『まんがタイムスペシャル』2010年6月号、発売されました。表紙は応援一色。チア、チア、チア、そして応援団であります。しかし、『トンネルの華子さん』、チアのポンポンかと思ったら、これ人魂なのかな? そして天子様、応援しているのはコミックスである模様。いや、実際、売れてほしいなって思います。
『恋愛ラボ』の扉、一瞬全然違う漫画と思えて、それはなにかストーリーものとでもいった雰囲気だったからかも知れません。舞台はいりきみ塾、ヤンとマキの対立明確になって、しかしヤンがちょっと押され気味。そうした状況において、どんどん人の悪さを押し出していくヤンですが、リコと関わっていくことで、ちょっとずつ変わっていくとか、そういう展開が期待されそうな見せ方、されていました。しかし、結局ヤンもリコのこと好きなのか? やっぱりリコ、もてもてなのか? なかなかにいい展開であります。
『うぇざーはいつ』、ゲストです。気象予報士のお姉さんがヒロイン。明るいお嬢さんと同居している、大人しい女性なんですが、気象予報の現場、テレビにおいてはがらっと雰囲気かえている。しかし、それが普段は全然違うっていう、その落差がいい感じでした。最後の、コードにつまずくとかね、その見事に崩れちゃってるヒロイン、この味わい、実によいな、そう思えるゲスト第1回でした。
『ごめんね、委員長!』、ゲスト掲載です。新キャラクターの登場。ちょっと変わりもののパソコン部部長がうさぎの着ぐるみで現れて、そして委員長に微妙にからむというんですね。これ、好評だったら、スペシャルは委員長とパソ部部長編といった感じで展開するのでしょうか。それもまた面白いかもなあ。なんて思っています。
『キミ待ち!』、落ち込む二代目。なんでい そんなもん ツバつけときゃ治らぁ
って、それは陽菜のツバなのか!? 自分ならこれで治るかも! とか思ってしまった私は、いろいろと残念です。しかし、春になるとなんだか憂鬱になるって気持ち、ちょっとわかる気もします。変化する季節、そんな中、自分だけ立ち止まっているような気がする。あるいは、望んだ変化の方向から外れている、などなど、そうした自分の置かれた状況に思い悩むのも春という季節なのかも知れません。だから、おかみさんがやったように、わからなくなってしまっている自分の位置、それを再確認させてくれるようなきっかけを作る。それがなによりの対処法なのかもなあ、そんなこと思わせてくれる話でありました。
『ふたご最前線』、うわあ、次回最終回。うわあ、がっかりだ。南帆、北斗が育って、またこれまでと違った、そんな展開、表情が描かれたりするのかななんて思っていたものだから、えらいショックですよ。今回は、以前に出てきた、土地買ってしまった話です。いよいよ新居か? しかし先立つものがないっていう、そういう状況を描いて、面白いなあと思うんですね。面白いうちに惜しまれつつ終わるのが仕合せ? それはわからない。けど、私はなんだかえらく残念です。
『シュガービーチ』、ゲスト2回目です。ビーチバレー部に入部した1年生たち。入部の動機など語られて、しかし、どいつもこいつもろくでもないな。スポーツとしてビーチバレーをとらえていない。しかし、そんな1年生を前に、唯一の先輩、部長が頑張りを見せる。この、やる気のある部長と、やる気のない新入生たちという構図、今後どういう風にひっぱっていくんだろうと、その展開の次第、すごく気になって楽しみです。部長が勝つか、新入生に押し切られるか。ここは部長を応援したいところです。
『ほよほよセキュリティ』、最初はゆるくて可愛いが最前面に押し出された、そんな漫画だと思っていたのですが、だんだんに、ホームセキュリティとしての本分を逸脱しながら頑張るミトがいいなって思えるようになってきました。ちょっとゆるく、そして可愛いという点は維持しつつも、それ以外の面白さ、ナンセンス風であったり、また「変態お兄ちゃん」みたいなのね、広がりが見えて、よくなってるって感じ。すごくよいと思っています。
『ミニパトっ!』、面白かったです。沖縄からきたお嬢さん、伊瑠花さんがとてもいい感じ。素直で、可愛くて、そしてちょっとずれている。思わず強盗も会心してしまう清らかさです。いや、でも、こうした事件めいた展開描きつつ、いい話っぽく見せて、けれど現実的解決してみせて、この揺れ振れ動かして見せるところ、面白いなあって思いました。
- 『まんがタイムスペシャル』第19巻第6号(2010年6月号)
引用
- 口八丁ぐりぐら「キミ待ち!」,『まんがタイムスペシャル』第19巻第6号(2010年6月号),102頁。
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