2009年4月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2009年6月号

先月、『まんがタイムきららMAX』の購入に際し、傷んだ本が多かったことを嘆いていましたが、今月はそんなどころではありませんでした。なんと、1冊しかなくてですね、えーっ、なにがあったんだろう。休日で、午後になってから買いにいったから、そのためか? 他の全部売れたのか? 『かなめも』アニメ化効果なのか? わかりませんが、先月6冊入荷して今月1冊しか入らないってこたあないと思うんですけど、どうなんでしょう。せめて3冊くらいは入っていてほしいなあ。 今月はたまたま売れてしまったあとだったてんなら、安心できるんですけど、どうなんでしょうね。

『かなめも』は、みかがたくさんでていて、ちょっとしあわせ。この人の、悪意のない尊大なところがいいなと思っていて、特に語尾のじゃってのがいい。ちょっと方言ちっくと感じないでもない感じです。話の展開においては、ゆめ、ゆうきペアがみかについてなにか知ってそうで、そういえばゆめも上流階級の人間なんだったっけか。きっとなにか仕込まれてるんだろうなあ。

イチロー!』は、裸で正座させられた父が、裸の娘に叱られる、実にシュールな話。いや、ごめん、嘘。でも、そうとしか見えませんでした。『ぐーぱん!』は久々に未理の破壊力。しかし、この前世がどうのこうのっていうの、私が高校生だったくらいのころに、社会問題になるくらい(一部で)流行ったんでしたっけ。前世の自分に合おうとして、勢いあまって死んでしまったりしてね、もうなんともいいがたい、そんな事件がいくつもあったものでした。今はあのいけすかないおっさんのせいで、また流行ってるのか? もう流行りはすぎたのか? いずれにしても、大変ですよ、いや本当に…。しかし、この漫画における一番の常識派、それが一番非常識に見える菜摘というのは面白いなあって。そうしたところがよくわかる回であったようにも思います。

ひろなex.』の藤口浩って、川口浩だけじゃなくて、別のだれかも混ぜてあるんだ! ああ、藤岡弘、か! って、なんで名前のあとに読点やら句点やらつけるのはやってんだ。こうして文章にするときにややっこしいんだよ、勘弁してほしい、ってのはどうでもいいとして、『ねこにゆーり』読むまで気付いてなかったですよ。フジ○カですよっていわれて、フジタカ? もう、すっかり忘れていましたよ。しかし、『ひろなex.』は忘れたころに探検隊ネタが出てきて、しかしこの罪のなさというか、中学生の遊びに見えないというか、なんともいえないものがあります。それに今号は、ジュリーが可愛いかった。犬もいいなあ。

ぼくの生徒はヴァンパイア』は、前回の話を引っ張って、しかしメイベルさん、どれだけ可愛いっていうんだろう。薬のせいでいつにも増して移り気なブラム、その気持ちのカミラに移ったことに表情を曇らせるっていうね、もう、なんということでしょう。しかし、ブラムの両手に花的解決は、女性からしたらありえないんだろうけど、男からしたら、理想だよなあ、なんて思う私は、以前から、いくつも愛を持っているってことを公言しています。だから駄目なんだよ。反省しました。次いきましょう、次。

兄妹はじめました!』は、妹のほうからも意味深な。けど、ここではぐらかしてしまう兄貴、ほのめかして、気付かせて、妹からいわせる戦略なんだとしたら、それは駄目だよ兄貴。もっと駄目な人から駄目出しされる兄貴であります。しかし、これは兄貴が腹くくれば、それで動きそうな気がします。だから動くんだ兄貴。でも動いたら終わっちまうんだろうな。難しいところです。

○本の住人』は、恋愛シミュレーションについて。なんだけど、やっぱりナンセンスに傾いていって、そういえばこの手のゲームはもうずいぶんやってません。悲しくなったり、虚しくなったり、死にたくなったりするんですよね。ひさちゃんの誤解を遠隔でとこうとした兄貴の叫び、この人は完全に向こう側にいっちゃってるのかと思ったら、わりとそうでもないみたいですね。しかしひさちゃんは可愛い。それはそうとして、あの下敷はちょっと面白い。本当にあるんだったら欲しいかも知れません。しかしあの妹は可愛いなあ。

天然女子高物語』はあだ名について。同人作家のペンネームに不思議な語感の名前が多いのは、もしかしたらこういうことなのかもって思いました。振り返れば、私にはあだ名がなかった。って、そうでもないか。あったな、あった。よかった。

『超級龍虎娘』は、毬虎さんがえらいことになってますね。発情といいますか、こうした上気した表情にどきっとするのは、人間も結局は動物ってことなんだろうなって思わせて、いつも以上に可愛いと思えるのもそうしたことなんだろうなって思わせて、人間ってちょろいな。話も面白かったです。私もちょろいな。『フィギュ☆モ』は、りか(科学部の眼鏡)のポリシーがつくづく私といっしょで、映画にいけばパンフレット買いますし、エンドロール中に席を立つなんてありえませんし。しかし、最近映画館にいってないんですけど、携帯を切るんだっていうのは本当にあるんでしょうか。あるのなら、ユーモアがあって面白いなあ。『ストロマロジック』って、炭酸飲料一気飲み部っていうサブタイトル、以前からついてましたっけ? ついてたのかなあ、気付いていなかっただけで。炭酸飲料一気飲みっていうの、見るたびに、体に悪そうだなって思って、もうずいぶん前の話ではあるんですけど、炭酸飲料を一気飲みしたあと、げっぷをどれだけ我慢できるか競争をした少年が死んじゃうっていう事件がありましてね、それが忘れられない。炭酸飲料見るたびに思い出してしまうんですよね。けど、これは漫画には関係ない話。漫画本編は、女の子に興味ない人が、女の子とデートして首輪で繋がれる話。けど、まあたまには首輪もいいよね。いつもはやだけど。

『PHz』の鼻水のうんぬんいうの読んでたら、昔、高校生のころ、鼻水ずるずるいわしてる副部長を見て、いいなあ、可愛いなあって思ってたこと思い出しました。なんというか、あれは萌えだと思う。けど、萌えならティッシュでかむんじゃなくて吸うほうが、と、どんどん変態度があがっていくので、ここでやめときます。

『魔法のじゅもん』が終わり。ずっと気になっていた漫画でした。なんか、シビアというか、酷さというか、そうしたものがやけに現実性を帯びている、そんな漫画でした。最初は苦手だったけど、途中からずっと好きでした。次回作がある、みたいな風にありますけど、あるのなら楽しみです。

まん研』はカラーになるとやりたい放題だな。でもそのやりたい放題も『R18!』にくらべると、ずっとマイルドと感じられます。今回はいつにも増して、同人誌事情、その制作におけるもろもろが描かれていて、これは面白かった。同人誌は、収益よりも愛が原動力になっている、そういうところがあるから、原価割れはよくある話って聞いてますけど、まさにそうした話で、読んでいて楽しかった、とてもよかった。なんか、私も同人誌作りたくなってくる、そんなよさがありました。

『表色89X系』は、たまに目の表現が怖いです。あの、縦線の目がこの世のものではないようで、けど、好きです。眼鏡があるからじゃないよ? 一番好きなの葵ですけど。なんか癖になる絵だと思います。

そして僕らは家族になる』は、佳苗さんが登場。しかし、彩子を男の子と思っていた人が、こんな若いコ二人も囲ってて……なんていっている。これは、つまり、自分の夫にそういう趣味があると! そういうことをいっているのか!? なんだか、がぜん燃えてきましたよ。しかし、可愛ければ男とか女とか関係ないよな、なんたって時代は男女機会均等だもんな。なんて冗談抜きで思うようになっている私は、本当にちょっとやばいのかも知れません。漫画に戻って、幸助と彩子さんの関係、過去の一ページがちょっと明らかになって、しかし幸助は本当の本当に不義理だな。こうした思い出されたことが、今後にどう影響していくのか、それが楽しみです。

『茶夜探偵団。』は、いや 頭が寒くてね?が素直に面白くて、そして見ないでくれ。強いインパクトはないけど、結構好きな感じです。おばけの云々も、そのからくりも、そしてその解決も。『魔法少女☆皇れおん(仮)』は、くしゃみで変身という異常な設定が普通に受け入れられるようになって、しかしれおんが男の子というのは普通に忘れがちで、だから「目の前で」ではどきっとしました。

はなまるべんと!』は思っていた以上に意味深で、深刻さまとわせて、けれどこうした過去を抜けて今がある、その今というのも特に不仕合せであるようには思われなかった、そこに、この過去の因縁がどういうかかわりかたをするんだろう。すごく気になります。なんか真面目ぶったあとにこんなこというのなんだけど、なんか人見知りのあやめ、可愛いなあ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第6巻第6号(2009年6月号)

引用

  • kodomo兎「ねこにゆーり」,『まんがタイムきららMAX』第6巻第6号(2009年6月号),142頁。
  • 中平凱「フィギュ☆モ」,同前,84頁。
  • 荒木風羽「そして僕らは家族になる」,同前,132頁。
  • だいふく「茶夜探偵団。」,同前,148頁。
  • 同前,149頁。

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