2007年4月1日日曜日

ときめきメモリアルONLINE

 昨夜、ギターを弾いていたときにふと思い出すことがありまして、あ、ときめきメモリアルONLINEのアカウント、更新するの忘れてたって。確か昨年12月25日で切れてるはずなんですよね。して、なにが問題かといいますと、TMOのユーザー情報ってのは90日間保持なんです。そう、課金終了して90日経つと消えてしまうという話なのです。ああーっ、90日過ぎてんじゃん! けど、あきらめ悪く私は課金支払い手続を済ませ、ドキドキはらはらしながらクライアントソフトを起動。大量のアップデートファイルのダウンロードをやきもきして待って……、そして私は新たにキャラクターを作成しなければならないことを知るのでした。愛着のあったキャラクターが消えるというのは悲しいこと、だからなるべく最初のキャラクターに似るようにと思って、制服はもちろん青、肌の色は一番薄かったはず、髪の色はどうだったろうか、いろいろ思い出しながら作って、同じ名前付けて、そして登校してみて気がついたのです。ああっ、性別間違えてる!

ええと、嘘です。データの90日保持保証は事実ですが、データが消えてたというのは嘘です。けど、キャラクター作ったというのは本当。実はこれ、もし消えてたら新キャラ作らないといけないなあと思ったときにピコポン!と思いついたネタでして、ほら、4月1日って全国的にエイプリルフールでしょう。しめしめ、これは微妙にリアルでうまいネタを拾ったものだぞ、と思ったのです。で、ためらわず実行。かくして、第15期生井崎冬雪が生まれたのです。

ええと、井崎冬雪についてちょっと説明。中肉中背、眼鏡にお下げの戦略的外見が与えられたキャラクター、それが冬雪だ! はるかぜB組を混乱と阿鼻叫喚のるつぼに陥れるべく生み出された冬雪は、いざ戦いの地に赴かんとするのであった!

意気込んで扉を開けたはるかぜB組、そこで冬雪が見たものは — 、もぬけのからの空き教室でありました。あうー、誰もいねー。なんてこった、作戦が違ってくるじゃんか。いついっても誰かしらいるのがT組(はるかぜB組は元さくらのT組です)だったんじゃねえのか、って日頃登校してないからあまりの状況の違ってるのに戸惑いながら、冬雪のクラスA組に移動。そしたら、そこには人がいるのね。はじめまして、はじめまして、一通り挨拶して、最近はB組は人がいないんですか? って問い合わせ。残念ながらB組とA組はあまり交流がないようで、詳しいことは聞けず仕舞い。ああ、残念だ。作戦が狂ってしまう。と、ここでかくかくしかじか、プロジェクト0401について説明して、90日の罠にかかって同名キャラを作りましたっていう設定です、云々。ああ、けど、残念だ。本当に残念だ。

けど、私はあきらめない。エイプリルフールのルールは、4月1日の午前中の嘘がオッケーというもの。だから、私は早起きしました。ええと、九時半? そしてログイン。B組に突撃だ! すると、すると、また教室は空っぽだったのです!

昨夜に引き続き、校内探索ですよ。いかにも人のいそうなところをまわるけど、日中となるとさすがに人は少ないですね。体育館、運動場を回り、伝説の樹から食堂を回り、ゴミ焼却場、教会、そして屋上にいって、そこで寂しさにとらわれたのでした。どこもかしこも、なにかしらの思い出がついて回る場所、特にベータ末期に自主練に明け暮れた屋上が一番懐かしく偲ばれるのはこっけいな話。けど、このいろんな人と出会って、いろいろ話して、充実した時間を過ごした思い出の場所はもうしばらくしたら失われます。ええ、わかってるんです。仮に存続したとしても、あの時のあの濃密な時間、語らいはもう再現しないということは。けど、だからといってこの場に愛着がないわけじゃないんだ。そう思ったらしんみりとした。

教室に戻って『フロントミッション』やってたら、クラスメートがひとりやってきて、挨拶。TMOではすべてが優雅に挨拶から始まるのです。で、次の台詞が振るってた。妹さん? そうくるか。いや、かれこれかくかくしかじかこういう理由で新キャラで、作ってみて気付いたのですが、なんか性別間違えていました、ってところからなんかいろいろ話が変わって、お下げからかな、委員長キャラ話になって、そこから『コータローまかりとおる』にシフトさせて、やめ時終わり時の話、古い世代の話題から、ドラえもんの声優変更、その点ルパンは失敗したよね。けど、植木等もだけど、私たちの馴染んだ人たちは亡くなっていって、そしてそれは自分の身の回りにおいても同じです。私はもうその覚悟は済ませていますよ。私もです。そんな話をしました。

思いがけない出会い、本名もどんな人かも知らない、けれどあのちんまりとしたキャラクター越しに交わされる話は間違いなく本物だと思って、そして終わりゆくTMOを二人偲んだのでした。昨夜は一周年イベント、こんな終わり際にじゃなくて、つかみの時期にもっとイベントがあったらよかった。そして次の行き先として『ラブネマ』が候補に上がっているらしいことを聞きました。そこには、クイズやチャットに加え日記なんかもあるらしく、いわばSNSの機能があるといえる。そうか、そういうサービスがあるのか。TMOにおいて私らが欲しいと思ったものが全部揃ってるんじゃないか。そこで思うのは悔しさで、もしTMOにそうした機能があれば、みすみすSNSやメッセンジャーにユーザーをとられずに済んだかも知れないのに。だってTMOに日記の機能があれば、mixiにではなくこちらにログインしてきたでしょうよ。緩い繋がりを志向する私らは、あの場に誰かとの繋がりをこそ求めたのであって、しかしその繋がりをSNSやメッセンジャーが代行してしまえば、あの場でなければならないということはないのです。

昇降口に続行嘆願の署名を集めようとしている人がいましたが、そうした活動も芳しくはないみたいですね。しかし仮に署名が集まったとしても、いったんやめると決定されたものがくつがえるかどうかは疑問です。結局は金がないのが悪いのか。しょせん世の中はすべてお金だからな。だなんて世知辛いことを思ったりした新年度の始まりの朝でした。

あ、眼鏡は初期セットになかったので、井崎オリジナルの所有品を横流ししました。四次元ロッカー万歳です。

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