『まんがタイムジャンボ』2011年11月号、昨日の続きです。
『ボクの社長サマ』は、すごく巧みな構成、素晴しかった。大槻の妹、小月のエピソードなんですが、エジプトのファラオになりたいなんていっていた、そんな娘。高校生にもなって変な子だなあ、そう思わせる導入だったのですが、いや、これは本当に驚いた。筋金入りのお兄ちゃん子、そんな小月の強烈に一途で、決して馬鹿ではないということが明らかになるラストなど、本当に見事であったと思います。ほんと、読ませる、そんなエピソードでした。
『はなな大増刷!!』は、はななたちの漫研から、郁子ちゃんに話が戻ってきましたね。単行本新刊発売と増刷が決定。ともないサイン会も決定して、郁子ちゃんのうかれ具合ったら、もう最高ですよね。そして、オタムラのネコ妖精に対する恋なのか憧れなのか。その思いのすれ違い。目の前にいるはななこそが、その憧れの彼女だというのに、しかも先生にまで気付かれているっていうのに、オタムラ本人は気付いていない。はななもですけどね。それをもって、少女マンガみたいと嬉しそうな先生が、ものすごく可愛くて、たまらんですね。サイン会後の打ち上げ、まあ自宅でなんですけど、あの郁子ちゃんとはななのラブラブな感じ、わあ、とても素敵。ええ、もう、ほんと仲のいいふたり。いい関係じゃないの、って思ってしまう回ですよ。
『天文むすめ』は、おお、意外や天文してるぞ! 素敵! きららが自宅物置で発見した、えらいでかいビデオカメラ。今どきの漫画なのに、なんであんなに大きいの! と思ってたら、なるほど、これ、ちゃんと大きいことに意味あったんだ。ともあれ、まずは天文部紹介ビデオを作ろうと、そういう話です。いつもどおりの活動だと、昼間は寝ている。レティの手伝いも、アイマスクつけるとかね、うん、素敵。いい感じ。で、機材手入れについての話は、なるほど、やっぱりそうかと思わせるものでした。実際、私もカメラのレンズとか、極力自分では拭かなくてすむようにしてる。ええ、それで正しかったのか。そんな風に思って、そして夜ですよ。あのカメラから覗いている、その描写はなんかわくわくする。すばるの彗星について話す時の、ちょっと照れたりするところに、この子の本当の憧れ、それが垣間見えるようで、いや、ほんと、なんというんだろう、見付かったらいいね! 宮部彗星とか、ほんと素敵じゃん。そんなこと思ったりしたんですね。
で、ここからちょっとオカルト。なるほど、エイリアンクラフトとの遭遇! で、その隠蔽までが描かれて、これは仲間の危機を思ったレティちゃんが呼んだ? あるいは、彼らがやってきたことに気付いただけ? わかんないんですが、どうも前者っぽいなあ。あの、どんな技術使ったか、VHSに地デジ録画するという荒技で隠蔽とか、ほんと、今回は天文へのロマンとオカルトコメディのバランスがよくとれた、とてもよい回でした。
『輝け☆星の川高校自由形』は、双葉が女子サッカー部に引き抜き工作かけられるというので、おお、すごいじゃん、と思ったら、そんなにすごいわけでもなかったかも知れない。まだない部に誘われる。なでしこ効果で思い立ち、過去には女子野球やカーリングに影響されたりもした、って、結局それら創部にいたらなかったのか。しかし、入部希望者5人で創部できるというのですけど、仮に5人で創部できてもチームも組めなきゃ、試合もできないじゃんか。で、集まってるのはまだひとり、って言い出しっぺの牧田だけか! ナンセンスなんですけど、いや、ほんと、スポーツいかにもできそうな、そんな女の子なんですけど、水泳対決で溺れるとか、この子は口だけなのか? サッカーではどうだったんだろう。で、水泳に影響うけて、というかペンギン顧問ペロに引っ張ってもらうのが楽しくて、なるほどペンギン水上スキーか。結果的に臨時部員として入部したんですけど、今後、いろいろやらかしてくれそうで、期待大ですね。
- 『まんがタイムジャンボ』第17巻第11号(2011年11月号)
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