『まんがタイムきららMAX』2011年12月号、昨日の続きです。
『放課後センショーション』は、すごいな、まさに誌面狭し、そういう表現がぴったりだと思います。扉絵の飛び出してくる感、地の四コマにしても、コマいっぱいどころではなく、それこそはみ出してくるような勢いで、これが葵のアグレッシブなんでしょう。すごくよいと思わされるんですね。さて、本編はといいますと、芸術の秋、写生なんですけど、校内めぐって、いろんな場所のいろんな魅力を見出していくという、RPGっぽさ加味された展開は面白かったです。そして行き着いたのが植物園。飼われている鳥を見付け、スケッチをしてという、その結果が尋常でなかった。その暴発的表現が、ああ、やっぱり葵のアグレッシブなんでしょうね。面白かったです。
『ふわふわ科学』、センターカラーです。ということは、人気あるのでしょうか。だとしたら、嬉しいかぎりです。今回は電気の話。電気がない時、どうやって発電しようか、そんな話なのですが、ちょっとだけ時事なのかも知れませんね。披露される発電方法は、とにかく自分の労力を使うか、あるいは他のエネルギーを使うもの、二分されまして、しかしこの自分の力でもってというの、非効率的ですよね。揚水発電はバケツリレーだし、後はもう人力発電。すごく大変そう。かといって、他のエネルギーを使う発電、ボルタ電池とか蒸気を使ったものとかね、いずれにしても簡単でないなあ。そう思わされます。楽にエネルギーを得ることはかなわないんだよ、そういうことをいいたいのではないと思いますけど、なんとなくそんなメッセージを感じました。それで最後にレモンティー。このオチのつけかたはすごくいい感じです。
『お願い神サマ!』、この展開はすごくよいと思います。最終回へ向けたスパートなのでしょう。ロザリオをめぐって、柚梨子と実優が争って、自分の手元に置きたい、ふたりの一緒にいたという証に、そういうのですが、そうした「自分が」という思いを乗り越えて、柚梨子さんのためにと思いを綴る実優、実優のその気持ちを知り、一生懸命に応えようとする柚梨子、とてもよかったと思います。ものが繋いでる関係ではないんだ、それを取り合う必要なんてないんだ、そうしたラストへと向かう助走、そしてラストの静かな落ち着き、すごく心に兆すものがありました。次回、最終回、どうなるか、それはまだわからない。けれど、決して私の期待を裏切ったりはしないだろう、そんな予感がするのです。
- 『まんがタイムきららMAX』第8巻第12号(2011年12月号)
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