたね。映画終わってからの雫、もうたまらんな。ほんと、いいデートだったんじゃないんですか? そう思ったら、桂木はもっとなのか! 化粧してるのかーっ! うおー! いやほんと、こちらのデートも大成功だったんじゃないですか? いいなあ、セイシュン!

『きらきら★スタディー — 絶対合格宣言』、新連載です。おお、受験ですね、やる気ですね、と思ったら、これ、夢なのか。ヒロイン、高校二年生、美崎真零。お隣の面倒見のいい子、間城満と幼稚園から小中高とずっと一緒で、これからもずっと一緒、夢はみちるちゃんのお嫁さん、なんていっちゃってるまれいなんだけれど、もしかしたらそれもここまでかも知れない。将来の進路について、真面目に考えてこなかったまれいだけど、みちるは違った。自分の進む路をちゃんと見つめて、大学進学をきっちり考えて、だからまれいとはここで路が一旦わかれちゃう。それ聞いて、同じ大学にいくって決めるんだけど、みちるの目指す大学、赤門大学って、ああー、国立のあそこね? まれいの合格率0%だそうですが、これ、ここから改善をはかるわけですね。はたして逆転大勝利となりますか、ですね。

『Dear my sweet flowers』、ゲストです。ある日、育美が学校から帰ってくると、自分の庭の、育てている花のそばに、見知らぬ女の子がいましてね、いったい誰かと思ったら、なんと花の妖精だというのです。はぐみ、自分の花に愛情をそそいできた、それが花の妖精たちをこうして呼び出すまでにいたったという。それぞれの子の性格は、花言葉などが加味されて、そこにはいつも世話してくれるはぐみへの感謝があり、甘えてきたり、励ましてくれたりと、ああ、これは美しい夢のような話だなあ、そう思わされたのでした。スズランの子がね、まさか有毒植物だから、そのへんも反映してたりするのかな? って思ったけど、そういうことはなくって、本当に、はぐみがそうだったように、その美しさに癒される、そんな漫画に仕上がっていたと思います。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第6号(2015年6月号)

2015年5月8日金曜日

『まんがタイム』2015年6月号

『まんがタイム』2015年6月号、昨日の続きです。

『おひとり食堂』、もうほんと最高ですよ。以前いらしたお客さん、再来店ですよ。ほら、あの、アイドルのおっかけしてるあのお客さん。誠一郎がですね、アイドルのせいちゃん、セイタロウの曲を作ることになったっていうんですよ。その話をマネージャーから聞かされて、それからお客さんから聞かされて、ああー、お客さん、ファンとしては不安ですよね。でもその愛情がですね、セイタロウに向けられたまま、誠一郎へのリスペクトに変わる、あの展開、もう最高だったじゃないですか。呼び方も誠一郎様になって、それであんなに誉めてもらって、せいちゃん、食堂の店主、もうどんなにか嬉しかったろう。しかし、せいちゃん、結構成功してるんですね。

『ノコひけ!工業娘。』、最終回!? 相川の作品が国際照明デザインコンクールの優秀賞をとって、図面をもとに試作品を作って提出する。制作すること前提にはしてなかったっていうんだけど、先生も力を貸して、というか、先生ボロボロになってるけど……、とにかく完成させるんですね。もう、面白かった。相川が自信なくしつつも、ついには銀賞に輝くという達成感もあれば、相川の周囲にいる皆、その存在感。これまで積み上げられてきたものが、ここに実をつけている、そう思えるところが本当に多くて、ああ、面白いなあ、おかしかったなあ、楽しいなあ。もう終わっちゃうなんて。けれど本当にいいラストだったんじゃないでしょうか。卒業ではない、けれど大きな達成を描く。彼女らにとっては、これがらしいといえる、そんなラストだったのだと思います。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、面白かった。ふわこが動画投稿したいっていうんですね。それであゆむに、なにか特技あったっけ? といわれるんだけど、あー、飛んでるところを撮るのかい? そう思ったら、ちょっと違った。なるほど、自分の見ている景色を撮るっていうんだ。最近はやりのドローン撮影みたいな感じになるのかな? と思ったら、ちゃんと描かれてて、やっぱり同じこと思いますよね! ふわこがあゆむのあちこち撮るとことか、このね、気の置けない感じ、いいですよね。そしてふわこが映像撮りたいと思ったその理由、気持ち、それがまたよかった。ああー、あゆむに自分の世界を知って欲しかったんだ。撮影してる時のふわこもすごく魅力的。ほんと、ふたりはいい友達だと思いましたよ。ふわこの動画の感想、あれが小鳥萌え動画になってるっていうのも、あれもちょっとよかった。あんなに鳥と近しいって、それもすごく魅力的ですよね。

『女神さまと呼ばないで!』、これもよかったなあ。涼が神奈に聞くんですよ。その輝きってなに? って、それ、本当に光ってたのか! しかも自光りって! 涼が神奈の縦ロールに入ってみたりする、その絵柄がまたもうおかしくて、食虫植物扱いなんだ。神奈と涼、ふたりの距離がずいぶん縮まったなって思うんですね。その会話からも、また触れ合う感じ? そうしたところからも、自然体というか、気を使わないでいられる間柄というか。だからこそ、皆から敬われてしまう神奈にとっては涼は特別なんだろうなあ。そんな神奈の私生活に涼が迫ります。意外や普通の家。つけてきたことを、親友の普段の過ごし方を知りたかった、そういう涼の言葉、親友というのにね気をよくして、どうぞどうぞと招かれる。ほんと、ふたりはいい友達だと思いましたよ。そして家の中、出てきたお菓子が普通。お母さんも普通。神奈だけが特別なの!? と思ったら、父上がキラキラ! 期待が叶って嬉しい涼と、期待に応えられて嬉しい神奈。その様子おかしくも、なんだかすごくほのぼのとして、ええ、神奈には涼という友達ができてよかったなあって思わされたんですね。

  • 『まんがタイム』第35巻第6号(2015年6月号)

2015年5月7日木曜日

『まんがタイム』2015年6月号

『まんがタイム』2015年6月号、発売されました。表紙は、レースがテーマ? 『おとぼけ課長』がレーシングスーツ姿で、手にはトロフィー。一本立てている指、これはすなわち1位、優勝を表しているのでありましょう。『スキップAD!いろはちゃん』いろはと『まりあ17』まりあはレースクイーンスタイルで登場。『おひとり食堂』せいちゃんは、大きなシャンパンのボトル持って、シャンパンファイトに参加でありますね。

『さわらせてっ!あみかさん』は、妹かがりがまひろに嫉妬ですよ。職場でだっこしたこと話すと、ものすごいショック受けちゃって、なんでそんなVIP待遇! 怒り、そして泣く。しかし、職場での情景。まひろがね、どんどんあみかさんの魅力にはまっていくの、その過程が面白く、ほんと、あみかさんの魅力、どれほどのものなんでしょうね。自分はまひろみたいな、手長足長タイプ、ほっそりして、肉付きの薄い人が好みなんですけど、もしあみかさんに会ったら、自分もその魅力に取り込まれるのでしょうか。しかしほんと、あみかさんもですが、彼女の周囲の人たち、可愛くで実にいいですよ。

鉄仮面のイブキさん』、鬼怒川さん、最高だなあ。伊吹さんからクール、無表情を習っている彼女。互いに顔を触りあって、なんという魅惑光景。ともあれ鬼怒川さん、この子の美人度合い、それ素晴しく、でもって折りに緩む表情。ぱっと花の咲くような華やかさ、美しさ、もう最高だと思います。喜多くんの発案で、伊吹さんと鬼怒川さんとね、互いを真似しようという話になるんだけど、それがもうめちゃくちゃチャーミングで、そしたらそこに哀原先輩がやってきて、演劇部にスカウトですよ。今回は、相楽さんの目が、伊吹さんの、鬼怒川さんの、魅力をばっちり捉えている、それがふたりをさらに喜ばせるというところもよければ、最後のですよ、あれですよ、哀原先輩、偽スマイルで通している彼の本当の笑顔が見られたところ! ほんと、いやあ、こんなの始めてじゃない? いやあ、お嬢さんたち、いいことなさいました!

『ゆとりノベライズ』、なんか都ゆとりについての気になる話、ニアから聞かされて、それで穏やかでないのが里美ですよ。男ができたのか、サクマなのか!? って、どんだけ佐久間に対抗意識ですか、里美さん。けれど全然そんな話じゃなかった。名前が変わるって、別ペンネームで原作付きの仕事するんですね。また別に乙女ゲーにはまっちゃってるみたいで、そうした話を面白おかしく脚色したのがニアだったんですね。都、この原作付き小説をチャンスとして一花咲かせないだろうか、いろいろ考えてるんですね。この仕事に反対していた実家に、ひとつの成果を見せたい。安心させたい。そういうんですね。しかしそれはいいんですけど、里美に親と会ってくれませんかって、いったいまたなんでそうなるの!? 都の気持ちわからんでもないけど、もうなんだか変に意味深ですよね。

『わらいだね』、新連載っぽいですね。コマ割りのストーリーもの。小学4年生の男の子、保にとって父はちょっとした頭痛の種みたいでありまして、芸人らしいんですが、売れていない。適当で、奔放で、と保にとってはいろいろ面白くないみたいで、まあちょっとわかる。これから学校にいくっていうのに、今日は体操服が必要だっていうのに、それを父親が着ている。つまらないギャグのために着ている。まあ、こら、面白くないわなあ。友達の魚屋からも、お前は面白くない、そういわれている父だけど、これ、どう持っていくのだろう。多分、父親の芸人としての成功はなさそうだろう。そんな状況で、父と子の確執。あるいは父の成長? 描かれていくのか。ハルカちゃんなる中学生? このほがらかな子の果たす役割とはなんだろう。まだまだ導入部、これからどんな親子関係が描かれていくか、興味深く思います。

  • 『まんがタイム』第35巻第6号(2015年6月号)

2015年5月6日水曜日

007 ジェームズ・ボンド ブルーレイ・コレクション

 ボンド、ジェームズ・ボンド、の名乗りで知られる、おそらくは世界で最も有名なスパイ。コードネーム007の活躍も痛快な映画シリーズ、今も制作されていますが、これがですね、好きなんですよ。昭和の昔、って、海外の映画だから20世紀というべきか、あるいは冷戦の時代というべきか、西側の世界秩序を守るべく、時には陰謀、時には悪の組織と戦い、世界各地の観光地をめぐる、我らの愛したスパイ。ボンド役は誰がいい。やれショーン・コネリーだ、やれロジャー・ムーアだ、そんな議論があったり、あるいは毎回恒例の秘密兵器、そのギミックに心踊らせたり。あの頃は、子供も大人も大好きだったような気がするんです。けど最近テレビでやらないなあ、と思ってたら、こんな素敵な商品があったのでした。

これ、堂々の23枚組、最新作こそ入っちゃいないが(だってまだできてませんからね)、スカイフォールまで収録されて、2万円程度で購入できるというんですから素晴しい。けれど、最初は初回限定と銘打たれて、知った時にはもう買えなくなっていた。残念だなあ、プレミア価格になってるのを買うのもなあ、しばらくうじうじ悩んでいたんですが、再プレスでもあったのでしょうか、予約受け付けてるよって表示が変わりまして、またどうせ手違いとかじゃないのん? 半信半疑で注文しといたら、正規の価格でちゃんと新品が届きました。

もうそれからは007三昧! といいたいんですが、007に関しては、自分ひとりで見るんじゃなくて、家人と一緒に見ているから、双方の時間がうまくあわないといけない。というわけで、未だサンダーボール作戦までしか見られておらず、って、おい、4本目じゃん! この調子だと、全部見終わるまで2年かかるなあ。なんていってます。

初期のころの007見ますとね、結構なセクハラ野郎だな、ボンド。おおっと、こっちはパワハラじゃんよ。みたいに思えてくるから面白い。スパイとしての必要技能なのか、あるいはそれが時代の空気というやつなのか。まあ、後者でしょうね。今の目から見ると、これいいのんか、そう思えたりもするんだけど、当時のノリで楽しんで見ちゃうのがきっといい。それからね、改めて見ると、昔は結構わからんまま見てたんだなあ、そう思わされることたくさんでして、今はWikipediaとかで予習復習したり簡単にできますでしょう。それでもって、敵の目的や作戦の概要、また登場人物についてなど、裏話まで含めていろいろ知ることができる。そうすると、やっぱりより面白くなりまして、急いで、駆け足で全部見るんじゃなくて、ゆっくりその内容やらを咀嚼しながら、楽しんでいきたいと思っていますよ。

2015年5月5日火曜日

『まんがタウン』2015年6月号

『まんがタウン』2015年6月号、一昨日の続きです。

『ちょい能力少女あゆむ』、新たな人物、新たな超能力者が登場ですよ! 栂池あかねなる人物。歩のクラスを訊ねてきた。ああ、どんな人? なんかおっとりしてて、優しげな美人さん。歩のまたいとこなのだそうです。この人、歩の家系と同じだから、女性には超能力が発現する。ええ、超能力持っていて、それで歩を攻撃! 流血の事態! って、そんなに大変な話ではないんですけどね。食べ物を硬くする能力を持っているとのこと。ただし、口の中のものにしか効かない。ほんと、これ、どうしたらいいんだ……。そんな彼女、歩の母から能力の制御について教えてもらっていて、その様子、すごくおかしかったですよ。今回は顔見せといった感じでしたね。能力使うと自尊心が削られるとか、あいかわらずペナルティもおかしくて、ええ、また楽しくなりそうな予感です。

押しかけ時姫』、時姫と大内の娘、ふたりの海斗争奪がさらに加熱しておりますよ。時姫は弓道部の部活動。時姫を置いて帰ろうとする海斗を、一緒に時間つぶししましょうと誘う大内の娘。ええ、見事な攻勢ですよ。もう彼女の中では、つきあうものと決まっている。それが時姫には面白くない。けれど大内の娘に、海斗のことが好きなのかと問われて、戸惑うんですね。時姫には帰る時代がある。いずれ別れる日がくる。それで気持ちを押し殺しているんですね。もともと自由恋愛なんて時代ではなかった、そういう背景もあるのでしょう。その気持ちを自分でも認識できていないようなんですね。そして最後の海斗。両手に花、それを男子から最低呼ばわりされる。うん、さもありなんですよね。

居間には今外国人がいます。』、ちびっ子たち、帰っちゃったんですね。残されたのは、お礼の絵。あの、本当に子供が描きましたといった風な絵柄、すごくいいですね。ええ。けど、これを使って自由工作にあてようなんて、万希、いけない子だなあ。あの、現代アートとかいってるの、おかしかった。そろそろ進路についても考えないといけない時期。万希も当然考えないといけないわけですが、どうも工作、なにかを作る人になっていきそう? まだまだわからないんですけどね。メインの話に関係して、万希の家にいそうろうしている外国人たち、結構なエリート揃いってのがわかったり、そして日本の神様の話が落ちにちょこっと関わってきたりね。この身近にある世界の多様性、広さ、様々な着眼点というのが、いつか万希の力になりそうに思いましたよ。

『大正乙女カルテ』は路乃の母との思い出語られて、ああ、お優しいお母上だったのだなあ。厳しくもあった。うっかり屋でもあった。そうした人となり、子供路乃の思い出を通じて、もうね、しっかり描かれて、転んだ路乃に駆け寄るその姿。その母の優しさを、泣いている子供、って、この子、清志ちゃんか、にも注いで、ええ、医師になろうとする路乃の気持ちのルーツが感じられた、そんな風にも思われるエピソードでありました。だからこそ、あの母の死の描かれた一コマ、切なく、つらくて、あまりにはやすぎたお別れじゃありませんか。けれど、お母様はその日に立ち会うこと、叶わなかったけれど、路乃はきっと立派な大人になるだろう、それは、このお母様あってのことだったのだろうなあ。泣ける思いでした。そして路乃のおまじない。ほんと、いい子に育ちました。優しい人になりました。

  • 『まんがタウン』第16巻第6号(2015年6月号)

2015年5月4日月曜日

『まんがホーム』2015年6月号

『まんがホーム』2015年6月号、一昨日の続きです。

『警戒少女いちごちゃん』。メインの女子4人、彼女ら理数科だったのか。理数科の女子、4人しかいない、つまりこれで全員。なので球技大会ともなれば、人手が足りない。かくして文系クラスから助っ人を調達して、いちごちゃんはというと、球技が苦手だからといって、隠れちゃう。メインとなる理数科女子が半分しか参加してないってのもすごいですよね。けど、こういうゆるさがとてもいいです。るい、一緒にサボろう、そういったら、ちょっと心を開いてくれた? 相変らずオマールギュッと抱いて、こちらには目を向けてくれないんだけど、オマールごしでなく返事してくれた。あるいは男子サッカー見るのが面白いから、そういった方面に気がまわってない? わからないんだけど、けれどこのふたりの関係の、ちょっと距離があって、けれど近くもあるといった雰囲気、それが感じられてとてもよかったです。いちごちゃん、可愛いなあ。

天国のススメ!』、残念イケメン草間くんがランクアップですよ! トイレの花子さんに憧れて、自慢のフェイスで女子に花子さんを呼び出すよう頼み続けてきた。まあ、その試みは実らなかったんですけど、太一がいうには、この学校にいるのははなお君。男子トイレに出るんだそうです。けど、そのナンセンスな序盤が、こんなに切ない話になろうとは。おそらくはもともと犬だったのだろう。はなおと呼ばれて、その呼ばれた何かになろうとして、なった地縛霊。草間、そのはなお君を開放するんですよ。なんという素敵男子。もう、ほんと、ステージあがりましたね。ええ、草間、念願かないましたね。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』、5月、というので新緑も美しい。過ごしやすい季節、というんですが、月夜野さんにはもっぱら関係がありません。季節の変化を人の服装で見ている月夜野さん、さわやかな人、夏先取りしてる人、そして、スーツで死にそうな人。五月病じゃないのかっていうんですが、それで思い出されるコンビニのお客さん。ずいぶん見た目が変わってしまった。染めた髪をツンツンに立たせていたロッカーが、スーツ着て髪形も普通にして、ああー、就職したのかあ。そう思ったら、ちょっと違った。結婚なさったんですね。子供ができた。それでタバコもやめ、家計のため仕事をかけもちしている。なるほど、就職結婚子供という三重の変化。バンドはやめちゃった? この変化に、パンクさん本人はやる気充実させて、けれどかわりにバイトくんが代わりばえしないと落ち込む。ああ、落ち込みますよね。君の悩みは私の悩みでもありますぞ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、やっぱり素晴しいです。冒頭から、関ユウコちゃんとマチ姉さんの心温まる話だったのですが、けどこれががっかり落ちになるところ、さすが僕らのマチ姉さんでありますよ。さて本編、さすがの仕上りですよ。金太郎とクマの再会。金太郎とクマの抱擁、あのシーン、もうほんとおかしくて、さすがの見た目のインパクトです。浦島太郎の子孫大惨事、あれ、もう大好きですよ。そして毛利元就の三本の矢。息子それぞれの性格の違いがばっちり語られて、もうたまらん。おいてけ堀も最高なら、巌流島の決闘も見事な味わいで、ほんとどれをとっても最高。素晴しい漫画です。

  • 『まんがホーム』第29巻第6号(2015年6月号)

2015年5月3日日曜日

『まんがタウン』2015年6月号

『まんがタウン』2015年6月号、発売されています。ゴールデンウィークということで、いつもなら5日発売のところ2日に出たんですね。表紙は『新クレヨンしんちゃん』、映画ですね、家族皆で拳をつきあげたイラスト、これをメインとしまして、他には今月からの新連載『うちのばーちゃん超絶かわいいんですけど?』、ゲスト『陽の当たらない小出くん』、そして連載の『夢からさめても』、『あつあつふーふー』、『ままごと少女と人造人間』、『ど先端ナース』、『ちょい能力少女あゆむ』のカットがございます。

『うちのばーちゃん超絶かわいいんですけど?』、新連載です。これ、美老女っていったらいいの? 要介護のお婆ちゃんの面倒をみることになったっていうんですけど、そのお婆ちゃんというのがとんでもない美少女で、介護なんてめんどくさいとか思ってた凡太郎少年、すっかりお婆ちゃんに恋しちゃって、興奮しちゃって、お婆ちゃん、平留子、通称オトメさん。あ、こいつ、平凡太郎か。お婆ちゃん、食べものはボロボロこぼすし、記憶もあやしいし、いろいろ大変なんだけど、凡太郎がやたら乗り気で介護して、結果オーライといった感じになってるんですね。実際、介護も相手が超絶美少女だと、こんな感じにうまく運んだりするものでしょうか。そして、この謎の状況、ずっと、お婆ちゃんが美少女に見えているの、凡太郎にだけなのだろうか? 疑問だったのですが、ああなるほど、凡太郎だけなのね、ちゃんと明かされて。これ、祖父、オトメの夫の呪いだったわけですか。この状況、成立のさせよう、見せ方含め、さすがの手腕だと思いました。

『ふくくくる』、ゲストでしょうか。引っ越ししてきたその家の、クローゼットにいた女の子。つっぷしてる。一体なにごと? 焦るんですが、とりあえず生きていることを確認。水を要求している? と思いきや、水羊羹を御所望だ。福の神の見習いだっていうんですね。修行のために地上にきたのだけれど、間違えて閉所に出てしまった。それで見つけてもらうまでじっとしていたっていうんですね。この福の神、他の人には見えない。大人にはほとんど見えないのか。人に幸せをさずける人間に幸せをさずけ、それを循環させるのが目的というんですが、ちょっと迂遠ですね。そしてその対象となったのが、主人公のさちほ。水羊羹をくれた、幸せをもたらしてくれた、というので、日々の幸せをさずけてくれることになった。その幸せが、他の皆に伝播するようさちほがつとめるってわけですね。けれど今回は、とりあえず部屋の片付けを手伝ってもらって、こうした活動が幸せをさずけるなのでありますね。なんだかほのぼのなお話。キャラクターも可愛くしあがっていますよ。

『陽の当たらない小出くん』、ゲストです。『月刊アクション』で連載されてるとのことですが、人気が出るようならこちらでも連載になったりするんでしょうか。吸血鬼もの。16歳で吸血鬼になった小出満作は、134年もの間ずっと高校生を続けていて、って、律儀なのかなんなのか、肉体の年齢は16歳のままかも知れんけど、戸籍の年齢は16歳じゃないんだから、とっとと卒業しちゃえばいいんじゃないの? というツッコミも野暮になるぐらいのコメディでありますよ。ほう、吸血鬼ってクラスの皆が知ってるんだ。しかも、割とスクールカースト下位なんだ。吸血鬼だから鏡に映らないとか、さらには写真にも写らないとか、なんだか吸血鬼の苦労話みたいな塩梅で、これまでクラス写真は避けてきた。けど最近のカメラなら写るんじゃね? 級友の言葉にそんな気になって参加するんだけど、いやいや、お前、携帯電話、スマートフォンのカメラにも写ってなかったじゃんよ! 案の定写らなくて、写真屋さん困らせて、けどそれで授業潰れたと喜ぶのは、昔の学生も今の学生も同じですよね。この漫画は、小出がクラスの連中のこと、バカだなーって、昔馴染みの吸血鬼三浦に愚痴って、けれどそんな小出がクラスの皆から親切を受ける、そんな具合の感動もの、ハートウォーミングもの、といった感触でありましたよ。今度単行本が出るそうですが、その宣伝でのゲスト掲載なのかも知れませんね。面白かったですよ。

  • 『まんがタウン』第16巻第6号(2015年6月号)

2015年5月2日土曜日

『まんがホーム』2015年6月号

『まんがホーム』2015年6月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、ええ、春らしくおめかしして、そして写真撮影でありますよ。撮る人、らいか。撮られた人は『200年の夜と孤独』月夜野さんに、『孔明のヨメ。』孔明、月英のふたりです。そして『警戒少女いちごちゃん』のカットもございます。

『孔明のヨメ。』、どんどん事態が進行していってますよ。孔明側は、黄承彦主催の秋の社日、その準備におおわらわなのでありますが、いや、それはそれで孔明と月英のラブラブっぷりが発揮されたりね、またまた同時に当時の中国の社会背景なんてことも語られたりして、面白かったりためになったりなのですけれど、さて、問題は徐庶ですよ。劉備と接触し、それから一緒に行動している。それがまた新たな人物と出会って、これがどうしたものか、一緒に昼食をとろうって話になるんですね。このふたり、襄陽のことを色々と調べている。塩の問題についてもいろいろ聞かれて、なんでもかんでもは話せない、それとなくぼかして答えるのだけど、そこから劉表の力の衰えをかぎとる。剣呑ですね、剣呑です。そして、劉備と孫家に使える武人、って、誰? 周瑜とかなのかな? ともあれ、趙雲乱入で劉備の身分もふたりにバレたようで、さてもうこれどうなるんだろう。えらいことなってますよね。

『敗者復活戦!』、扉のお嬢さんたち、可愛いなあ。不審者問題ですよ。ニーナが不審者を見掛けたっていうんですが、ああ、月穂サマの前の夫ね? って、違う違う、違う漫画とこんがらがってるよ! ニーナが臆病すぎて、不審者って、お客じゃないの。強盗じゃないか、さらにはアレな趣味があるんじゃないか? って、酷いな、ニーナさん。いいじゃないかJKが好きでも、小さな女のコが出てくるアニメが好きでも。近所の酒屋の地形マニアさんだったんですね。そして月穂の見付けた不審者。酒屋の旦那を不審者とは思わないだろう。となると、いったい誰なのか。ニーナの兄だっていうんですね。うん、こちらはガチの不審者だと思います。興味の向いた先が実妹でよかったです。

『部屋カフェ』、ゲストです。こいつは困った姉ちゃんだなあ。大学が休みにはいったからと、カフェをやりに戻ってきた。そこまではいいんだけど、その場所というのが妹の部屋。妹に事前の相談なし。店を借りるほどの予算なんてないし、って、だったらやめちまえよ! もうビラをまいてきたから、今日オープンだからと、客を次々いれて、って、そうそう客なんてこないもんだけど、まあ漫画だからしかたないよな。それで妹、なんだかうまく巻き込まれて、というか自分から飛び込んでるよな、手伝うことになって、それからいろいろ。これは姉のやる無茶、それを楽しむのが筋なんだろうとは思うのだけど、妹にとってデメリットしかなく、かつかなりの迷惑をかけられているということもあって、素直に楽しめないよ! って人も多いんじゃないかなあ、という印象がさすがに強かったです。もし自分が妹の立場なら、姉とは縁を切るね!

『あのこのちから』、ゲストです。私の友達金田蝶子は超能力中学生。なんだか飄々としたお嬢さんで、ちょっと横着者。嫌いじゃないですよ。授業中、この問題を解けと当てられた時も、自席からチョークを遠隔操作。遅刻しそうという時も、家からの直線距離でやってくる。入ってくるの、窓なんですね。なるほど、飛んできたんだ。魔女っぽくホウキで飛んでる気分になってみたい、そんな友達の願いを超能力で叶えてくれたりね、瞬間移動はできないらしいんだけど、とんでもない危機を前にして覚醒とか、この全体にただようそこはかとないゆるさがおかしくて、加えて蝶子の素直さといいますか、子供っぽさともいいましょうか、それがいい味を添えていたと思います。

  • 『まんがホーム』第29巻第6号(2015年6月号)

2015年5月1日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年6月号、昨日の続きです。

『癒さレクチャー』、もう最高だと思う。雨の日、麗が傘にレインポンチョ、長靴と完全武装なんですが、雨が嫌いだから! 濡れるのが嫌だから! 今日は絶対に濡れないよ! 力強いそれら言葉に決意が、前フリにしか聞こえない、なんて思ってる聖がもう最高に面白いです。しかし、聖さん、素晴しい。雨の日って憂鬱っていう麗に、日光にあたらないとセロトニンが分泌されないからねー、クレバーな対応、もう大好きですよ。雨の中、ずぶ濡れになってやってくる七瀬にもすぐさまタオル差し出して、気が利く、物知り、適切な判断。実に見事であります。もやシス、もやもや指数のおさらい、みたいな話でしたよ。麗さえ忘れてしまっていたもやシスについて再度整理されまして、雨の日は200もやシス、などなど例が示されて、一日1000もやシスを超えると精神的に死んでしまうという……。でもね、こうやって数値化することで、ストレスに楽しく向きあおうという麗、ああ、すごく前向き、すごく眩しいです。ほんと、これでもやシスがいくつたまった、これでいくつ減らした、など、そうしたストレスのマネジメント。参考にしたいものであります。でもほんと、この漫画、面白い。麗の髪をみんなでアレンジするところとかね、雨の日も癒されたい会議とかね、もうどれもすごく魅力的で、そして最後に麗が、聖のいう前フリを回収しちゃうんですね。1000もやシス。精神的に死んじゃう! 無作法な車にコラーッ! って怒ってくれる七瀬もすごくいい子で、けどこれが落ちじゃない。最後に皆が麗のこと思いやって、レインシューズをプレゼントしてくれた。これが、今回の話、全部をきれいにまとめて、上のステージに昇華させていたと思うのですよ。麗のもやシスも奇麗に解消されて、ほんと、よかった。しみじみとそう思える、いい話でした。

『いろはよしなに』、ああ、もう、最高です。次の時間、笛のテストをします。音楽の先生がそういうんですが、しぶる一年生たちを見事に焚き付けるその話術、最高で、朝倉先生ですよ、もう素晴しい笑顔、見事でした。でもって、女の子の前だと緊張してしまういろはの練習を、お姉様たちが手伝ってくださるっていうんですが、鏡子がですね、部屋に戻ってきての一言、どうやったらそんなことになるんですか! もう、揺ぎない面白さでありました。頼られるのが嬉しいとおっしゃる美代さん。対して鏡子さんはというと、ああ、この人も同じっぽいな。昨年のお姉様との関係思い出して複雑な表情。それが大々的な予行練習企画するまでにいたって、ああ、鏡子が先生役! 素晴しいな、美しいな、それに、この状況に気持ちを高揚させているいろはですよ。ああ、これ、すごく面白い。お姉様たちの妹自慢、そして沸き起こる嫉妬。ああ、皆、自分の妹が一番なんだ。うん、ほんと、こういうのがすごくいい。最後の鏡子の、クールに見せて実は甘々っていうのね、最高でした。

『マリアの林檎』、まりあと林檎、放課後デートですってよ。完璧少女といっていい林檎なのだけれど、なぜかまりあに、罰を与えて欲しいなんていっちゃってる、謎な子。というか一種の変態? 今回の、罰を与えて欲しいというのも、あまり勉強してなかったのに学年で一位をとってしまったから。恵まれすぎてるから罰を与えて欲しい、まったくもって理解を超えていますよね。でも、それが林檎さんなのだと思います。書店に寄って、まりあ、勉強するっていうんですけど、それが地獄の懲罰。ちょっと眺めて、ふたり、それだけでダメージ受けてる、その表情がおかしくて、けれど、これは実現不可能だ、というので次が世界の拷問。やっぱり駄目っぽいんだけど、ふたり仲良くお金を出し合って拷問本を買う。店長さんが酷い表情してますけど、そもそもそんな本入荷してるこの店も店だから。ファストフード店でのふたりの会話、本に夢中の林檎に向かって、林檎さんの…バカ、その時のまりあの気持ち、残念ながら林檎には伝わらなかったみたいだけど、ちょっとずつふたりの距離が近くなっているのは間違いない、そう思える描写の連続に、すごく気持ち、動かされました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第6号(2015年6月号)