2011年10月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年12月号、一昨日の続きです。

うらバン!』、最終回でした。千夏が卒業して、ゆみが部長になって、部員も増えました。コンクールでの自分の演奏、ビデオで見て、自分自身を理解した。それからの発奮が今の部の状況であるのですね。最終話は後日譚といったところでしょう。実質の最終回は前回だったように思います。それでもゆみと千夏の関係が進んでいるというか、ただ可愛がられてるだけではない、みたいに変化していたの、よかったと思います。1巻からまた読み直してみたら、ふたりの関係を軸にゆみの成長が見えたりするんだろうか。そうした読みなおしもまた楽しそうに思います。しかし、最後のページ、きりっと凛々しく演奏している皆、その表情、様子、たいへんよいです。

『こーじーまいすてりー』、ゲストです。高校で部活に打ち込みたい、いや違うか、インターハイに出たい、よくわかってないくせにそんなこといってる女の子ゆきがヒロインです。つっこみ役のなお。そして探偵部のちびっこ部長。なんだか謎掛け仕掛けてくるんだけど、いろいろとなんか残念な感じ。簡単すぎるというか、それ以前にちゃんと成立してないというか。けど、こういう推理やなにか、物語の探偵的な面では残念な人だけど、尾行とかはしっかりできるんですね。そんな先輩に弱味握られて入部を強いられるなお。きっと、ゆきにつっこみ、先輩につっこみ、そんな毎日になるんでしょうね。

『ウォーターガールズ』、いい展開を見せますね。晶部長が最近部にこない。それで音をあげてるのがもなかっていうのがアレですが、1年生を泳げるようにするための方法、それを考えてきた。でも、本当のところは教育実習生ほたかに教えを乞うていた。あの部長が! そう思わされる展開でした。後輩を伸ばすために必死、自分のプライドなんかに構っていられない。そんな部長の決意が伝わるようで、またこの人もひとつなにかを乗り越えたんでしょうね。ほたかの一歩退いて見守っている姿もすごくいい。あの親指、サムアップで通じる、そんなふたりの様子、信頼感がアップした、そんなところもすごくよかったです。

『九十九神いりませんか?』は文化祭での出来事。たからの恋の成就を狙ってキョウとこゆりが暗躍する話です。暗躍? もちろん人間側も頑張っていて、和紗とたから、文化祭の伝説を信じ、狙う相手からなにかもらおう、そういうんですね。最初は随分頑張ってたたからが、土壇場で弱気になったりするのは、もう期待どおりといえるでしょう。しかし面白かったのは、キョウとこゆり、そして和紗も、手伝う、そんな風にいいながら結構自分の好きなようにやってしまってる、なのにその結果が万事オーライになってしまったってところですよ。あれはよかった。一発逆転っぽい、そんな急転直下っぷりが最高でした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第12号(2011年12月号)

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