2010年4月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2010年5月号

『まんがタイムきらら』2010年5月号、発売です。で、これが困った。いつものコンビニ、なんかね、ハードに縛られちゃってるの。えーっ、なにがあったの!? と思ったら、あー、付録かあ。今月号には付録にクリアファイルがついてきて、それでいつもよりちょっと値段もお高く450円。まあ、気にせず買うんですけどね。とはいうものの、ゴムのバンドで縛られたためにちょっと傷みが出てしまっていて、こういうのは気にするんですよ。ということで、今日は仕事帰りにとらのあなに寄ったのでした。

私はいつも通勤時間に雑誌を読んでいるのですが、そう、つまり今日は読むための時間が半分しかありませんでした。というわけで、半分しか読めていません。具体的にいうと、『境界線上のリンボ』を読み終えたところでストップです。なので、必然的に前後編です。

けいおん!』、意味深律っちゃんですよ。なんといったらいいものか、普段明るく元気にしてる女の子が、こうして照れたりしてるの、えらいこと可愛いものだなあと思ったりなんかしまして、その上、いつも以上に美人さんに描かれてますし。それはそうと、紬はヘテロカップルでも大丈夫なんだ。なんか意外でした。

しかし、どんどん音楽から離れていく『けいおん!』ですが、それでも3時までつきあわされる唯とか、その後ずっと眠そうな唯とか、また自分を見失う澪とか、確かに面白くて、そして曽我部さん。ああ、この人、きれいな人だなあと再確認する思いでありました。で、いったのはドーナツ屋? ドーナツに感動している紬が地味に面白かったです。

ゆゆ式』、ポリアネスで検索したらヒットなし、という話、Googleで検索したら本当に0件だった! らしいというであります。へー、本当に0件だったんだ。それがあっというまに0件でなくなる。私の検索した時点で3件になってましたよ。

さて、今回の扉絵、おかーさん先生の学生時代だそうです。現時点における学生ヒロイン三人とはえらい雰囲気が違いますな。でも、可愛いなあ。こういうお嬢さんいいなあって思います。でもって今回はゆずこがおかーさんに甘える話。執拗にセクハラ的発言を繰り返す、のもなんだけれど、あの最近泣いた話とか、こういうちょっとした日常のできごとを、ていねいにゆったりと話してくれる先生、いいなあ。こういう時間の過ごし方、なんかよいなあって思って、いやほんと、こういう友人があったら人生は仕合せかも知れないなんて思いましたよ。ほんと、なんだか羨ましく思えるエピソードでありました。

『ましゅまろ×タイフーンッ』は身体測定回でした。いつもどおりにセクハラ的展開の畳み掛けかなと思って読んでいたら、途中内科の先生のくだり、意表をつかれて面白かったです。心配して動揺して怖れられる、その三段が実によいと思われたのでした。ところで、相撲とりの話、ああ舞の海秀平は偉大だったと、懐しく思い出しました。だって、頭にシリコンを入れたんだもんなあ。それくらいの根性があると人生は変わるのかもなあ、と、脱線した話題で関心したりして、いや、もちろん漫画も面白かったです。

『うちのざしきわらしが』、なかなかに面白さ深まってきました。大家さんところのお嬢さんが主人公のこと好きらしい、っていうのはよくあるパターンにも思えるけれど、その好きという気持ちの表されかた、動揺してるっていう様子が描かれるところとかね、それがいちいち面白くて、よかったです。しかし、この主人公、のんびりマイペースというか、感動が薄いというか、でもってこの無表情で、という妄想に取りつかれてるんだとか、すごいインパクトでした。これは本当に面白かったです。

『少女公団アパートメント』、ms、ええと『おまもりんごさん』の人です。新作。扉絵、すごくきれい。この人の絵は、やわらかで暖かみがあって、それでいてはなやかだなあ。いい絵であると思います。そして本編、田舎から東京にやってきたお嬢さん、桜堤ちさ、彼女が頼ったおばさんのお家で出会った女の子。扉絵で一番可愛いと思った女の子。なんだかエキセントリックな少女でした。『おまもりんごさん』もそんな感じだったけど、可愛くてエキセントリック、それがこの人の味みたいですね。でも、『おまもりんごさん』ほどには突き抜けていない。いい感じでしたよ。これは好きになりそうです。

『きんいろモザイク』がMAXでの新連載開始を目前にゲスト登場です。これ、もう大好き。日本人形思わせる可愛い女の子しのは外国の風物大好きで、イギリスからホームステイしてきているアリスは日本のものが大好きで。その互いに自分にないものに憧れているかのような様子がとてもよくて、ほんと、可愛く素晴しい。アリスは金髪碧眼、ああもう可愛いなあ。けど、可愛さだけじゃない。しのの駄目さ加減とでもいいましょうか、そうした特徴をはじめ、面白さ感じさせる要素たくさん盛り込まれていて、読んでいてすごく楽しいのです。かなり期待している漫画であります。

境界線上のリンボ』、そうか、そっちの世界も仕事なくって大変なのか。今職場の人、ええと常駐のSEさんで、外部の方であるのですが、その人と話せば、今は人間の価値がどんどん下がっていってる時代だ、っていう話になってずーんと暗くなるんですよね。というか、病院いった方がいいよ、ふたりとも。といったところで、リンボに戻りましょう。この世界においても、技術革新が人の労働の価値を下げてしまった。産業革命時代にもあった話ですよね、ということはこれからラッダイト運動がおこるのか?

生きるためには働かねばならぬ。仕事がないなら、どこかに仕事はないものか、仕事を求めて人の集まるところへとやってくる。それでも仕事はないっていうのは切ない話で、けれどそうした、都市の人を集める力が、ふたりの再会を生んだ。今はまだ物語の端緒が開いたところに過ぎません。これからどうなるか、それは楽しみで、そして私は『ゆゆ式』のおかーさん先生よろしく、泣いてしまったりするのかも知れません。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第5号(2010年5月号)

引用

  • てっけんとう「うちのざしきわらしが」,『まんがタイムきらら』第8巻第5号(2010年5月号),71頁。

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