『まんがタイムきららキャラット』が発売されて、いよいよ5月も終盤。初夏といってもいいんじゃないか、そんな時期を反映してか、衣替え、もうした?
との問い掛け。ええ、まだしてません。もういいかげん、上着でもなんでも、冬のものから夏ものに替えてもいいんじゃないかとは思うのだけれども、基本的にものぐさなんでしょうね、ぎりぎりになるまで替えない癖があって、それは実は夏だけでなく冬でも一緒で、なんというのか、季節の変化に対して鈍いんですよね。もう暑いと思って薄着にしたら体調崩して、まだ寒いと思って厚着でいたら体調崩して、なんともいえない時期であります。ああ、でも、もうじき夏かあ。いやな季節だなあ。
『キャラット』7月号巻頭は、チェルシーの面々による『GA — 芸術科アートデザインクラス』アニメ制作現場潜入レポート。私は、『チェルシー』の人の絵は好きだから、ちょっと嬉しかったりして。レポートの内容も、のりがよくって面白かったです。なんというか、アニメの紹介記事であるのだけれども、ちょっとピントをはずした社会見学みたいな面白さもあって、このテイストは『チェルシー』の漫画のものなんだろうなと思います。潜入先は、アニメの制作会社、でいいのかな? それともスタジオ? AIC PLUS+であります。とりあえずこのレポートでわかったことは、AIC PLUS+にはオフィスグリコが入ってる! あのポリの引き出し、黄色の天板に緑の半球状のもの。あれは、カエルの貯金箱だ!
しかし、オフィスグリコってすごいのよ、治安がいいということは社会的コストを格段に下げられるということなんだね、って脱線したら帰ってこれなくなるので、やめときます。
アニメに関する現場の声というものを取材して、それを紹介するのに、チェルシーのにぎやかな娘さんをばたばたと元気に動かすことで、興味深いだけでなく、読んで楽しい、面白いものになっているのだからさすがです。特に、あのマイクのくだり、へんな振りだなあとは思ったんだけど、本当にネタの振りだったのか、ベタだけど面白くて、それにグシャーとか、もうね。コメントをとる際の話の流れに、この娘さんたちの興味津々といった雰囲気が勢いをつけてくれるから、自然、読んでいる私も興味津々な感じとなって、これは次のアフレコ取材も楽しみにしたいぞ、そんな気持ちになっているのでした。
しまった。のっけから書きすぎた!
『ノンのんっ!』、警察ものであるのですが、田舎の交番に勤務する三人のお嬢さんがヒロイン、基本に忠実な感じです。初回はキャラクター紹介といったところでした。交番と書かずに公番としてるのは、日本の警察に対する配慮なのかな? 村の人たちとの交流も描くけれど、基本的には三人のやりとりで進めていくみたいと感じました。峰打ちはよかったです。
『チェルシー』は、このいきいきとどたばたとしてるのがなによりだなあ、そんな風に思える漫画です。天真爛漫、あるいは好き放題。ちょっと迷惑そうだけど、悪い子じゃないからいいよね、なんて思ってたら、しっかり怒られてて、そこがよかった、面白かった。この人の絵が好きと、絵ばっかりいうのも失礼なような気がするんですが、手足が伸びやかに描かれるからか、いきいきとはつらつとした感じが、コマに収まらないような勢いで感じられて、それが推進力を生んでとてもいいと思っています。そしてロッキン雅との関係。これ、もうシリーズになっちゃってるけど、こういうのが重ねられていくともっと面白くなるんだろうなあ。ところで、ウタさん、マタニティみたいです。
『ひだまりスケッチ』は、わーい、小樽だ! 北海道は大好きです。『キルミーベイベー』は、やっぱりやすなが面白いんだろうなあ。自分で自分を危機におとしいれているみたいな、基本お調子者なんだけれど、突然普通の対応に変わる、その落差、素に戻るそこが可愛いのだと思います。しかし、ソーニャちゃんはきびしい人だな。でも、そのきびしさが魅力だと思います。
『ツバサとらいある』、「おどるチョウ」と名づけよう
。三か月も苦心して工夫を続けた新作あやとり「ギャラクシー」が、ついに完成したぞ!!
懐かしいねえ。それはさておき、凛々しいお嬢さん、ツバサの頑張りは見ててすがすがしいものがあります。こういう、かっこうよくって、なんでもできそうだけど、実はいろいろ苦手というのは、そのギャップがあるほど親しみやすさを感じさせるものかも知れません。あるいは、ほっとけないという感情を呼ぶのかな?
『かんぱけ』、ちょっと声優ものというメインストリームからは外れたけれど、こういうのもよいものだと思います。掃除片付けでがぜん張り切って仕切ってしまう、そんな上岡菊がよかったです。眼鏡だからじゃないよ、本当に。キャラクターそれぞれの個性が見えてきて、面白くなってきている、そんな風に思える回でした。静の個性がよいなと思います。しっかりしてそうで、わりとそうでもないところ。深刻かと思わせて、全然そんなことないところ。
『とらぶるクリック!!』は、のっけから海賊に心を強奪されてしまいました……。馬鹿なこといってないで、最初は固かったなつメロがすっかり暴走キャラになってしまって、その成長ぶりには感動すら覚えます。しかし、今回はまさしく全員参加で宝探しといったのりで、こういうみんなでなにかやろうっていうようなの、いいですね。知らないふりして同行している部長ってのが、読み返してみればなにかいいなと思われて、こうして世代を越えた交流があるっていうの、すごくよいです。
それはそうと、iBookが故障? パワーアップするの? それとも新メカに交代? とりあえずバックアップはしておかないとな、そんな気分になる次回への引きであります。
『Aチャンネル』、扉ゴマのナギ、その見下したような目がドキドキとさせて素敵です。いや、ほんと、魅力的。眼鏡だからじゃないよ。しかし、1ページ目の、ちょっと停滞したような状況が、ページめくれば一変する、あのインパクトはよかった、またその絵の凶悪さもよかった、なにより落ちがとてもよかった。その貰って困ったぬいぐるみが、最後にはなんだかいいものと思えるようになってしまうっていう、その心理の動き、よくある話で身につまされたりもするんだけど、それよりも、友だちから贈られたものを、義理とかなんかではなく、本当に大切と思えるようになったっていう、そういうのはすごくいいと思うんだ。それはそうと、ズルイ…!
そういって震えているトオル、可愛いなあ。その一言、その反応で豹変したナギ、彼女の表情もまたいいなあ。
『来たれ!ヒーロー研究同好会』、ちょい百合、交流もの? ヒーロー研究とか特撮同好会とか、そういう設定はあるけれど、それをだしにわいわいとやる女の子ふたりの関係を楽しむ漫画と思っていいのかな? 悪くないと思います。けど、私にはもう一味欲しいところだと思います。けど、あの足がドリルのロボット、あいつはいいなあ。ちょっと可愛いぞ。
『ひよぴよえにっき。』。赤は伝統的に毒性の強い色だけど、まあ子供用のクレヨンなら大丈夫よ。うちにあるクレヨンは蜜蝋のクレヨンなので、食べても平気だそうです。しかし、もう、本当に微笑ましい漫画。髪をさわると、不器用でぐしゃぐしゃになるとかね、もうそれだけで面白いというか、微笑ましい。罪がない感じ、毒もない感じ、その素直さがいいです。
『空の下屋根の中』、携帯、すごいな。私からは出ない発想です。『ふら・ふろ』、このあいだ雨が続いたとき、私も変な緊張感を味わいました。それはいいんだけど、裾の長いワンピースみたいなのだったら、平気じゃないの? しかし、新聞屋さん、いい人でした。『のんびりマスタリー』の、のんびりという所以、これがいいと感じるのは、まもる視点で見守っている、そんな気分を感じるからでしょうか。あるいは、スローダウンしたい気持ちをどこかに抱えてるからかも知れません。
『うらバン!』は、先生が素晴しいな。日本酒、それでパックビール? あんなの本当にあるの? できあがってしまった、その描写、そのふにゃふにゃな感じ、もう最高だと思います。でも、楽器忘れてきて、なにしにきたんだろう、本当に。メトロノームから卓球へのなだれ込みはいい流れでした。しかし、合宿といっても少しは遊んじゃいますよね。そうした、レクリエーションを通してより親しくなるっていうのは、アンサンブルをよくするのにもいいと思います。と、理論武装する。
『ねこみみぴんぐす』はやっぱり穂咲さん出てきて、いいキャラクターだなと思います。わりと真面目に卓球。頑張る様を見るのはいいものだと思います。それにつけても、穂咲さんはいいキャラです。『ゆかひめ!』、平、いいじゃないか! 『エンドロール』は中途半端に過去が判明して、しかし逃げている理由はわからない。ここまできたら、もうがつんと続けて欲しいな、なんて思っています。実は、コーティーという名前が好きだったりします。
『うらがアルっ!』って、関西舞台? 兵庫県? 神戸? 意外と近かったりした? なんか、それだけで嬉しかったりして。言えーっ
は面白かった。先生には誰も太刀打ちできんみたいですね。そいでもって、りあのんの母、あの人もいいです。先生といいお母さんといい、大人が自由というか大らかというか、それが幸いです。玉子焼、明石焼ですが、食べたくなりました。つゆにつけて食べるの、おいしいんですよね。たこ焼ともまた違ってよいものがあります。
『アットホーム・ロマンス』は、竜太朗が蒔いてきた種、その実りが収穫される段階にきたっていうことなのでしょうか。以前いってた、友人をも包み込むくらいに大きなアットホーム
、それがあらためて実感されるような話であったように思います。そして、なっちゃん。この人もいい人だなあ。弱さとともに強さを知ってる、そんな感じがよいと思います。そういえば、余談ですけど、最初のころは、柴田さんがこうした位置に進むのかなって思ってたんです。でも、そうしたらあの娘溺愛父に訴えられてバッドエンドだったんだろうか。
どうでもいいことばかり考えてしまうのは、きっと疲れてるからだな。といったわけで、お休みなさいーい。
- 『まんがタイムきららキャラット』第5巻第7号(2009年7月号)
引用
- 『まんがタイムきららキャラット』第5巻第7号(2009年7月号),1頁。
- 藤子不二雄『ドラえもん』第8巻 (東京:小学館,1975年),145頁。
- 藤子不二雄『ドラえもん』第28巻 (東京:小学館,1983年),113頁。
- bb「Aチャンネル」,前掲,102頁。
- もんちぃ「うらがアルっ!」,同前,181頁。
- こととねお試しBlog: アットホーム・ロマンス
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