2010年4月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年6月号

『まんがタイムきららMAX』2010年6月号、発売されました。表紙は『ひろなex.』。ぱっと白い背景が、明るくて、さっぱりと清潔感あって、魅力的であります。公園、すべり台にのぼったひろなと、下から見上げる三人。自然と視線が、ひろなに集まる、そんな印象のある表紙、なかなかによいなと思います。でもって私は風優夏の明るい髪の色と若草色のカーディガンが気にいって、ええ、とてもきれいだと思います。

『くすりのマジョラム』、かわらず面白いです。今回は、ちょっと疲れたお姉さん登場で、目のしたのくまをなんとかしたいっていう切実な話です。ってのはいいとして、あの隈についての説明、食い入るように読んでしまいました。私のは、血行不良の透過、なんだろうなあ。見た目ととのえて、気持ち盛り上げて、それで乗り切れることもあるよって話。でも、限界は当然あるよっていう話でありました。その結論に辿りつくまでの紆余曲折、というか雫の暴走、ラムの扱われ方、そのへんが面白かったです。で、クリスマスのプレゼント、ちゃんとどちらも健在である模様ですね。実によい感じです。

イチロー!』、最終回です。めでたく合格の最終回は、予想されたとおりでありましたが、これまでお世話になった人たち勢揃いといったにぎやかさ、ああ、これはなにかめでたいなあ、そう感じさせてくれるラスト、大変よかったです。最終回ではあるけれど、これで終わりというよりも、彼女らはいよいよこれからなんだって感じさせるような溌剌さがあって、それがすがすがしかった。ええ、いいラストだったと思います。

『けいおん!アンソロジー』、石見翔子、鈴城芹、玉岡かがりときて、この鈴城芹の「のどさわ♪」って、もう本当に揺らがない人だな。三人三様の『けいおん!』を見せてくれて、オリジナルの雰囲気しっかり継承しつつ、独自の味も加わって、見応えある三本でありました。しかし、「のどさわ♪」は揺らがないな。先生と和ちゃんのキャラクターの持ち味、うまく引き出して、いかにもこういうシーンありそうっていうエピソードを作りあげる。面白いなあ。でもって玉岡かがりの寿司。ああ、ああ、これにはやられました。面白かったです。

『すせそのWA!』、ゲストです。女の子三人が、楽しそうにやっている。ちょっと変わってる、マイペースといったらよいのかな、そういったお嬢さん、魅力的だなって思うところあって、よかったです。あのですね、麩なんですけど、子供のころ、私もさくさくぼりぼり麩をかじってたこと思い出してしまいましたよ。結構おいしいものなんですよ。でも、食べすぎると口の中がかわいてしまいます。でもって、麩、そして猫。かばんから出てくる。ちょっとなさそうな話を、なんとなくありそうな感じに面白く見せてくれて、いい感じだったなって思います。

『SUNNY SIDE UP.』、登場人物および舞台の紹介といった回でしょうか。剣持さん、そしてメレニアさんと出てきて、そして朝顔。この三人による部活勧誘合戦、そのやりとりでもってキャラクターがうまく提示されていく。メレニアの人見知り、しかしその本性、落差が素敵。で、あだ名がメレンゲなんだ。で、朝顔はもーぐりって呼ばれてるんだ。このふたり、実によいな、そんなこと思ってしまう、ちょっと楽しい回でした。

『きんいろモザイク』。カラーがきれい! 新連載です。アリスがどえらいこと可愛いです。どや顔っていうの? もうこういうの大好き。それから、しののどえらいマイペースっぷり。なんだかのんびりとしたいい子たちだなあっていう感じがですね、すごくよくって、それに、この子ら大丈夫なのかなあと思ってしまうほどの素直さ? のんびりさ加減? もう最高だと思います。打ち水するアリスにかけられた、しのの言葉。こういうの、本当に面白い。大好きです。

『ラッキーストライク!』は、これまでもそうだったのだけど、今回は特に説明が多めでありまして、それを食い入るように読む。なんで私はこういう説明もの好きなんだろう。子供時分、学習まんがで育ったという経緯とか関係してるのかなあ。とか思いながら、とにかく読んで、それでもって余裕なくしたレンの様子が楽しくて、クラスの友達にはボウリング部って内緒にしてるんですね。で、ばれたくないんだ。面白いなあ。恥ずかしがる、引っ込み思案、テンションなかなかあがらないどころか、異常にネガティブ。もう、ほんと、極端なお嬢さんです。大好き。でもって、部長のアドバイス受けながら、とにかく投げて投げて投げるところ、ああ、頑張ってるなあ。こういうの、なにをやるにも大事だよなあ。そう思って、なおさら好きになるのでした。

ぼくの生徒はヴァンパイア』、これはすごい。これは素晴しい。ガブリエラが酷いことをする。のはいつものことなんだけれど、被害にあうのはミナと相場が決まっているのに、なんとメイベルに波及。メイベルがブラム先生に恋しちゃってるみたい、っていうのは、もうずっと前からありありと見てとれていたわけですが、しかしその好きという気持ちを素直に表現すると、この人はこんな風になるんだ。ああもう、えらいこと可愛いな。ああもう、えらいこと可愛いな。ああもう! で、次回、マスターと対決? それはそうと、ガブリエラの作ったのって、どう考えても自白剤だよなあ……。

『もっかい!』は、なんともいえない独特の味があって、それは回を重ねるごとに薄められていくんですけど、けれどまだまだ健在。ちょっと読みにくい、表現されてることがすっと入ってこないという弱点はあると思うのですが、それでも遊と衛、ふたりのキャラクターの対比は面白く、そしてなにかあると遊が悪いと決めつけられて、ああ、かわいそうなんだけれど、これが日頃の行いってやつでしょうか。でも、今日は散々といっているところ、ちょっと同情してしまって、けれど同情しつつも面白くて、この漫画、実にいいですよ。気にいっています。

と、ここで力尽きました。もう何本か書きたかったのだけど、欲張らない生き方を目指します。また来月ー。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第6号(2010年6月号)

0 件のコメント: