2009年5月16日土曜日

『まんがタイムファミリー』2009年7月号

『まんがタイムファミリー』が出て、いよいよ7月。発売日が日曜にかちあったため、一日前倒しされて今日出ました。で、昼過ぎにコンビニにいったら、一冊しか残ってなくて、これは午前で売れてしまったのか、それとも土曜発売の場合は冊数をしぼっているのか。四コマに限らず漫画雑誌は、通勤時の暇潰しみたいにして読む人も多いというから、こういう出荷調整もあるのかも知れません。こと、私のいくコンビニは鉄道会社系の駅前コンビニだから、なおさらそうであるのかも知れません。

『おかいあげ!』は、先月終了した『派遣です!』のおおた綾乃の新作。けれどまだ連載ではなくて、ゲスト扱いです。百貨店を舞台とした職場もの、OLものでありますが、今回は前作と違いスーパーでスペシャルなヒロインではなく、普通の、あるいは普通よりちょっとどんくさい、そういった感じのヒロインです。新人の大丸百花、先輩の高島やひろがメインにいて、そしてフロアマネージャーの伊丹凛がふたりをしめると。パターンとしてはオーソドックスに感じられるけど、おおた綾乃らしい動きの見せ方、話の運びは、読みやすくそして楽しくて好感触です。

ちょっと話はそれて。五百円玉貯金は私もやってましたが、ピタパを導入してから五百円玉の貯まる速度が落ちまして、ちょっとさみしい感じになっています。

ラディカル・ホスピタル』は人の印象について。髭中心で関羽とかダリとかが出るのはすごいけど、ああいう髭は現代ではちょっと見られない感じ。やっぱり機能的でないからでしょうけど、機能的でないからこそのお洒落であるのに。想像と違ってがっかりというのは、ラジオだけでなくアニメ声優なんかもそうでしたが、今は声優さんの露出も増えたし、それに綺麗な人も増えたしで、あんまりがっかりすることってなくなったように思います。

印象についていえば、私もずいぶん悪印象らしく、どうも暗いとかやばい人とか、そういう評価が最初にあるそうで、いやな話だなあ。でももういいや。もう慣れました。

『ふーare you!』では、画期的な熱冷ましの方法が紹介されてましたが、そうか、道理で風邪をひいたら長引くわけだ、納得しました。

『橘さんのトリセツ』。これ、ひょうひょうとしてかなり好きな感じです。エンターキーのくだりは、正直笑いごとでなく現実にはよくある話で、いや、本当。でも、橘さんほど、全方位に機械苦手な人はさすがに現実に出会ったことがありません。だからこそ、魅力的と感じるのでしょうか。田舎においては、皆と立場逆転するってのは面白い。機械ではなく、ああした民具を扱える方が、人間としては魅力的に感じます。もちろん私はからきしだめです。

『ことりコーラス』は、なんか好感触。合唱部ものであるそうですが、明るくて自信もあって歌もうまい細谷カナと、人見知りで自信もなくて、けどものすごく歌のうまい三浦るりのふたり。カナの勢いにるりが巻き込まれる、そんなタイプの漫画のようだけれども、それは同時に凸凹友人ものという感触もあって、よさそうです。

『よめヨメかなたさん』、どんどん面白くなってきました。父と息子が、同時期に同名の妻と結婚するというところはちょっとアクロバティックだけど、けれどそれ以外は予想以上の普通さで、けれど特別おかしなことをしているわけでもないのに面白い。特に息子の妻のほうのかなたさんをメインに扱った今回、テンポもいいし、ネタもシンプルで面白いし、たいへんよかったです。

『東洋に魔女』は、ヒロイン夜子のエキセントリックを楽しむ漫画であると思うのですが、それがただかわりものってだけでなく、「黒板」なんかがそうであるように、思いもしなかったものを見せてくれる、ちょっとワンダーなところ、それがいいのだろうなと思います。

ネコ式生活』、弁当屋のおやじは、それ、わざとだろう。『一緒にかえろう』は春の横着というか気にしなさすぎというか、そのざっくばらんとした性質は大変に魅力的と感じます。『おはよ♪』は、あの再婚夫婦は、両者ともに大切な家族を失くした人であるのでしょうね。そう思うと、ちょっと深い。大きな喪失感に押し潰されそうだった時に、必死で支えあった、いわば同志としての信頼などもあるのだろう。そう思うと、なんか込み上げてくるものがあります。『おかあさんがいっしょ』、私もあんな風にしてピザを食べたいと思うけど、若いころならともかく、今はもう無理だろうなあ。しかし、たまにはピザを食べたい。とんかつののれんはよかったなあ。ああいうの、売ってるの? 『おこしやす』。かきつばたはうちの近所にも咲いてました。

Iris

私のカメラにはズームがついてないから、寄れなくてこんなだけど、季節の花というのはよいものです。ああ、私はそのときひとりでした。でも、別に不仕合せじゃないよ、たぶん。

『田園トリオ』は、オーソドックスでちょっとベタ。きらいな感じじゃない。だから、なにかぐっとくるポイントがあれば、評価もぐっとあがるように思います。あ、いや、眼鏡を出せっていってるわけじゃないです。もちろん女言葉にしろっていってるわけでもないです。そこは誤解しないでいただきたい。

『ぐ〜すかうめ実さん』、お父さんが可愛いなあ。愛娘に気にかけてもらえている。それだけできっと父というものは嬉しくなっちゃうんだろうなあ。で、思いもしなかった展開に、なんと反応したらいいかわからなくなってる娘もまたいいじゃないですか。おそらくは、よくある家族の風景、美しい誤解なんだろうなと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第27巻第7号(2009年7月号)

引用

  • ともち「おはよ♪」,『まんがタイムファミリー』第27巻第7号(2009年7月号),110頁。

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