2011年10月1日土曜日

『まんがホーム』2011年11月号

『まんがホーム』2011年11月号、発売されました。テーマは運動の秋、というか体育祭ですよね。リレーのバトンを今まさに渡そうとこちらに向かってくる『らいか・デイズ』らいかをメインに、1位の旗を持ってえらそうな『まりかちゃん乙』まりか、応援団でしょうね、詰襟学生服着込んだ『椿さん』、そして二人三脚している『夫婦な生活』のふたりであります。

『天国のススメ!』はこまちさんの学生時代の先輩がやってきて、って、つまり幽霊であるんですけれど、ずいぶんとこの世に未練を残して亡くなってしまった人みたい。信じていた男に裏切られた? 果たされなかった約束に縛られてしまった、といえばずいぶんシリアスな話に思えますが、あの駅で時間を聞く場面とか、いや現実には怖いんだろうけど、面白いわ、笑っちゃうよね、いいキャラクターの、いいお嬢さんだと思います。しかし、太一、彼女のために約束の彼について調べてあげて、それで悲しい誤解がとけて、ああいい話じゃないですか。思いあっていたふたりが、ようやく会えたんですね。

『紫乃先生〆切前!』は和泉メインでありますね。試験が終わったのに、姉に古文を教えてほしいと頼み込んでる。なんでだろう、やむにやまれぬ事情? ああ、伊勢さんに教えてあげたいんだ、って、違うのか。そういわれたら、すぐに姉にバトンタッチというのが和泉の駄目なところだな。しかし、この姉に教えてもらうというの、伊勢にはとてもよかったみたいで、結果的にね、自習なんですけど、確かに古典の理解が進んだっていう。これ、どういう冗談なんだろうって話です。しかし面白い。そして、伊勢は和泉に傾いてるの? なんだか思わせぶりな状況に和泉も混乱して、なかなか面白くなってきた感じですよ。

『東京!』は前回の続き、文化祭の当日ですね。お化け屋敷にてたまこ、化け猫デビュー。って、ああこれは可愛いわ。巣鴨さんもメロメロだ。これ、もともとはムサコの威力を削ぐために用意されたものだったわけですが、結果的により高威力になっちまったな、てな感じです。しかし、小道具だろうとやりたい放題なムサコ。美しくなってしまった渋谷。よいね、よいじゃないか。けど、一番よかったのは、えらいこと弱気になってしまった国分寺ですよ。なんだろう、めちゃくちゃ可愛い。こんな感じに、いつもの皆の、ちょっと違った側面、いやいつもどおりの人もいますけど、それが見られて新鮮、面白かったです。

つくしまっすぐライフ!』も学園祭ですね。山の上の学校だから、ちょっとの買い出しに片道20分かかるという。そうしてなずながコンビニに向かった後のこと。いいですよ、麗羅が学園祭の準備の様子をひやかしにきた。それで無理矢理手伝わされて、けどまんざらでもなさそうで、最初、全然楽しさを理解できてなかった彼女が、自分で作るということ、その面白さを知ったっていうね、ちょっとのことなんですけど、いいじゃないかと思うんですね。ほんと、麗羅、いい子だわ。すごくいいお嬢さんだと思います。

  • 『まんがホーム』第25巻第11号(2011年11月号)

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