2012年1月3日火曜日

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

 ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』、テレビ東京で再放送されるんだそうですね。ああ嬉しいなあ。そう思ったのは、このアニメが好きだからというだけではなく、昨年の震災以降の社会状況にこのアニメのメッセージは、より一層意味を持ちうるのではないか、そういう思いがあったりもしたからで、ええ、誰かが、世界はもう終わりだと言っていました、人の世界が衰退しようという時代。限られた居住可能な場所を奪い合う、そんな戦争に疲弊しつつも、今を懸命に生きている、そんな人たちの物語であります。あの、最終話、BD/DVDに収録されてるやつですね、のメッセージ、生きている限り自分の生は自分のもの、あれが素晴しい、きっと意味あるものになる、そう思ったんですね。

残念ながら、BD/DVD収録の最終回は放送されないらしいのですが、それでも今また『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』が放送されるのは嬉しい、そう思っています。軍ものなのに、なんだか緩い日常もの、そんな風にいわれることも多いアニメなんですけど、実際見てみれば、違うとわかってもらえる、んじゃないかなあと期待したいんですね。戦争による孤児のエピソードがある。どんなにつらく悲しい別れがあったとしても、人は生きていかねばならないし、生きていけるのだ。沁みるのですね。私の好きな言葉は、4話の「才能」ってのは諦めるヤツの最低の言訳だなのですが、この回を見ると、ようしがんばろう、そんな気持ちになれるから、気力をふるいたい時に見たくなるんですね。

そんなわけで、新年明けて『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』を見返しています。冒頭の数話は昨年にちょっと見たりしてたのですが、もうちょっとちゃんと見ようと思って、また冒頭から見直しています。この再試聴は、再放送の話があったから、もあるのでしょうが、昨年11月の『NHK 世界ふれあい街歩き』の影響もありまして、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の舞台のモデルとなった街、スペインのクエンカが取り上げられたのですね。あの旧市街への鉄橋、あれだけで興奮できるのが『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』ファンだと思います。ええ、興奮して、1話だけ見て、続きを見たい、ずっとそう思っていたのでした。また『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』といえばトランペット、ラッパですね。昨年購入したプラスチックトロンボーンpBone、これを最近練習しているのですが、あんまりにちゃんと吹けなくて、難しいなあ、そう思うたんびに、冒頭数回のヘタクソなラッパ吹いているカナタさん思い出されて、見たくなってしまう。

ええ、ありとあらゆるきっかけが、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』再試聴を要求するのでありました。

実際、私は結構BDを買っていますが、一番多く見ているものはなにかというと『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』だったりします。年末年始に見たくなる。お盆になっても見たくなる。他のアニメに比べて、特別に面白いとも、優れているとも思わない『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』ですが、しかし私の心にしっかり跡を残しているのですね。もしかしたら、好きなアニメをあげてごらんといわれたら、それと意識はしていないけれど、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』をあげることになるのかも。いや、おそらくはそうなるのだろう、そんな風に感じていて、ええ、確かに好きなアニメなのです。

BD(完全生産限定版)

DVD

DVD(完全生産限定版)

CD

漫画

  • Paradores原作,神馬耶樹作画『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第1巻 (電撃コミックス) 東京:アスキー・メディアワークス,2010年。
  • Paradores原作,神馬耶樹作画『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』第2巻 (電撃コミックス) 東京:アスキー・メディアワークス,2011年。

ゲーム

引用

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