2011年10月23日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号

『まんがタイムスペシャル』2011年12月号、昨日の続きです。

シュガービーチ』はみなととエミが喧嘩ですよ。朝からエミが不機嫌。怒ってるらしい。けどその理由がわからないみなと。なにか我慢ならんことがあったのか。しかし、怒ったエミのいけずさ、これがいい。夫婦喧嘩とかって、こんな感じ? 地味に小さなダメージを重ねていくエミの攻撃、それがもう。自分の手間増やしてまでも攻撃する。うん、夫婦喧嘩ってこんな感じ? しかしこれで、部長たち上級生組のお昼の風景見られたり、うん、面白かった。北条は本当に部長のこと、大好きだな。エミの怒った理由、最後に明かされて、そしてその解決。面白かった。仲直りの和気あいあい、そんな場面にさす微妙な違和感、それもよかったです。でも、いいふたりよね。

少女カフェ』は、前回のビジネスパートナーの話が続いておりまして、みおが気にいっちゃったみたい、なんとかパートナーっていう響き。広告の仕事を以前一緒にしていた江藤さん、葉月さんとまた一緒に仕事をしようという、そんな話。独立して会社おこしたとか、そんなんじゃないのか。会社勤めは無理と断る葉月さんですが、うん、それはなんかわかる。なんというのだろう、出社して定められた時間拘束されて帰宅して、そのパターンが週何日も続く、それがキツくなっちゃうんよね。さて、今回一番面白かったの、お父さんですよ。ものすごいですかねやっぱり。なんていい笑顔なんだ。しかし、葉月さん、有能なんですね。実際、フリーランスで働く、それだけの実力があるってことだろうなあ。かっこいいなあ。江藤さんならずとも、ちょっと憧れてしまいますよね。

だんつま』はメイドの衣装。ひなよさんが、文化祭で使ったという衣装を高校生からもらってきた。で、昼間からそいつを着込んでうろついてる。似合いますよね。でも団地には似合わない、ということでユキさんちにいくっていうんですが、ユキさんが楽しそう。どんな人でも、一度友達となったからには離してなるものかという意気込みが見事です。しかし、格好だけメイドでも、家事は得意じゃない。で、結局ユキさんがニコニコおもてなししてという、ほんと、ユキさん、いい人。友達が遊びにきてくれた、それが本当に嬉しかったんだなってわかる。いい話でした。でもって、英理子さん、可愛いですね。でもって、克っちゃん、メイド服に夢中の誤解。その含みに気付かないひなよさん、子供みたいなところ、それがほんとにいい味になってます。

『おすすめ!看板娘あんちょこ』、すごくいい話。ガトー・カトウの看板娘、千代子のことなんですが、店の商品を全部ちゃんと把握してる。だからおすすめにハズレがないっていうんですが、つまみ食いですよね。そんな彼女の、役に立ってるというところ、いいところがいろいろ語られるんですが、同時に、ちょっと寂しかった子供時代や働きはじめたころの不安、語られまして、ああ、なんかじんとしますね。あの人、以前から出てる常連さんですよね。千代子さんのこと、ただ見た目がきれいだから、とかで気にいってるんじゃないんだ。初めの一歩を踏み出した、その瞬間に立ち合った人。そして影響されて、自分自身、一歩を踏み出す勇気を出せた人。この、人と人の関わりが描かれたエピソード、すごくよかったです。千代子の、ただ元気、ただ明るい人じゃないっていうの、それがすごくよかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号)

引用

  • 板倉梓「少女カフェ」,『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号),135頁。

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