『まんがタイムきらら』2012年2月号、昨日の続きです。
『ゆるコワガール!』、面白いなあ。キョーコが怖がりのひよりのために作った校内霊出没マップ。いたるところ霊だらけで、トイレ全滅なんだ。けど、これ、親切心からっていうのが面白い。で、怖いながらも探検に出る。うん、こういうの子供のころやりましたよ。幽霊のでるというアパートとかね、どう考えても子供がいいかげんなこといってるんでしょうけど、そういうの見にいく迷惑な遊びがはやったことがあったんです。しかし、クールなキョーコちゃんの意外にクールじゃないところ。いいですよ。で、あの落ち。おおう、これはおそろしい。みはるのつっこみがいかします。面白かった。楽しいエピソードでした。
『箱入りドロップス』はお泊まりですよ。雫のうちにみなが集まる。まあ、萌と純なんですけどね。で、萌なんですけど、いや違うか、雫の想像だ。それ、肺じゃないよ。どう見ても胃だよ。でも、あえてそれがつっこまれない。まあ、想像のなかのことだからなんでしょうね。で、陽一への招待状にはじまり、酷いカレーなどなど。この女子どもは駄目だなあ。長葱は明治だかのころのカレーにははいってたって聞きますけど、どうにもそんな感じじゃない。で、作ってる時の効果音が、どっかで聞いた名前なのは、ちょっとのことなんですけど、笑わされました。最初、陽一の介入でちゃんとした料理になるのかな、そう思ったんですけど、いやあ、そういうことはありませんでした。なんてこともないエピソードかも知れんけど、面白かった。なんだか、妙なテンションがいかしました。
『うちのざしきわらしが』は夕美の作ってきたすごろく。と思ったら、主にカレーじゃないか! でもって、めちゃくちゃ面白いよ。妙にすごろくの指令がかたよってて、途中からカレーばっかり食べさせられるって、いや、もう。あのひとりひとり脱落していく、その様が最高でした。必死の夕美と光が実にいいですね。
『だいすき♡』は、千夜のクラスイベント、遠足でありますよ。班ごとに行き先決めて、いろいろ調べてって話なんですけど、あの志津さん命の香乃子ちゃん。志津がいないと、普通に優秀な子で素晴しい。真面目、優秀、ほがらか、眼鏡、って、非の打ちどころがないな。いや、もう素晴しい。クラスの前髪ぱっつんの女の子もいいな。だらける男子、笠間に対するつっこみが力いっぱいで、実にいい。しかしなにがいいといっても、班活動、そこで見られる風景、人間関係、それがうまいこと盛り込まれて、ああ、こんなだったなあ。懐かしく思い出させてくれる上に、ひと味、千夜のそれが強いでしょうか、加えられまして、面白いんですね。人の気持ちの動くみたいなのね、そういうの描くの上手で、でもってどうやら笠間が勘違いして、兄貴も勘違いしてね、これが次回へのふりになるのかなあ。いや、もう楽しかった。よかったです。
『かみさまのいうとおり!』、素晴しいな。王城と山伏の恋愛模様。ふたりのやりとり。もう、ものすごいな。山伏、気付いてた! それで、ちゃんと背を押すんですね。フラれてこいよ、いうことはあんまりですけど、ああ、こいつこんなこといって、応援できるやつなんだ。山伏の気持ちを知ってるから、自分の思いはずっと秘密にしていたかった、そんな王城のいじらしさに、大きな気持ちで応えてあげられる、そんなやつだったのか。そして、ラスト、あの展開。ああ、深く、抑揚のある、素晴しい話。人の気持ちに波立つ思いのほどをすくいあげて、しっとりと描いて、ほんと見事。力のある人だと実感させられる。ゆったりとした懐の深さ、丁寧な描写、素晴しかったです。
My Private D☆Vはかにかまです。って、どひゃー、こりゃエロいな。いや、ほんと、隠されるべきところは見えないようになっているのだけど、いや、しかし、だからこそか? こりゃ危険領域に踏み込む勢いです。というか、踏み込んでるかも。あんまりにインパクトがありすぎて、いやもう、これは見て感じたもの、それがすべてでありましょう。ほんと、大威力でありました。
- 『まんがタイムきらら』第10巻第2号(2012年2月号)
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