『まんがタイムファミリー』2011年12月号、発売されました。表紙は読書の秋でしょう。メインは『ぽちゃぽちゃ水泳部』からカツ代と梶先輩。ふたりして読書をしてる、そのふたりともに眼鏡というんですね。眼鏡ブームきてるわ、確実に。しかし、ふたりの読んでるのが「トンカツ辞典」や「副部のススメ」という謎っぽい本というのはつっこみどころ。でも、それ以上に梶先輩のエレガンス。こうした服装、落ち着いて、すごく素敵だと思います。そして他には『ひよっこシスターの安息』からシスター雛形とシスター栗栖が描かれて、ああ、確実にきてるわ、っていうのはよすとして、「秋の食彩」ですね。読書の秋と装いつつ食の秋から離れないのは、なんというか、やはり基本なのでしょう。そして『村ドル』。佐野妙の新作告知カットもございます。
『教師諸君!!』は、もう11月。なにをぼーっとしてたのか、なげくふたりからスタートですが、えっと、いったいなんだろう。ボーナス月とかだったっけ? なんていってる私は、間違いなくあの二人側、負け組です。いや、「目にイタい」でやっと理解したの。いや、ほんと、駄目だわ。私は西名先生の眷属のような気がします。というわけで、クリスマス。石窯でシュトーレン焼いたりっていうのは、本格的というか、まさしく趣味の世界ですよね。日本におけるクリスマスはちょっと変だ、そういう意見なのですが、実際西洋のクリスマスはもっと静かで、家族とミサと、みたいな感じらしいですね。最近ではどうかわからないんですが。といった具合にずっとズレたまま会話してる西名先生がいい感じ。ええ、あれでよいのだと、そう思うんですね。というか、西名先生はそのままでいて欲しい、そう思うのです。
『村ドル』、新連載です。村おこしのためにご当地アイドルを募集します、というのに勝手に応募されてしまった中学1年生、芦原あおいが主人公。っていうんですが、すまぬ、表紙の告知カット見て、OLものかあ、なんて思ってしまってました。すまぬ、すまぬ。お婆ちゃんに勝手に応募されて、めでたく玉川村のアイドルになってしまって、本当はやめたくてしかたないんだけど、祖父母の期待、それから役場の皆の盛り上がりに押されて断りきれない。そんなあおいの、ご当地アイドルになっていくという漫画。あおいがおひとよしそうなところがよさそうです。
『博士の白衣女子攻略論』。私はIDカードを胸ポケットとか内ポケットにつっこんでしまう派です。さて、今回は白銀さん。なんか好かんたらしい男やな、そう思って読んでいた。あのマイペースハカセ、ええと、水野さんっていうんだ。あの人のこと、敵視してるというか反発してるというか、そんな様子が気になって、でも読んでるうちに、ああ、いいよ、大丈夫、問題ないですね。赤星さん、須藤さんには太刀打ちかなわず、そのなんだか背伸びしてる感じ? いやあ、若い男子、って感じですね。加えて丹沢さんにもぐさりとやられる、無意識で。あの丹沢さんの鋭さ、とてもいい。あの子は、いい子で素直で、クレバー。いいキャラクターだと思います。この女性陣の切れ味、それがほんとに素敵です。
『ギュっとして!よねちゃん』、面白かった。恋をしてしまったというよねちゃん。相手はコンビニのパン祭り、マユゲバードのマグカップというんですね。けれど、自分はおにぎり屋の娘。コンビニのパンを買うなんて、買うなんて! と思い悩むんですが、もうほんと、一途というか、融通のきかない娘さんです。それで、きみちゃんたちに誤解されて、その誤解を解こうと慌ててるよねちゃんが本当に可愛かった。そしてコンビニの店長さんかな。ずっとよねちゃんを見てた、暖かく見守ってくれてるんですね。きっと、よねちゃんの気持ち、わかってたんだろうな。このラストにいたる展開は本当によかった。面白かった、ほのぼのとして暖かだ。あのおじさんの優しさが沁みますね。
- 『まんがタイムファミリー』第29巻第12号(2011年12月号)
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