『まんがタウン』2012年2月号、発売されました。表紙は、新年らしくといいましょうか、掲載されてる漫画の主人公が一同に会した、そんな雰囲気です。中央には『新クレヨンしんちゃん』。周囲に集まるキャラクターたち、新連載がふたつ、樹るう『ぼくの奥さん』、松本藍『コドモの味方』が告知つきであります。
そんなわけで『ぼくの奥さん』。中世フランスを舞台にした、恋愛コメディみたいですね。中小貴族クルーエ家の五男坊ルイが、まったく知らないお家に婿に出される。その相手はといいますと、伯爵家のひとり娘。おお、大躍進! で、父上、母上大興奮。まあ、そうだろうなあ。家に抱えてても、なんの役にもたたない、そんな息子が驚きの伯爵家の跡取りに。まあ、息子は息子で思うところあるみたいですが、伯爵も伯爵婦人もいい人ばっかりで、でもって肝心の娘は!? というと、ウウウウと唸って手に噛み付いてくる。そんなお嬢さん。いや、もう、どうなるのだろう。多分懐かれるのだろうけどなあ。そんな第一話でした。
『偽装男子』は、もう素晴しいな。ヒロインはあやか、そして水城であろう、そんな扉に導入でありながら、内容はというとあの名前があるかさえもわからない、そんな女装男子たち。男らしく、そして熱い、やつらこそがメインだろうよ。そんな様相を呈しています。しかしね、そんな彼らに付き合いがあるからと、先生に呼び出されるあやか。しかられる? それともこれはチャンス? と思ったら、おお、この思うようにことが運ばない展開。素晴しいです。繊細すぎる教員。そして誤解される水城との関係。ほんと、いい感じに混乱してますよ。こういうところにこそ味がある、そんな作家だと再認識させられます。
『コドモの味方』は、コマ割り漫画ですね。小田切萌が主人公。おもちゃ屋の娘で苦労性。親父さんが、採算度外視のとんでも店長で、無茶ばっかりするから、娘の苦労がたえない。というか、母ちゃん、離婚して出ていっちゃったんだ。今はまだ導入、そんな感じではあるのですが、遊びとうそぶいて万引きする、そんな高校生に怒りくるう萌。千円程度、千円を馬鹿にするなっていうんですが、それが払えなくて土下座って、この人、したことあるのか。ここで困った父ちゃん登場、ヒーローに憧れでもあるのか、普通じゃない説教のしかたして、けどちゃんと伝わってるっぽいのがいいところ。無茶な、けど人の心に訴えるなにかがある親父さんと、やっぱり迷惑かけられて困ってしまう娘。でこぼこの父娘ものでありますね。
『うらまじ』、ゲストです。転校生の神野さんは占い師の卵、だそうでして、新しい学校の制服のスカートが短いからといって、前の学校の制服着用。スカートの中に、いろいろ占いの道具を仕込んでるっていうんですね。水晶玉が出る、飛び出すタロットも出る。って、ちょっと欲しいな。ちょっとエキセントリックを前に出しすぎてる? そんな感じもする漫画ではありますが、めちゃくちゃに飛ばしてる、って感じでもない。あの、保健室での大活躍とか面白かったです。
- 『まんがタウン』第13巻第2号(2012年2月号)
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