2012年1月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年3月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』。アニメも面白いですよね。さて、表紙イラストはやすなとソーニャちゃんで、ちょっとパステル? 淡い色調で、ナイフ構えたソーニャちゃんに、同じポーズながらピースサインのやすな。なんだろう、アホの子というと悪いけど、可愛いなあ。面白いのは、プチアンソロジー小冊子『べびーきるみー』。これ、洗剤のボトル、ハンドソープ? のボトルになったふたりですよ。マトリョーシカみたいで、可愛いというか、おかしい。いや、なんかいいですよ。味わい深いイラストです。

って、あれ、シャンプーボトルか! 読者プレゼントになってるし!

冒頭にアニメ化3作! 『キルミーベイベー』壁に激突したみたいでイカす、あれは本当にイカしました。めちゃくちゃ面白い。『けいおん!』、奥田! 奥田! 直さん! 直さん! 合宿は琴吹家の協力得られて、ばっちりですな。あの、音痴だって治るんだという先生の指導、あれはナイスですわ。直さんもナイスですわ。素晴しすぎ。『Aチャンネル』、鬼頭先生、可愛すぎ。るんさん! のコマとか、ちょっとこれまで見たことのない先生で、ほんと、真面目で不器用な人。それがとても可愛い人だと思わされました。それと、婆様、いいなあ。実にいい。

『ラッキー・ブレイク』、とてもいい感じ。薄くても恥ずかしい、その薄さが愛おしい、とかじゃなくって、いや、それも魅力的なんですけど、陸とのからみですね。陸が苦手というちゃこさん。けれど、年明け一発目の社内コンペに打ち込むちゃこが、陸と協働するにいたる、その顛末。最初は事故だった。というか、打たれ弱い人だな。なんて可愛いんだろう。というのはいいとして、火傷した手のかわりをしてもらったことで、陸がどれほど自分のことを目標とし、研究しているかを知る。そして、陸のフェアネスに触れて、一気にちゃこの気持ちが開くという、その描かれ方が実によかったです。面と向かって苦手といってしまう、けれどそれはこの人のフェアネスなんだろうな。真面目なふたり。意識して、けれどちゃんと評価して、認めるべきところは認めようとする。本当、いい相棒になれそうなふたりです。

CIRCLEさーくる』、最終回でした。大学漫研を舞台にした青春。しっかり描ききったんじゃないかなあ、そんな風に思わされる漫画でありました。先輩たちのいた下級生のころ。進級するにつれて、先輩が卒業していき、自分が先輩になり、そして部を率いる最上級生になって。その時々にうまれる感覚、楽しい、嬉しいと思うことがあれば、不安や迷いもあって、そして恋愛なんかもあって……。これ、本当に充実した漫画だったなって思うのですね。たくさんの登場人物。みなそれぞれが、それぞれの思いを抱えて個性的だった。部の先輩たちが作ってきた雰囲気、それを受け継ぎながら、また自分たちで作りあげていくものもあって、そうして変わっていく場には変わらないと思えるものがあって、ああ、なんだか懐かしいな。そういった気持ちになるんですね。自分がそうした場にいた、彼らともにその雰囲気に包まれていた、そうした感覚があるんでしょうね。だから、あの扉を開いた、その向こうに広がる心象風景。ぐっときたなあ。この漫画の主人公は小金井かなたで境栄で、彼らの目や気持ちを通して、私も主人公気分を味わわせてもらえてたのかも知れないですね。本当に素敵な青春のお裾分け。すごく感慨深い最終回でした。お疲れ! みんなお疲れ様だ!

『九十九神いりませんか?』も最終回。可愛い漫画でした。九十九神、キョウの小家出の顛末。それが描かれて、わかったことは素直じゃない和紗とキョウですね。おいしいものの味は忘れられない、そういって自分を未練がましいといっているキョウですが、その未練がましさは、ただ食べものに対してのみ発揮されたわけじゃないんですよね。けど、食べ物相手だと素直にいえる気持ちが、人相手だとなかなかそうはいかない。意地っぱりですね。そんな意地っぱり同士の、自分の気持ちにちょっとだけ向きあったというエピソード。まだまだ素直じゃないけれど、それでもちょっとずつ歩み寄っていくのかな。そんなこと思わせるラスト。好きな漫画でした。可愛くて、優しくて、なにかくすぐったくて、心地よかった。終わってしまって残念。キョウや和紗をはじめとする登場人物、みなが愛らしい。好きな漫画でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第3号(2012年3月号)

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