2009年5月20日水曜日

ふわふわ時間

 『ふわふわ時間』、買ってきました。アニメ『けいおん!』の劇中歌、つい先日私も見たのですが、第6話「学園祭!」で披露された曲であります。放送では短かくカットされて、またコーラスで参加する唯の声がかれているという、いうならば特別編集版であったのが、CDともなればもちろんベストコンディションであります。カップリング曲は、フォークソングの名曲、赤い鳥の『翼をください』。こちらは第1話で使われた、のだけれど、劇中では歌は入っていなかった。それが、CDでは歌も入って、さらには編曲もしっかりしたものになって、いや、これが結構いいんですよ。『翼をください』のカバーはいろいろあるけれど、そうしたものにも負けてないんじゃない? そんな具合にとてもいい。だからこそ、最後の台詞はなかったほうがよかったなあと思ったのさ。

さてさて、『ふわふわ時間』であります。これは原作においても、またアニメにおいても、秋山澪によるちょっと微妙な作詞が売りという、そんな歌であったはずなのですが、こうしてメロディがついて、そしてアレンジがされて、つまりは曲になるとですね、おかしくなんてないんですよ。キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKIなんていう、実にD☆Vセンスに溢れた歌い出しも、うさちゃんだのくまちゃんだのいう狙いすぎな言葉も、もう、たいしたものですよ、ちっともおかしくなんかない。つうか、普通にかっこいいよ。よくできてるなあ。感心するばかりです。

このシングルの売りのひとつは、マイナスワンが付いてくるってところ。Instrumentalって書いてはあるけど、いわゆるひとつのカラオケですね。それの、ギター抜きのバージョン、キーボード抜きのバージョン、ベース抜き、そしてドラム抜きのバージョンが収録されていて、さあ弾いてみろっていわんばかりなんですよ。まあ、私はきっと弾かないんだろうなあって思うんだけど、けどこれ聴いてるだけでも面白いんですね。昔、MIDI楽器使って、いろいろやっていたときに、サンプルソングをいろいろいじくるのが楽しかった。そんな風な面白さがあります。とりあえず、キーボードはなくても困らないかも、なんて思った私を許してください。

さて、さっき歌詞をちょこっと引用して、その時のクレジット、作詞者が秋山澪となっておりますが、こんな具合に、可能なかぎり作中の雰囲気を残そうとしているところが凝っています。他には、Photo by 山中さわ子っていうのがあって、作曲者はさすがにCDでは普通に表示されているんだけど、アニメのEDでは琴吹紬ってクレジットされていて、まあこのへんは仕方ないでしょうね。私としては、作曲者が誰かってちゃんとわかる方がありがたい。けど、それでちょっと仕掛けが中途半端になっちゃったのは、残念でもあるかも知れませんね。ジャケットふたつ入れたらよかったのに。

『ふわふわ時間』の次は、キャラクターシングルですね。もちろん買いますよ、っていうか、その前にサントラか。もちろん買いますよ。まったくもっていいお客さんだ。よく訓練されたオタクってやつはしかたのないものだと思います。

Blu-ray Disc

DVD

原作

  • かきふらい『けいおん!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2008年。
  • かきふらい『けいおん!』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 以下続刊

引用

0 件のコメント: