『まんがタイムきららMAX』2011年12月号、昨日の続きです。
『√中学生』は、内容が銀についての『ふわふわ科学』でした。素晴しい。友情アップのラッキーアイテムが銀貨、というので、月がいつも持ってる銀貨を出してきて、ここから銀の話題です。純銀の銀貨。彫られてる顔は月、って、さすがはお姫様。銀細工から銀食器の話になって、なぜ銀を食器に使ったか。鞘が滔々と知識を披露する、その姿が素晴しい。銀食器を引き継ぐ話。シルバーを磨くのは執事の仕事とか聞いたことありますよ。しかし、今回は銀についての情報がすごく濃いです。銀食器の意味や価値からはじまり、銀の価格、そして卵で硫化されて黒ずむとか、いろいろ銀にまつわる話を展開しながら、お決まりの月の姫と信じてもらえないネタが繰り返されて、いい感じ。で、最後の手品、って魔法? これが、ちゃんと最初の友情アップに繋ってるんですね。いいですよ、面白い。うまいこと話がまわっていて、キャラクターも動いていて、すごく魅力的です。そしていたずらっぽい月、最高です。
『空色フラット』、ゲストです。発明家ハルの家に居候している雲莉がヒロイン? 眼鏡の可愛い女の子。ハルは白衣のちっちゃな女の子。姉があって、ユキさん。この三人で暮らしてる、そこでのちょっと楽しげなやりとり、ハルに困らされるくもりってところでしょうか。ハルのペースにまきこまれるくもりはいい感じ。ハルのこと好きなんですね。ハルの奇妙な発明。水を石油に変える装置を作ろうとして、水をオレンジジュースに変える機械ができる。久しぶりに使ってみたら、ババロアが出てくるようになってしまった。ナンセンスなコメディです。これ、強いインパクトはないんだけど、うまいことキャラクターが馴染んできたらちょっとほのぼのでよさそう、そんな風に思います。
『アキタランド・ゴシック』はすごいな。インパクトのかたまりみたいだ。今回はUFO。エイリアンクラフトですね。家の庭先、超低空で止まってる。これはさすがにコマチもアサヒも信じないんじゃないか、そう思うアキタちゃんが音をあげるところが面白い。それからの展開、動画に撮ってネットに出そうというの、インチキと思われたら嫌だからといって対策する、そのやり方がなんともいえん面白さ醸し出してて、アサヒの消耗ぶりですよ、めちゃくちゃ面白かったです。しかし今回のは、UFOや動画をめぐるもろもろも面白い、宇宙来たとか女児ときいてとか、もうたまらんわけですが、他にもちらほら映画のパロディ、というか引用ですよね、ありまして、『Xファイル』と『宇宙戦争』と『スターシップ・トゥルーパーズ』と、フォーゼもいれていいかな、面白かった。すみません、これらはイメージでしたね。あのゾンビと宇宙人の入れ替わりとかも、地味なんですけど、見た目にも面白い。ほんと、面白い話でした。
『R18!』。大晦日、初詣、二年参りですよね、神社を訪れた面々、っていうんですが、酷い。巫女さんを見て妄想。この人たちは除夜の鐘とか、お参りとか、まったくものともしないなって感じです。いや、まあ、その妄想こそが仕事の種なんだから、祓われてしまったらいけないんですが。しかし今回はバキューンからはじまる、諸事情により伝えられないっていうの、あれ、べらぼうに面白かった。最初のはなにかわかりますよね。後のは、さすがに無理ですけど。ああいう、書かないというのは、あからさまにするよりも膨らみができて、いいと思います。めちゃくちゃ面白かった。
- 『まんがタイムきららMAX』第8巻第12号(2011年12月号)
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