2012年1月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年3月号

『まんがタイムきららMAX』2012年3月号、昨日の続きです。

『ごーすとっぷ!』、ゲストです。なるほど、ゴー、ストップにゴーストをかけてるんですね。さて、ヒロインは姪浜ゆき。この人、もう死んでるのか。今日から守護霊だっていうんですね。で、守られるのは奥嶋弘也。この人、ゆきの赴任が半月遅れてしまったことが災いしたか幸いしたか、守護霊不在期間に霊障うけすぎて鍛えられ、霊が見えるようになってしまったっていうんですね。美少女ゆきちゃんと対面できてよかったじゃない、みたいなこといってるゆきですが、いや、実際、可愛い女の子だと思います。ちょっといいかげんというかおっちょこちょいというか、失敗も多く、けど感情豊かで表情がころころと変わって、それがすごく魅力的。しかし、悪霊との戦いとかね、なるほどいわゆる中二病的なそれを使って戦うんだ。なんだか派手で、そんなにシリアスでもなく、コミカル一直線って感じで、楽しかった。いい感じに展開して、面白く読みました。

『ばろめっつ』、お久しぶりゲストです。これはなんというんだろう。妖精? バロメッツという不思議キャラクターが、原田という無口の不思議人間のもとにやってきた。バロメッツというのは、原田さんの調査によると実から出た羊なのだそうで、カニ風味かまぼこ味、おいしいとのこと。しかし、原田は無感情に見えて、けれど実は情の深い人? うんと苦しまなくちゃのくだりなど、ああ、なんだかしみますね。そうだねえと、うんうんうなずいてしまう。ええ、なんだか感心感動した。で、それからの展開、なんだかちょっとおかしくて、けど、ういやつとか、すごく微笑ましい。楽しいなあ。ちょっとシュールで、面白いなあ。ええ、大変よかったです。

『Re: ナーブアップ!』、ゲストです。成熟した5歳児、リナとそのパパの話ですね。リナはパパが大好きで、パパもリナのことが大好き! けど、なんかほのぼのというより、どこか犯罪的な匂いがする、そんなパパであります。いや、だってさ、リナのオッパイ触れるのはパパだけとか、いや、それセクハラじゃなくて性虐待一歩手前だからっ! いわゆるツンデレ? アルトちゃんという友達がいたり、こちらは見た目は子供だけどちょっとませてるとか、そういう風な対照なのかな? 流れを見るに、いろいろとぎこちない、そんな印象があるんですが、リアリティはなしでもいい、それこそばりばり虚構作り事でいいから、なんだか本当にありそう、こんな人いそう、いたら面白そう! といった感じが出ると違ってくるのかも。彼女らの世界に読んでる私もうまいこと巻き込んで、なんて思いました。

ラッキーストライク!』、最終回でした。リンとレン、ふたりが残って戦う決勝戦ですよ。って、上級生組は敗退しちゃったのか。で、リリス組と対戦するんですが、ここで、また、面白い展開盛り込んで、なんと、リリスの強く変化するボールというのは、ただ曲る、派手というだけじゃないんだ。すごいな、ボウリング。奥が深いというか、レーンの状態とか、そうなのか、プレイ中にもどんどん変化していくものなのか。はっと驚かされる、感心させられる、そんな魅力、最終回にも健在です。レーンを荒らしていくリリス、その失策。ああ、なるほどと思わされることここにもあって、右で投げるプレイヤーが撃沈、強豪リリス組に付け込む隙ができるわけか。で、そこにサウスポーのレンが生きてくる。ああ、これは本当に面白い。主役が生きる瞬間ですね。ボウリングの試合、緊張しながらのプレイを通して知る、その面白さ。読んでいるだけの、自分では投げない、そんな私にもびりびりと伝わってくる面白さがありました。ボウリングは、ただピンを倒すだけのゲームではない。心理戦があり、レーンの状況など駆け引きする要素も数々あって、そして仲間と一緒に頑張り切磋琢磨する、ひとりだけで競うゲームではないんだ。そんな知らなかった世界を知ることができた。緊張、プレッシャーさえも楽しみになる、そんなレンの姿は眩しくて、わくわくと高揚させられました。

ここ数年、すごく楽しみにしてたのが『ラッキーストライク!』でした。面白かった。知らない世界を知ることができた。そして、登場人物、みんな魅力的で、心ひかれていました。皆、いろいろと課題を抱えていて、そうしたものの行方、もっと見たかったなあ、そう思う気持ちはとまらないのですが、でも、ボウリングの魅力、しっかりと伝わって、充実するものが残った、そう思います。いい漫画でした。大好きな漫画でした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第3号(2012年3月号)

0 件のコメント: