連休の影響で、毎月4日発売の『まんがタイムジャンボ』は2日発売となって、しかし2日は『まんがホーム』を読むのに忙しく、『ジャンボ』を読むのは今日まで持ち越しとなってしまいました。そうするとですね、もちろんこれは責めるとかそういうつもりはないのですが、掲示板とかでねネタバレが出るわけです。もちろん、発売日は過ぎてるんだからかまわないわけなのですが、ああ、見ちゃったよ、なんてこともあって、なるほど、いつも一日二日遅れで入手している人っていうのは、こういう気分を味わっているんだ、と仮想的に体験することとなりました。今回の私のケースは、当日に入手しておきながら、好きで一日遅らせてるんだからちっともかまいやしないのですが、流通の都合でどうしても当日には手に入らない人のこと考えると、ちょっと当日に内容に触れるのは避けた方が親切かもなあと思いました。あ、これは掲示板などでの話。当Blogにおいては、この枕にあたる文章がネタバレ緩衝地帯です。どうぞ未入手の方はお気を付けください。
『ひまじん』、理沙はクラッカーかなにか買ってくるべきだったと思うんだ。とはいうけれど、キャビアはご飯にのせて食べたりはしないものなの? なんせまともに食べたことないからなあ。『おねがい朝倉さん』は、うちの職場にはやる気スイッチがどうもオンにならない人がいて、人並以上の記憶力と人並以上の思考力はあるようなのに、どうにも頑張らないという、そういうところがもどかしいんだけど、それでもなんとか生き残ってきているケースもあるから、まあほどほどでいいんじゃないかと思う私は考えが甘そうですね。ところで、朝倉さんのおとこ気スイッチはオミットされているか、壊れてしまっているか、そのどちらかだと思っていたんですが、オンのままだったんですね。
『コミカプ』は、ダチュウを思い出しました。ネットの意見は厳しいというのは実際聞く話で、まあ私もそうしたことの一端に連なっているからなんともいいにくいのだけど、やっぱりスルーされる方がきついですか。一応私はゲストとか新連載には好意的な視線を送ろうと心掛けているのですが、それでも駄目な場合はやっぱりスルーかなあ。罵倒したりは、そうしたことに費す時間の持ち合わせがありません。人生はあまりに短い、Life is very short and there's no time, for fussing and fighting
、ですよ。けれど私には、うぃかん わーきっと あうと、といえる誰かがいない。ういちゃんにはチーちゃんがいるし、チーちゃんにはういちゃんがいるから、君たちならきっとうまくいくさ。
『天使な小悪魔』は、母と娘の和解がなって、よかったねえと思う反面、あのラストの引きは嫌な予感しかしないんですが。母の次は娘がやつらの毒牙に!? いや、さすがにそこまではないだろう。回想に現れるやけに凛々しい娘、なんか陽気な母、ちょっといい絵だった。だから、それだけに展開次第では大変なことにできそうで、まあそれはないだろう。ファミリー四コマ誌でよかった。あれ? 『ジャンボ』ってファミリー四コマだっけ?
『あおいちゃんとヤマトくん』は、少女漫画的恋愛の誤解を話し合いで解決すると、四コマの一回分で決着しますという好例みたいな話でした。しかし、妹、あんた酷いな。もっと好きになった。というのはさておいて、あおいはもうヤマトといつもデート気分でいいじゃないか。『ちょー!えど幕末伝』はジョン万次郎。欄外に注釈が付いてたのは親切と見るべきか、ジョン万次郎の知名度がそれだけ低いと見做されたためなのか。万次郎は、アメリカから電話をかけようとする、あの姿が素晴しい。とにかく、この人の絵は可愛くていいなあ。で、万次郎は今回だけでもう出てこないのか……。残念だな……。『ますたぁDOG』、巫女さんの匂いがする……。
『なのはなフラワーズ』、これはなんと可愛い眼鏡なのだろう。まぁくんの話は、以前のバレンタインデーの話に描かれたことの、まさにそのもうひとつの側面を明らかにするもので、こうして積み重ねられた思い出、記憶、歴史というのは甘く切なくちょっとつらく、けれどよいものであるのかも知れませんね。時がたてばよいものになるのかも知れない、そういったほうがいいかも。あの時の青ちゃんは、うちに帰って、ひとり、あげるはずだったチョコをぼろぼろ泣きながら食べるのね。それが今は結婚を祝福できるまでになって、人間というのはよいね、そう思える話でした。
『ただいま勉強中』は、暑いのはともかく、ダサいのは美点だと思います。というか、あれはちょっと古風なんだと思う。暑いといえば、職場の近所の高校も、女子のがあんな風になっていて、夏は暑いだろうなと思わせるもので、だから学生はいいかげんに着崩してますね。しかし、魅惑の三白眼からスタートして、それはジャージじゃないの
、これはジャージオタの私に対する挑戦なのか? この挑戦なら受けて立つぞ。
『あいにゆこう』は、話が動き出して、いい感じかと思います。これがどういう風に進んでいくのかわからないけど、いい感触。アルは可愛いし、で、和馬を中心にちょっと心配な子らがまとまって、変わっていったり、成長していったりするのかな。どうかはわからないけど、楽しみだと思います。『ボクの社長サマ』は、寿貧乏か。私には無縁だな。茶筅半分はシンプルでかつ面白く、しかし素晴田さんはこりゃずっと結婚しないな。あるいは、後半に強烈なキャラクターが出てくるかだ。でもこういう人は、ちょっと駄目な人とくっついた方がいいような気がします。あ、それは立候補してるとかじゃない。私はちょっとどころではない駄目な人だ。なんせ、2歳の姪にニートと思われてるくらいだ。
『蝴蝶酒店の春祭』は、後編でなんかいやな事実があきらかにされそうな予感がします
、ええ、予感が外れたらいいなと思っていたけれど、その予感は確実なものとなって、けれどそれで不快とならなかったのは、その事実に対する不快を主人公がしっかりと引き受けてくれたからかと思います。それが都会の味ですか。きっと私たちの現実は、それどころではない辛口なんだろうねと思いながら、そうしたものをこうしてマイルドに読み物にしてくれる、この漫画はちょっとよいものだと思いました。
『ダマされて巫女』は眼鏡でシスターが! 眼鏡でシスターが! ミッション系の女子校は以前試験を受けたことがあるんだけど、落ちちゃったんですよね。あそこに受かってたら、きっと人生が変わっていただろうな。どの教室にもイエス様がお磔あそばしてましてね、それで学校の雰囲気もとてもよかったの。卒業生が後輩にいたんだけど、そのこもとてもいいこだったの。でも、落としたのは、学校の見識だと思います。
『乙姫各駅散歩』は江太くんいい笑顔。そしてともに帰ることとなって、そのプロセスは対話が中心であったけれど、そこに表れてくる江太の素直さがよかったり。次号で終わりでしたっけ? 地上はどうなってるんだろう、それがすごく気にかかります。
『ごちゃまぜMy Sister』は、兄貴愛されてるなあ。微妙に変態的なのにあれだけの支持を集めているというのは、人柄だな。実際、あの兄貴はいい兄貴だと思います。しかし、純の弁当入らないと思って
はいいな。兄貴の見識だと思います。
『ひかるファンファーレ』、これはよい眼鏡。金管楽器は唾がたまるとボコボコいいはじめますが、木管楽器は孔から漏れてくるんですよね……。さらには孔に詰まって、キーを開いているのに音が上がらなかったり、さらにはタンポがくっついたりして、だからメンテナンス重要です。でもって、金管楽器はブラシを通すととんでもないヘドロみたいのが出てきたりして、部室は阿鼻叫喚の巷と化したりしましてね、だから小まめな手入れが大切です。私は、手入れだけはいいと褒められたものだったなあ。しかし、金管楽器もいいなあ。面白そうだなあ。ホルンは素晴しい楽器だけど高いから、コルネットあたりが欲しいけど、今から始めるのはつらいなあ。というか、練習時間がないよ。そして最終ページ、じゃあ私のジャージを…
、これはジャージフェチの私に対する挑戦なのか? この挑戦なら喜んで受けるぞ。
ところで、ちょっと余談で申し訳ないんですが、フェティシズムの構成要件というのは、対象物が生命のないもの、であるらしく、すなわち『脚フェチ』『バストフェチ』などは、体の一部ですから、フェティシズムに分類されない
のだそうです。ということは、私の眼鏡もセーフか。ふう、危なかった。
『手のり魔王』は、最近すごく面白い。今回のBlogがらみの話もよかった。けど、魔・王・降・臨というサイトないしBlogは実在しそうな気がします。怖いので調べてませんけど。多分うちのBlogは、まおちゃんのBlogに負けてるな……。
『神さまがくれた恋』は、ある種の夢を描いてるんでしょうが、それがあまりに幸いな夢すぎて、私にはちと辛い。続きがどうなるのか、そこに期待したいけれど、それがあまりにファンタジーに傾くものだと、さすがに辛いのではないかと思われて、けれどこの雰囲気を見るに、全力でファンタジーに向かいそうな気もして、だからここは覚悟を決めて次回を待つか。ベタでもファンタジーでもいいから、想像以上のものがあればよいなあ、そのように思ってちょっと期待します。
『子うさぎ月暦』は、頑張っているSPの皆さん、素晴しいものがあります。向かって一番左、最高じゃないですか。なんかこのところ、見た目のインパクトで笑わせられることがあまりに多いのですが、けれどそういうの嫌いじゃないです。もっとやってください。
『気分は上々』は眼鏡でシスターが! 眼鏡でシスターが! ミッション系の女子校は、ってもういいですね。『気分は上々』は、普段こそは大工さんたちの日常が描かれる漫画でありますが、たまにジョーさんの家族姉妹の話なんかも描かれまして、それがまたいいのですね。コミックス売れてくれて、今度は家族編が出てくれたら万々歳なんだけどな。ところで私は、ちゃんと読んだこともないくせに、四大悲劇の中ではハムレットが一番好きだよ
みたいなことを、あたかも読んでちゃんと知っている、しかも芝居も詳しいんだよ、みたいなふりしてしゃべれる特技があります。こつは相手にしゃべらせること。もう、まったく胡散臭いったらありゃしない。しかし、この漫画は技能を発揮していきいきと働く大工さんが素晴しい。いいなあ、職人さん。
『ふかふか』は、叔母さん大好きなひろくんが可愛くて、この好きな人の一番でありたいという気持ちがダイレクトに表現されるっていうの、こうした小さいころ特有かも知れないけど、その素直さがいいじゃありませんか。私にはもう戻れない、そんな純真な時代であります。
- 『まんがタイムジャンボ』第15巻第6号(2009年6月号)
引用
- John Lennon, Paul McCartney. We Can Work It Out.
- こととねお試しBlog: 『まんがタイムジャンボ』2009年5月号
- 渡辺志保梨「ごちゃまぜMy Sister」,『まんがタイムジャンボ』第15巻第6号(2009年6月号),133頁。
- 田川ちょこ「ひかるファンファーレ」,同前,138頁。
- マンガで分かる心療内科・精神科・カウンセリング 第十一回「フェティシズムはどこから病気?」 | = ゆうメンタルクリニック 上野駅0分 東京・心療内科・カウンセリング・精神科
- 奈々緒舞流「気分は上々」,前掲,172頁。
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