2012年1月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年3月号

『まんがタイムオリジナル』2012年3月号、発売されました。表紙のテーマはウィンタースポーツですね。中央に、スキーでジャンプ、といっても、モーグルですね、ジャンプしている山下ナース。はじにはスキージャンプしている榊先生もいるのですが、救急箱持った師長をしょってるんですね。なるほど、レスキューなんだ。他には、ペアフィギュアスケートの『満開!Sister』、そりの『らいか・デイズ』、そしてスノーボードの『オトメシュラン』。ヨウさまが、なんだかちょっと弱気で、ちょっと可愛らしいです。

『あねぐるみ』、楽しくって最高だな。小学生が会社見学にやってくるっていうんですが、変な小芝居から入って、社員体験をさせちゃおうという姉さんがいいですね。楽しもう、楽しませよう、あわよくば成果を出そう。そんな姉さんのバイタリティが素敵です。しかし、それでラスボス扱いにされてしまう北見さんがいいですね。それどころか、子供考案のおもちゃの効果音にされている。ほんと、あの人、しょっちゅう捨て台詞はいてるんだ。しかし、なにかと楽しい回でした。お昼のカレーとかも面白かったです。というか、カレー食べたい。

『満開!Sister』。練炭ください! ありったけ! もう最高でした。焦るおじさんと、武士の噛み合わない会話。けれど、カンナ登場ですらりと誤解が解けてしまうんですね。ああ、しかし、面白かったです。十二単のさくら。武士、めろめろじゃないか。あの尽くされて当然といった風のさくら。いいですよ。素敵です。しかし、いい話っぽい雰囲気ただよわせたかと思ったら、ちっともそんなことなかったっていうね。ああいう上げて落とすの、大好き。で、そうしたアップダウンを描きながらも、そこにはやっぱり暖かな気持ちの交流する風景があった。それがなによりよかったんですね。というわけで、おでん食べたいです。

『先生のたまご』は、数木先生をメインにして、いつもとちょっと違った雰囲気。担任として三者面談にいどむ、っていうんですが、いやほんと、無闇に真面目な人ですね。単刀直入の人。ウソが嫌い、効率が悪いのが嫌い、けど人を傷つけることも好きじゃない。善良な人なんですね。困ってる人がいたら助けてしまう。失敗に気付いたら反省する。で、反省も大げさで、和美さんの面談での失敗。いや、あれはいいですよ。和美さんの狼狽。めちゃくちゃ可愛い。基本美少女なんだろうと思うんですが、それがあの目が、口が、あんなことに。いや、もう、最高でした。しかし生真面目な数木先生。その真面目さに追い詰められた風でもありますが、その真面目さがまたよいんだっていうラスト。いい塩梅だなって思ったのでした。

『がんばれ!生徒会長さん』、ゲストです。生徒会執行部のメンバーを募集しているという女の子。145cmと小柄で、初等部と勘違いされたりするけれど、立派な、ええと、立派な、中学? 高校? 高校なんじゃないかなって思うけど、わかんないな。ともあれ、生徒会執行部とはいうけれど、正式な生徒会ではなく、そういう名前の部活だっていうんですね。ひとり部員。カゲも薄い。そんな西野をしたってやってきた東山。男、背が高い。クールで、情熱のかけらもないかのようにさっぱりと告白する。西野会長には全然気付かれてないっていうんですけどね。ちょっと変わったやつ。こういうクールで、愛の告白なんてのもさらっとしちゃって、可愛いものに弱くて、ちょっと変態的で。こういう男子が好み、そんな層は間違いなくあるよなって思いました。会長も、小動物っぽいといっていいんでしょうか、こうした女の子が好みという層も確実にあるだろう。そんな感じ。どん、とはこないけど、じわじわくるという感じかな。ゆっくり育っていくとよさそう、そんな感じです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第3号(2012年3月号)

引用

  • 東屋めめ「満開!Sister」,『まんがタイムオリジナル』第31巻第3号(2012年3月号),39頁。

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