2009年4月28日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2009年6月号

『まんがタイムオリジナル』は昨日発売。今日は『まんがタイムきららキャラット』の発売日。けれど、昨日は『まんがタイムKRコミックス』の発売日でもあって、どうしても、一冊だけでも押さえておきたかった。かくして『超級龍虎娘』で書いて、雑誌感想は玉突きするみたいに、一日ずつ後ろにずれ込んで、しかしなんだろうなあ、書きたいものが全部書ききれないというのも、また困ったものであります。私は書くために読むわけでもないけれど、書かないことには読みきれなくて、そしてそうして読めないままにシュリンクかかった本を積み上げて、なんとかしたいなあ。なんとかならないかなあ。こうした状況にもまた悩んでおるのです。

好きな事や楽しいはずの事まで面倒でどうでもよくなってきたら
心がかなり疲れてるから要注意だけど

えッ!?

いや、けれどこれは冗談ごとじゃなくて、本当なら楽しみで買ってるはずの漫画、本であるのに、本当ならなにをさしおいても読みはじめてもおかしくない、そんなものであるはずなのに、なぜこうも私はそれらを重荷と感じているのだろう。疲れている? 疲れていると思います。だから楽しめる工夫をした方がいいんだろうなあ。一旦読み始めれば、楽しいし、面白いし、よいのだけれども、だからなにか滞っているものがあるなら、そいつを溶き解してやるんがいいんでしょうね。

『あかるい夫婦計画』、大好きです。奥さん、花子が大好きです。しかし、あの日記の話はなんかわかります。疲れてる時とか、日記どころじゃなく寝ちゃうんですよね。なので、私の日記はよくて三日ごと、悪いと一週間くらいあいていて、はっきりいってこうしたBlogの方がずっと日記らしいかも知れない。そんなありさまです。今日も多分日記は書かないですね。

タマさん』は落語『頭山』なんぞを思い出して、しかしちょっとしたホラーだな。頭の中に根を張ってるんだ……。けど、妙に似合ってるな、頭がしあわせそうで。というか、あじさいはさすがに気持ち悪い。

らいか・デイズ』は、竹田、本当にいやらしい子だね。これ以上書くと、私がヘンタイ認定されてしまいそうだから、自粛。

『アサヒ! — 動物園に行こう』はだんだんに面白さが増してきて、いいなあ、楽しいなあ、というか、扉ゴマの怪盗はいくらなんでも無茶だろう。限りなく出オチに近い、見ただけで笑ってしまいそう。でもちょっとかっこいいな。私は、この動物園では、パンダが好きです。あのひょうひょうとしたところが気にいっているようです。

『守られ騎士!』は、なんだか今回でゲスト期間終了みたいですけど、どうせなら本格的に道場風景が描かれるまで続いて欲しいものです。おちついて素敵なお姉さんであるところと、道場での勇ましい? そうしたみちよさんの多面的なところが描かれるところを楽しみに、続いて欲しいと願っています。

『ヤング松島喜久治』は、いきなり営業がお嬢さんの勉強見させてくださいときたら、そりゃあ警戒しますわな。千歳は顔は描かれないけれど、確か美人であるっていう設定だったっけ? だったらなおさらのような気がします。私なら、塩まくな、塩。『ささきまみれ』、ゴキブリが微妙に飯田よりなのが気になります。芸が細かいな。『アイスボーイズ!』は、本当にカーリングで引っ張るのだとしたら、よっぽど工夫しないと地味に地味になるんじゃないかと心配したりしなかったり。しかし、廊下にブラシをかけてる姿は、特段不思議とは思われません。

『ハッピーエンドではじめよう』は、今生での悔いを、生まれ変わって来世で、っていうのは、さすがに少々イージーな人生感と思えなくもないけれど、しかしさすがにこの流れで、後悔を抱いたまま、というのも辛いものがあるから、これがきっといいんだろうな、と思いました。そういえば、これは毎回死んで、猫の視点で人生振り返って、そして生まれ変わって、というのが基本の流れです。その、人生の失敗、意固地だったりかたくなだったりで、大切なものを取り零してしまう、そうした生き方は損ですよ、というような話は、これから先もまだ生きるだろう私らが読むからこそ、意味があるんだろうなと。だからこそ、やりなおしのチャンスが描かれて、意義あるものになるんだろうなと、思ったりするのです。

『先生のたまご』、みつあみいいなあ。『すいーとるーむ?』のゆかりさん、『L16』の春香さん、どちらもあからさまなほのめかしを受けて、それを気づかない、ふりどころか本当に気づいていないというところ、これは容易に勝てやしないな。で、ようやく通じたかなと思ったら、上司に引き継ぐというね。むごいというか、けれどこれもやさしさだと思う。

『ムスコン!』は、コンタクト怖いな。そういう私もいっぱしの眼鏡男子ですが、ぜんぜん萌えられている気配さえありません。ギター弾けるともてる、眼鏡装備でもてる、そんなのは都市伝説です。ツチノコの方がよっぽど真実味あるな。けど、ねーママも似合う? とっても似合ってると思います。

『おたママ♥』は今月も素敵なお母さん。けど、あのニヤニヤ笑いはあかんわ。食べてたお昼をあぶなく無駄にするところでした。何度見ても笑える、今号の最大笑いポイントでした。しかしプリシスいやさ遥よ、同じ絵柄のカレンダーとかポスターとか買ってる人に言われたくないどころの話ではなく、きっとあんたのお母さんは、同じ本を何冊も持ってるに違いないぞ。店によってペーパーが、特典がなどといいながら、同じ本を何冊も買ってるに違いないぞ。

『今日から寺バイト』、大学卒業後に資格とるために通信教育受けた大学、そこで僧侶の資格もとれたっけなあ、なんて思い出しました。調べてみたら、記憶とはちょっと違っていて、教師? そういう資格だそうで、得度と僧籍登録が必要であるとのこと。いずれにしても、たやすい道ではないんだろうなあ。大学の先輩に、住職をやっている方がいらっしゃって、よく廊下を袈裟着て歩いてらしたとか、そんなことも思い出します。

開運貴婦人マダム・パープル』、思い込みに縛られてチャンスをフイにする人種ほど悲しいものはないわ! けれど、この安堂友子という人は、そうした思い込みに縛られた私なんかが見落としているものをよくよく掬い上げて、意外性ともなった笑いを作るのがうまい人。本当に、むやみやたらと凝ったりしない、けれどしっかりと作られている、そうした笑いはシンプルであるがために強いと感じられて、本当にいい漫画家だと思います。

『ミラクル書店』は、紺野さんが可愛いなあ。本屋の漫画。ちょっとナンセンス、けれどなんだかいってみたくなる、そんな書店の風景が魅力的で、大好きです。

マルビプリンセス園華サマ』は、弟修二と後輩伊達さんの関係に動きが生じて、これはちょっと意外、もっと引っ張るのかと思ってたから、けれどこれは次回以降が楽しみかも、そんな感じであります。姉ちゃん達ひやかしかよこっそりタッパーにつめとけよ姉さん、素晴しいな。『時間がない!!』は、由良さんがいちいち酷くてそれがいい。松下は虐げられて喜びを感じる人なの? でも、少なくとも、使役される位置でこそ安定するタイプであることは間違いないように思われて、そうしたむくわれなさもまた魅力であると思います。銀ラメのシャツは、着る人が着たらかっこいいよね。けど、ちょっと時代がかってる感じです。

そこぬけRPG』は、いろいろとぎりぎりっぽいネタがちりばめられて、そのあたりには触れないとしても、あのライトユーザーとコアユーザーの間に横たわる深い溝。コアユーザー向けにチューニングすると、初心者お断わりになっちゃって、ジャンルが衰退することもあるから、これはもう本当にむずかしいものだと思います。けど、ライトユーザー向けってのは、あんまり面白くない、ことも多いんですよね。むずかしいものだと思います。

で、あけすけで遠慮がなくてえげつない…、これはまさしくこの人の漫画の魅力であるのでは!? 身も蓋もないってやつだな。可愛い、たしかに可愛いんだけど、それを上回って酷い、明け透けで夢も希望も失わせるような、そうしたところは実に魅力的です。で、『恋は地獄車』は、そのえげつないってやつを体現? 男性向けの漫画ではなさそうで、最初、そのあまりの薄幸に、ええーっ、なんて思ったけど、読んでみると面白いな。けど、夢も希望もなくなってくるな。夜も長持ちですか。あけすけっすね、姉さん。で、松山花子の『あなたが主役になった時』、これもあけすけの類いなんでしょうね。

えきすとら以蔵』は大御所が可愛いなあ。劇団研究生の話は、着々と進んでいくところがいいな。いつか、現場で以蔵と出会いそうな気がします。『でかけモン』、リブートはもう一度ブートすること、リセットはもう一度セットすること、リゾートはもう一度なにをするんだろう。『視界良好』はメガネテーマの漫画で、あまりの直球に、そんなもんに食い付くかっ、と思ったけど、見事に食い付いちゃったときたものだ。私ってつくづくちょろいな。秋奈は可愛いなあ。眼鏡だからじゃないよ、みつあみだからでもないよ。

『花咲だより』、賞味期限が一日やそこら過ぎてても、大自然はそんな細かい事気にしないのよ、ええ、私も気にしません。クマとチカンの組み合わせに、どこぞの家庭教師を思い出したけれど、よく考えたらふたりは仲良し。対戦にはならないですね、残念。『うっちゃれ!! 乙女組』というか、岡田がるの持ちネタで、バブル期引き摺る女性の前髪、とさかの高さというのがありますが、朝、通勤の車内にまさしくそうした女性がいらっしゃって、けれど最近見かけなくなりました。乗る電車、変えられたのだろうか?

『SPさん』はえらく地味に思える、けれどその淡々と運ぶ、そんなテンポがよいのだと思います。強烈なインパクトはない、でも読み進めていくうちに、きっとじわじわと面白さが浸透して、好きになるんだろうな、そうした予感がしています。

  • 『まんがタイムオリジナル』第28巻第6号(2009年6月号)

引用

  • ひらのあゆ「ラディカル・ホスピタル」,『まんがタイムオリジナル』第28巻第6号(2009年6月号),8頁。
  • 浦地コナツ「ムスコン,同前,86頁。
  • 茶崎白湯「おたママ♥」,同前,93頁。
  • 安堂友子「開運貴婦人マダム・パープル」,同前,105頁。
  • 美月李予「マルビプリンセス園華サマ」,同前,116頁。
  • 同前,117頁。
  • 佐藤両々「そこぬけRPG」,前掲,130頁。
  • 高原けんじ「花咲だより,同前,161頁。

2 件のコメント:

nyangetsu さんのコメント...

「あかるい夫婦計画」のはなこさん、いいですよね。自然体というか力みがないというか。あんな嫁が俺も欲しいですわ。
私のブログは日常雑記というか、日記の側面が強いのですが、あとで自分で読み返すと面白いですよ。自分の一番の読者は自分自身だとつくづく思います。

matsuyuki さんのコメント...

ええ、確かにすごく魅力的な人だと思います。で、名前はひらがなでしたか。ちょっと間違えました。

日記に限らず、あらゆる記録は、自分自身を振り返るのに役立ってくれますよね。私にとっては、こことそれからサイトと、自分自身でさえ忘れていることを確認するための重要な情報源になっています。