2010年4月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年6月号、本日発売です。てなわけで、連休前ということもあります、今回は前後編でお送りします。いや、ちょっとスローペースにいきたいもので。キャラットに関しては、いつも書きすぎて量がえらいことになるか、書ききれなくてフラストレーションためるか、みたいなことになってますし。

さて、表紙は『GA』であります。きみがまぶしいとの文字が踊っていますが、初夏の日射し感じさせる、そんな絵。眩しく見上げる青空の広さが印象的です。

空の下屋根の中』、最終回です。前回描かれた面接、その時の面接官と再度出会って、そして採用。なんにしても実感の薄いヒロイン、かなえがいまいちしっかりしないままに初出勤する、そんなところで終わった最終回でした。もしかしたら、この続きのエピソード、単行本で描かれたりするんでしょうか。そうだったらいいなって、ちょっとでもいいからこれから先を知りたいな、そんなこと思います。

Aチャンネル』は、トオルのクラスでの生活が描かれまして、具体的にいうとミホとユタカでありますね。このふたりから見たトオル、その評価たるや驚きのもの。ファンだっていう、けれどトオルは照れてしまう。これ、普段見られないものでありますよ。また上級生組に対する下級生からの評価などもあって、これ、いいなあって思いました。ものごとは、一面的ではなく、多面的な見え方がするものだ。そういった感じ、ほんと、よかった、面白かったです。

うらバン!』、体育祭であります。でもって、萌葱は出落ち要員なんでしょうか。いや、でも可愛いなあ。さて、吹奏楽部といえば、体育祭や入学卒業式等、学内イベントにかりだされるものと相場は決まっておるようでして、今回はまさにそうした状況描かれてました。マーチングで行進を先導するのですね。そして、今回は部活以外の状況、体育祭に出場する彼女らの様子も描かれて、ハルくんは水を得た魚のよう、対してナツ先輩、もう苦手で苦手でしようがないという様子。ハルくんはいつもどおりだと思うのだけれど、千夏はなかなかに見られない表情見せてくれて、ああ、いいですね。それからつつじ先生、この人もある意味いつも通り、車が故障するのは定番になってしまってますね。いつも以上にわあわあとして、このお祭り騒ぎ、実に楽しかったです。

『inote! — アイノテ!』は海での話。お姉ちゃんが保護者、受験生だからと勉強しようとするのだけど、一貫できないっていうところ、実によかったです。うん、楽しい時、楽しい場所でそれはしかたないと思う。で、妹とその友人たち、みんなマイペース、ハイテンションに騒いで、それがまた楽しそうで、あの砂の城とかね、その熱中するところもそうなら、あのつっこみもよかったなって思うのです。でもって私は、ことちゃんが気にいっている模様です。

ひよぴよえにっき。』、はると保育園の話を展開して、ちあきの昔を描くという今回、ふたりの関係やちあきの思っていることなど、よく伝わってきて、とてもよかったです。ちあきはお母さんと一緒にいたかった、保育園は苦手だったんですね、だからはるのお世話をするって決めたのか、そうしたことがよくわかる。いいお姉さんだなあって思う。またはるも、そんなちあきを好きなんだなってわかる。またふたりともに、お母さんのことが好きなんだなって。きずなだなんだというと大げさと感じられるけれど、この家族の仲のよいというところ、それがこの漫画のよさ、そのものであるんだろうなって思える、そんな回でありました。

ふら・ふろ』、最終回でした。最終回だけれど、いつもどおり。そんな様子にらしいなと思えて、けれどこうした普通で当たり前の一日も、それが宝ものと思えるかどうかで違ってくる、それこそその一日を過ごす自分次第なんだなって思える、そんなラストでありました。この漫画は、当たり前の日々を描いて、けれどそれらは確かに特別な一日であった。そうだったんだなって再度確認するようで、ああ、いい最終回だった、そう思います。私がいいと思った。ええ、いい最終回でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第6巻第6号(2010年6月号)

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