『まんがタウン』2010年5月号、発売されました。表紙はメインに、映画のメインビジュアルでしょうかね、『クレヨンしんちゃん』が中央に大きく、そしてその周辺に『かりあげクン』、『派遣戦士山田のり子』、『はいぱー少女ウッキー!』が配置されています。山田のり子はジョン・トラボルタ? かりあげクンはなんだか春闘? そんな感じに見えて、なんともいえない味わいです。
『せんせといっしょ!』、笹野ちはるの新連載です。幼稚園もの、主役は先生たちですね。ちょっとどじな卯月莉緒がメインのヒロインでしょう。彼女のほかには、しっかりもの? けどちょっと硬すぎるところもありそうな下条凛、そしておっとり系で実力派っぽく、割とやり手の仁科桃。あとは園児と園長先生ですね。このメンバーで送る幼稚園の状況描かれて、軽めのコメディ、けれどこれ、すごくいい感触だなと思います。先生の個性的なところ、うまく機能してるかなって思ったんですね。可愛いことも売りだろうけれど、それ以上に動きの感じられるというところ、そこに魅力を感じました。
『三色だんご』に正代おばさんなるすごい人、登場ですよ。しかし、こういうインパクトの強いおばさんキャラを描かせると、この人はもうものすごい。この漫画においては、なでしこもたいがいなんですけど、それを上回るインパクト。やっぱり気合いなのか? でも、日本人はドン引きかも知らんけど、ああいう思いっ切り自分を表現できるというところ、それはやっぱり魅力なのかも知れないな、なんて思わせてくれました。いや、やっぱり身近にいると困る人かも知れませんけどね。
『くるりのこと。』、やっぱりこれいいですよ。九九を習ったくるり。暗唱して覚えようとしてる、その様子可愛らしくて、にごじゅー、が気にいってるらしいっていうのね、なんだかいいなって思ったんですね。でもって、なんでにごじゅーが好きなのか、その理由もちゃんと出てくるという、その流れができあがってるところ、実にうまいと思いました。で、7の段、私も苦手でした。なんか、途中がよくわからなくなるんですよね。そういったことも懐しいです。
『みねちゃんぷるー』、順調に進展するなあ、という印象。あまりに強引すぎる峰に、ちょっと仲違いしたみたいになってしまう雅だけれども、決定的に仲違いさせないために強引に話を進めるわかば。同じ強引さでも、ちょっと違った強引さ。そして結果の違い。対比感じさせて面白く、また三人の仲がこじれなかったこと、それがよかったなと思うのでした。
- 『まんがタウン』第11巻第6号(2010年5月号)
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