『まんがタイムスペシャル』2012年3月号、一昨日の続きです。
『シュガービーチ』は、まさに冬の話題! コタツからはじまる話なのに、水着で練習。そういや去年も雪の海岸で練習してましたよね。というわけで、今回も水着なんですが、なんとか水着を避けたいエミちゃんとか、けれどそれを許さない部長とか。これ、部長は厳しいんじゃなくて、可愛いのが好きで、で、この人の可愛さの必須事項が水着だという、いやまあ、大変な話です。あの水着に着替えるようエミを説得する部長の必死さ。もう、たまらんですね。しかし、倒れるなこ。SPのせめてもの心尽くし。あの役にたってなさが面白い。ほんと、最後まで楽しめました。
『ポンチョ。』、最終回とのことで、ついにカレシがななみさんとデートに漕ぎ着けましたよ。いや、これまでも漫画になってないところではデートしてたんじゃなかったの? などなど思ったり。しかし、カレシがやたら純情で、ななみさんはというと、ほう、カツカレー食べたかったのか。いや、これはポンちゃんとアキラちゃんの想像かも知れないですけどね。しかしななみさんの自然体、それはすごく好印象。だけど、ちょっと気取ったりするななみさんもいいですね。それでもって、カレシのポンちゃんやトメ吉、アキラちゃんのことよくわかってる、その仲よさがいいですよ。お姉さんへのポイント稼ぎとかじゃない、本当に仲がいいんだっていう、それがすごくいいと思うんです。というわけで最終回。楽しい漫画。優しさが感じられて、にぎやかで、そしてあたたかい。好きでした。いい漫画でした。
『少女カフェ』、扉、みんな眼鏡で、お父さん、似合うな、というか、あれ? 普段眼鏡かけてなかったっけ? と錯覚するほど。眼鏡のつくしが可愛いなあ。いや、みおも可愛いですけどさ。で、なんで眼鏡かといったら、江藤さんが出てくるエピソードだからなんですね。眼鏡がいいとは、みおさんの意見です。バレンタインデーのカフェの風景。ちょっと空気よめないお父さんとか、そして同様、あるいはそれ以上の葉月さん。いや、もうしびれるわ。江藤さんの気持ち、まったく通じてない。もう、ばっさばっさと斬り捨てられるかのような状況、いや、もう、しびれました。しかし、その気持ちを汲み取って、ちゃんと伝えてあげるみおは優しい子ですね。というか、あれくらいいわんとわからんのが葉月さんなのか。いや、もう、江藤さんは苦労しそうです。お父さんはマチコさんがとにかく積極的な人でよかったんだなあ。そう思わされるエピソードでありました。
『放課後のピアニスト』は、受験の話ですね。シドは音大進学志望。同様にレミも音大目指してて、なので練習を欠かさない。雨が降ろうが風が吹こうが、ソラくんいわく地震でも台風でもレッスンは休まない、っていうんですね。いやあ、見上げた根性だ。っていうけど、風邪をひいてもピアノ弾こうとするから大変だ、という話でした。いや、でも、風邪ひいても練習するよな。というか、風邪ひいた時こそ練習したくなるよな。実際、私も昔は毎日最低2時間とか3時間とか練習していて、それこそレミみたく一日休めば三日忘れる、そう思って、盆も暮れも正月もなく練習したもんでした。で、大学入る前だったのかな、入学してからだったかな、風邪ひいた時にですよ、中世のころは音楽が病人の心身を鼓舞するとかいう理由で、病人の真上でフルートを吹くような療法があったというから、ようし自前で音楽療法だ! 練習したらですよ、めちゃめちゃ熱が上がって酷い目にあった。レミの気持ち、よくわかるんですよ。絶対合格したい、少しでも上手くなりたい、とりわけ私はおちこぼれの口だったから、少しでも周囲に追い付きたい、その一心で、必死というか視野狭窄だったんでしょうね。風邪ひいたりすると、弱気になるからか、なぜか普段以上に練習しないと、じゃないと遅れをとってしまう、気ばかり焦ってしまうんですね。
レミは私と違って才能あるんだから、そんなに焦ることはないよ。そんな風に思ったりしましたよ。それに、一度身についたものは、そうそう忘れてしまったりはしない。そうしたこと、この子に伝えたくなるような話でした。まあ、ソラくんがちゃんといってくれてるから、よかったなあ、なんですけどね。なんだかいろいろ思い出してしまいましたよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第21巻第3号(2012年3月号)
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