2009年4月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2009年6月号

私の一ヶ月は、『まんがホーム』にはじまり、『まんがタイムきららキャラット』で終わります。いや、もちろん四コマまんが読むだけでひと月が終わるなんてことはありえませんし、他にやっていること、やらねばならないこともたくさんあるのですが、だから気分的な話ですね。けれど、月のしめくくりに好きな漫画雑誌がくるっていうのも、なかなかに悪くないものでありまして、『まんがタイムオリジナル』を読んで、KRコミックス買って、『きららキャラット』読んで、ああ、今月ももう終わるんだな、そんな気持ちになって、ええ、今月ももう終わろうとしています。

ひだまりスケッチ』は、隣室から聴こえてくる物音を、あの手この手で盗み聴こうとする少女たちの話。って書いたら意味深になるかと思ったけど、別に意味深にも、いやらしい感じにもならなくって、自分の表現力に愕然としました。しかし、今回は沙英さんの好感度を向上させようとしているのかっていうくらいに沙英さんが魅力全開で、だけど私の中での沙英さん評価は上限値に達しているので、好感度に変化なしです。なのでかわりにノリえもんが上がった。あの、怖い目で問い詰められたい。どうでもいいことですが、中学の修学旅行は広島、山口でした。本当にどうでもよかったですね。

とらぶるクリック!!』はケーキバイキング、はいいんだけれど、柚の服が戻ってる。可愛い系から地味系に、黒系統に戻ってる。「グチャメロ」においてなつメロは、結構酷い目にあってると思うんだけど、それがあんなに生き生きとしているというのは、ケーキ1ホール独り占めの夢が叶うから? 私は昔は、見た目以上に食べる飲む、コンパの際にはやつの周囲に食べ物飲み物を置くなといって怖れられたものですが、気づいたら食が細くなってしまってました。だから今バイキングにいったりすると、多分なつメロポジションくらい、いや下手した第二次柚ポジションくらいに甘んじることになるのではないかと思います。なので、私においても量より質、少しでいいからいいものを、というのがテーマになっています。しかし柚は今日も可愛かった。小さくていいから可愛い人 — 、というのはちょっと違いますね。

CIRCLEさーくる』、職場ではコンピュータ関係の部署にいる私にとって、電源差しそこねなど日常茶飯事だぜ。けど、人のコンピュータトラブルの解消、仕事ならともかく、プライベートではやりたくない。とはいうけれど、それがもし小金井からの電話なら、一も二もなく、三はパス、きっと駆け付けないだろうな……。境くんはいいやつだなあ。しみじみと思う回でした。あの友人としての、微妙に踏み出せないでいる関係を保ちつつ、少しずつ変わっていけたら素晴しいな、なんて思えて、ああ、それが青春。思いを胸に抱いて憧れに怖れている、そのひとときが、君らの青春、なんだよ、きっと。

あ、昔占い師やってたとき、こういう踏み出せないカップルを成立させたことがあった。それも何組も。結構優秀だったらしいのよ。だから困った時にはうちにきてくれたら、なんとかします。

『オー&オー』。わりと面白いと思うんだけど、こういうのはどういう風にコメントしたものか、それがむずかしい。基本はお嬢しゃべりなのに、時折つっこみで粗野になる、そのギャップはいいな。けど、これがあるから面白いってわけじゃない。面白さとは、もっと全体から感じられるなにか、です。じぃに関しては、期待される展開を期待どおりに受け止めて、立派でした。

『ねこみみぴんぐす』、葵はそのヘッドホンつけたまま水にはいるんか? この漫画は卓球部の漫画、といいきってなんら看板に偽りがない、そんな卓球部の漫画だなあ。次号にはりあのん、じゃないや、穂咲さん登場? ちょっと楽しみです。『かんぱけ』も地道に声優養成の過程を描いていくんだ。ああいう演技というのは、素に戻ったらどうにもできんものと思うけど、プロは素の自分をどこかにキープして、客観的に観察しながら演技するんだろうな。どんなジャンルのそれであっても、プロとはすごいものです。

うらバン!』は合宿。しかもしっかりと練習する。合宿所までは列車、ディーゼルカー、そしてバス。ローカル線の魅力でありますな。ちょっと旅に出たくなる。大学のころ、合宿で練習とかしたけど、楽しかったなあ。銘々各自練習してね、最終日に発表会をする。ひとりでするのとは違う楽しみがあります。しかしひとりは今日も可愛かった。あの、胸の下あたりでしぼった服、ああいうのなんていうんだろう。ところで黒目先生は500はもうあきらめるべきではないのか。それでも好きなんだろうけど、旧車乗りというのは一途でないと、トラブルさえを楽しむつもりでないと駄目なんだろうなあ。

『せいなるめぐみ』は、恵ちゃん、やっぱり欠陥ありだったのか……。『ツバサとらいある』、嘘くさくとも眼鏡の笑顔はよい笑顔。おっきなお姉ちゃんはいい娘さんだなあ。昔の知り合いを思い出します。『はるみねーしょん』、いぬージョンか… おわり。

けいおん!』、私も頭よくないし大学のこともよくわかんないし…、でもニートにはならなかったから、割となんとかなるもんだよ。高校のこのくらいの時期、ええと3年に入ってすぐくらいですが、進路希望調査って具体的に答えられないとまずいよなあ。うん、自分を振り返ってみても、すごくまずかったと思う。N女子大を目指すというムギちゃんには悪いけれど、残念ながら女子大にはあなたの望む世界はないといわざるを得ない。来春になれば、大学に向かう道々に、他大学のサークル勧誘が群をなしている現実を知ることだろうよ。で、あの大学はちょろいとかそんな風にいわれたりするんだな。ああ、どうも私のいってた大学はそういわれてるふしがあったらしい。近隣大学の狩場だったようだよ? 本当… …何かママみたい。いや、別にママって呼んでてもおかしくないんじゃないの? 百ページほど読み進めると、マムーンマムーンっていってるやつがいるよ?

進路希望にミュージシャンと書くのは駄目なのかも知れないけれど、音大にいくと書いたらさすがに却下はなかったんじゃないか? 私のいってた大学、ああ、ちょろい大学ですけど、短期大学部にはポピュラー音楽のコースがあって、ギタークラスも、ドラムクラスだってある。イチロー覚悟なら、今からでもきっと叩き込めるよ。特別推薦だってだせるよ? しょぼいけど練習室あり、スタジオもあり。スタジオ使いまくれば、授業料のもとは取れる。だから困った時にはうちにきてくれたら、なんとかします。つうか、さわちゃんがなんとかしてあげなよ。

『チェルシー』は、よい結果が出なかった、けれど続くなにかはあったという、それはいいバランスだなあと思った。のっけから合格合格のサクセスストーリーではやっぱり盛り上がらんだろうし。けど今回は、小学生の冷静かつ的確な駄目出しが光ってました。しかしサっちゃんが面白いな。三歩か……。あのスカートが可愛いな。去年の秋だったかに、ああいうの流行ってたのか、見たおぼえあるな。

イチロー!』は夏の終わり、いよいよ受験のシーズン。これを乗り切って、イチローから新入生になるのか? そして、現役からひとりイチローが出るのか? 『ゆかひめ!』は、つい脱いだだけ、うん、人間生きてりゃつい脱いじゃうことだってあると思うんだ。だから悪くない、裸は悪くないよ、って裸じゃなかったけど。後半ちょっと『ぱにぽに』風? そういう作風だったのか。『天然あるみにゅーむ!』は奇声の流れが面白かった。漫画的な表現で、あの世界では普通なんだと思ってたら、そういうわけでもなかったんだ。

ラジオでGO!』は新人がいいキャラクターしていてよいなあ。なんか根性がある。『キルミーベイベー』はめずらしくソーニャちゃんが駄目な回。いや、わりと駄目なこと多い人ではあるんだけど。しかし、今回に関してはやすなはちょっとやられすぎでかわいそう。いや、そうでもないか、放っておいたらよかったのか。いや、でも、つきあいのいい、いいこだと思います。『ふら・ふろ』は、あのペットボトル、なにが入ってるんだ。しかし、大人になるとだんだん子供と本気で遊べなくなりますが、それができるハナはすごいと思います。

まゆかのダーリン』が終わり。りょうお兄ちゃんが結婚できる歳になりました! その一日を描いて、これまで出会った人たちが次々と登場して、なんだかしあわせな終わり。じんわりと優しく楽しかったこれまでが思い出されて、いい漫画だったなあとしみじみ感じ入って、おつかれさまでした。好きな漫画でした。これからも好きです。

『Aチャンネル』、プリーツスカートひるがえして、今日もキラキラ女子高生!! はいいんだけど、それはひるがえりすぎだと思うんだ。シャンプーハットみたいになってる。ソックタッチといえば、駅での光景、女子高生がソックタッチを使ってるのを見て、いや、それソックタッチやない、スティックノリや。そんなことがあったのを思い出しました。ちょっとさびしがりやのトオルが可愛いなあ。しかしあの髪切りは酷い。けど結果的にオッケーです。

『エンドロール』は、青木はコーティーの事情、織り込み済みみじゃなかったのか。原付乗りふたりの、逃避行ものロードムービー、じゃないや、ロード四コマかと思ってたら、逃げてたのはコーティーひとり。この漫画の雰囲気は嫌いじゃありません。こういうのがあってもいいなと思ってます。追うふたり組みは、タイムボカンの悪役みたいなポジションになるのかな。

『空の下屋根の中』、四角い箱じゃない包装のくだりは最高だな。責任を感じながらそれを乗り越えるという、その姿は立派、よう頑張った。甘やかしすぎ? けど、こうした小さな達成感を積み重ねることで、人はより大きなものにチャレンジできるようになるんだと思うのね。そうしたプロセス、見ていて悪いもんじゃない。実際、誰しもまだまだ未熟者で、いついかなる時も、学ぶことは沢山あるけど、いつしか慢心してそれを忘れちゃうのよね。だから、こうしたフレッシュな人の学んで伸びようという姿はよいものです。自戒の意味でもよいものであります。

まじん☆プラナ』は新キャラが出て! でも、別にこの漫画に関しては新キャラはめずらしくない、というかもう把握できないくらいの大所帯。でも意外なことに、新キャラ、自滅キャラ、蕗元ころは有人ではなく伊達先生シナリオのヒロインなのか? というか、伊達先生って春日部先生の舎弟じゃなかったんだ!? 

うらがアルっ!』、りあのんの下級生から慕われている様、その体裁を繕う技術も光って、しかしオカピはないよな。で、話題のオカ…、おかーさんは傍若無人さ発揮しつつ、けれどしっかりとちゃんとお母さんをしているなあ。実にいいお母さんだと思います。

お母さんといえば、『アットホーム・ロマンス』。こちらも実にいいお母さんだと思います。親父さんはどうしようもないけど、しょうがねぇなぁ、けどなんか可愛い親父だなあ。そんな親父さんが、久しぶりの妻との電話、その表情に離れていても通じているなにかを感じさせて、そして頑張っていることをちゃんとわかってもらえていた、それを知って、男泣きに泣くそのさまは素晴しいものがある。娘に正座で説教される、妻からは八つ裂きにすると釘を刺される、情けない、たしかにそうかも知れないけれど、頑張っている。親父さんも、姉も、みんな頑張っている。そして主人公の頑張る番がきたのか。その頑張りを見たい、その頑張る姿を見たい、そのように思わせてくれる、それはこれまでの積み重ねのためなんだろうなと思います。それはそうと、やべえ、ケツがやべえよ!! って、このくだり素晴しいな。そうです、俺は男が好きですの再来かと思いました。いま親父さんは、あの親方のもとで働いてるわけですけど、親父さんのケツはやばくないんでしょうか。って、なんで私はおっさんのケツの心配をしているのだろう。人のじゃなくて、自分のケツの心配をしろって話ですね。

『スリースリープ』、この漫画は昼寝部の漫画、といいきってなんら看板に偽りがない、そんな昼寝部の漫画だなあ。って、昼寝部ってなんだ。人物紹介に笑い、そのナンセンスぶりに笑い、そして部長の不幸に笑う。って、やっぱり昼寝部ってみとめられないのか。学校における部活、その最低要件ってなんなのだろう。

『バラエティもーにん』、それって『マルセリーノの歌』? 『汚れなき悪戯』の主題歌。ちょっと悲しげですごく美しい曲なんですが、でもなんでこれが選ばれたんだろう。いや、違う歌なのかな。神様が休んでいる日は日曜日。それなら神様にはずっとお休みいただいて、などと考える私は根っからのなまけものです。

これで全コメント達成? これやると、三時間くらいかかるな……。無理して全部にコメントしたわけじゃないけど、これは二度とやりません。多分、きっとやりません。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第5巻第6号(2009年6月号)

引用

  • 大沖「はるみねーしょん」,『まんがタイムきららキャラット』第5巻第6号(2009年6月号),88頁。
  • かきふらい「けいおん!」,同前,89頁。
  • 同前,93頁。
  • bb「Aチャンネル」,前掲,159頁。
  • 風華チルヲ「アットホーム・ロマンス」,同前,203頁。
  • 竹本泉「バラエティもーにん」,同前,216頁。

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