2010年4月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2010年6月号

『まんがタイムファミリー』2010年6月号、発売されました。まだ4月なのに6月! って、『ファミリー』が発売されるたびに同じこといってる気がしますが、でもさ、だってさ、思ってしまうのはしかたないじゃん。表紙のテーマはサッカー? でも全体にはあんまりまとまりのない感じで、これは新連載ものの告知カットが、それぞれの漫画の売りを前面に押し出してるから、でしょう。とはいえ、サッカー、水泳、弓道、それとこれは体操着? 全体にはスポーツを意識した表紙になっているように感じられます。

『ぽちゃぽちゃ水泳部』、第2回目です。前回のショックな発言をうけて、ダイエットを決意するヒロイン。それはいいんだけど、ダイエット、きっと成功しないと決まってそう。そして、ヒロインに対照的な人物あらわれて、大食いけれどやせぎすのお嬢さん。ふたりで水泳部に向かうのだけど、その体型は向いてないと入部を断わられる。って、学校の部活でさ、こういう却下ってあんまりないよな? ともあれ、最後には入部するのでしょうから、それまでの展開、どういう風にするのだろう。ちょっと興味深いです。

『となりの工学ガール』、ヒロインの昔からのロボットに対する憧れ語られて、そうか、これが和解のきっかけとなるのか。そう思われたのだけど、その日はなかなか遠いみたいです。けれど、いずれはうまくいくのだろう、そう思わせるところあり、また森山に嫉妬する男ありで、いろいろこの後に影響あたえそうな前振りもあった、そんな風に思える回でした。

『的中!青春100%』、新連載です。弓道部、部活ものですが、第1回から充分以上に面白く、これは期待できそうです。弓道にかなり入れ込んでる少年と、弓道経験はなさそうだけど、弓道に興味持った女の子が入部しようと見学にいく、その部活の様子がたいへんによかったです。真面目であることは疑うべくもなく、けれどちょっとお気楽なところもあり、そして冗談大好きというところ、なかなかに楽しくて、これ、ちょっと期待したいな、そう思える出来でした。

『よめヨメかなたさん』、母の日のエピソード。はいいのだけど、やられた。感動して流した涙を返して欲しい。いや、めちゃくちゃ面白かったのですけれど。定番とも思えるネタをうまくあしらい、面白み充分に引き出しながら、最後に山を作って、落ちは崖に突き落とすかのよう! うまいと思わされます。もう、本当、すっかりやられました。

『一緒にかえろう』、単行本になるそうで、これは嬉しい情報です。でもって本編、ピクニックといいながら熊よけの鈴を装備してくる詩緒が素晴しい。父との楽しい一時。娘の父に向ける思い、そして父の願い、描かれて、しんみりとさせる瞬間あり、けれど全体にあたたかな思いあふれる素敵な回であったと思います。

『美大道!』、めちゃくちゃ面白いな。なんか、このところ、吹っ切れたとでもいうのか、はじまった当初、こんなヒロインだとは思わなかった。ちょっとはちゃめちゃ、けどめちゃくちゃ魅力的。ああもう楽しいなあ。病院の壁に絵を描こうという話。入院している少年との交流もあり、心あたたまりつつも、なかなかに切ない叫びもあって、この振り回すかのようなアップダウンが面白かった。そして、最後のまとめ。いい話。自分を省みて、そして絵の力を再認識するかのようなヒロインの描かれ方、こうしたことを経験しながら成長していくのかもな、そう思えるところなど、とてもよかったです。

『教師諸君!!』、西名先生と城先生のわだかまり? ちょっとシリアスな展開? と感じさせて、そればかりではなかったというバランス。面白かった。主に城先生の気付きとでもいったらよいのか、あるいは西名先生に対する勘違いとでもいおうか、それが描かれるとともに、少しずつ西名先生との距離も縮められるようで、けどやっぱり苦手なんだ。今回は学校をはなれての先生たちの様子描かれたのが新鮮で、実によかったと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第6号(2010年6月号)

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