『まんがタイムスペシャル』2011年12月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』のマキであります。ハロウィンですよね、ということで魔女の衣装を着てまして、ああ、なんと素敵。帽子にはジャック・オ・ランタンやお菓子、そして黒猫になったリコがいて、それもまたキュートです。他には『ベツ×バラ』、環さんが包帯ぐるぐる巻きで、うわあ、えらいことになってるよ! いや、事故とか怪我じゃなくてミイラコスプレ。そんな荒い巻きじゃ、荒い巻きじゃ! そして『ひよりすと』お姉ちゃんもいらっしゃいます。
『笑って!外村さん』は、お母さんが帰ってきてたんだった! ということでお母さんの話です。って、人気あるのですか、としらじらしくいいましたが、そりゃそうだろう、魅力的だもの。ちょっとぐうたらなお母さん。まるでお姉さんかと思うような容姿、穏やかそうな美人なんだけど、元ヤン。笑顔で後輩を優しくたしなめる、その笑顔の向こうに恐怖が見える模様です。いいわあ。しかしなにがいいといっても、娘思いなんですよね。それで外村さんもお母さんのことが好きで、あのしばしのお別れの場面、あれはよかったです。それと、お母さんの娘時代。ああ、やっぱり親子なんだなって思わされる、そんなエピソードでした。
『トンネルの華子さん』、なんかいい話だったなあ。華子さんに花を届けようとする一夫、ちょっと好きになっちゃった? いいよ、いいよ、すごくいいよ。いろいろ困ったお姉さんだけど、人助けばかりしてる、本当はいい人。そんな華子さんが好かれる、愛されるっていうのは、やっぱり嬉しいのであります。そして、またも人助け。あのスクーターを追う華子さんの凛々しさ、素敵だわ。昔のこと、思い出はあれこれ台無しだったけど、今の一夫と華子さんの関係、いい感じに進展してくれるといいなあって思います。
『ネコガミちゃん』、ゲストです、多分。中学生の太一が帰ってくると、部屋には知らない女の子が。なんと、これ、飼い猫のノラちゃん。化け猫らしい。猫の姿にも人の姿にもなれる。異様な感動示してる太一があれだけど、実際ノラちゃんは可愛い。でも、かなりの年齢っぽいのが話し口からわかる。いいですね。好きな子だとか、その他もろもろ、筒抜けなのもいい感じ。純情少年と化け猫美少女。ラノベでありそう! とかいったらアレですが、こういうの、わりと好きなので気にいりました。雰囲気もまたよいと思います。
『踊る!アントワネットさま』は史実を基にしたフィクションであり、史実とは異なる箇所があります。ああ、ギロチンとかなしにしてね! そんな史実はなしにしてください! というわけで、アントワネット様が馬車でマリーん家にやってきた。って、おそろしく豪奢な馬車。しかも着替え付きときたもんだ。それで宮廷にいくのですが、田舎娘だの相手は選んだが方がだの、散々な物言いに怒るマリーが可愛くってしかたありません。そしてハープの演奏。マリーはピアノとか歌とか、ああ、この頃の貴族の子女は音楽を習うというの、いいますね。バイエルとか、こうした子女に音楽教えてたとかいうんじゃなかったっけ。住み込みの教師がいたりしたとかじゃなかったかなあ。ええ、いいパトロンでありますよね。そんな時代の雰囲気がよく出てて、本当にこうだったかは知りませんよ。でも、貴族の暮らしと、馴染みのないマリーの当惑と、そのギャップ、いい感じです。ほんと、このしあわせが続いて欲しい、そう願いますよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第20巻第12号(2011年12月号)
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