2009年8月29日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2009年10月号

『まんがタイムきららキャラット』、発売してます。2009年10月号。表紙は『ひだまりスケッチ』。なんか、アニメ第3期が製作決定ということで、勢いがついて、いい感じですね。残念ながら、『ひだまりスケッチ』は私のアニメ休止期間にはじまったために、一話たりとも、それどころか歌さえ聴いたことないという状況であります。この状況から、第3期を見るかどうかですね。どうしよっかなあ。そうそう、今月号には『GA』の掛け替えカバーがついてきまして、ともない定価も少し高くなって、でも私は多分このカバーを使うことはないと思います。だって、きっと綺麗に切り離せないと思うから。このまま保存されることだろうと思われます。

キルミーベイベー』は、なんだかちょっと懐しいパペットが出てきて、しかし可愛いな。パペットもそうなら、扉絵のパペット手にするやすなも可愛くて、あのなんか素直で健やかといった感じ。すごくよいと思います。

今回見ていて思ったんですけど、やすなは決して悪い子じゃないなあ。ちょっと面倒くさいというか、うっとうしいこともありそう。けれど、自分が楽しむだけじゃなく、ソーニャを楽しませたいって思ってるんだろうなあ。そんなことのわかる回で、だからちょっと不憫でした。でも、その不憫かも知れないところも楽しみのひとつで、そして煩わしいと思っているように見えて、実はちょっとは楽しんでるんじゃないか、ソーニャの内心を慮るのもまたひとつの楽しみのように思います。しかし、あのパペット、ちょっと欲しいな。アハハハハハハハ、ってのを私もやってみたいです。

うらバン!』、コンクール終わって、そろそろ先輩は引退の時期なんでしょうか。けれど、そうしたそぶりはまったく見せず、夏休みの宿題と、それからコンクール講評を受けて奮起する学生。実に恒例といった風景であります。ところで、一日休んだら取り戻すのに三日かかるっていう話、実際そういう話は聞くのだけれど、そのせいで高校から大学にかけて、一年365日、盆も暮も正月もなく毎日練習したわけですけど、でもあんまり神経質にやらないほうがうまくいくんじゃないかな、一日二日休んでも、まあいいじゃん、楽しくいこうぜって思ってるくらいの方が、楽器は伸びるような気がします。そうさ、気合いいれて、楽しくいこう。そうした楽しさがよくあらわれてる。ここ最近の『うらバン!』が面白いのはそのためかも知れないと思っています。

ところで、ここの先輩と顧問は、出鱈目に見えてわりと真面目ですね。そして、先生の結構ちゃんとしてるところも描かれて、よいね、いいです。もちろん駄目なところも素敵です。

ひだまりスケッチ』は裸婦クロッキー。私は経験ありませんが、母はサークルで、それから友人は大学で、それぞれやったとかいってました。やっぱり、なんかのっぴきならなくなる男子がいるとか。途中で消えて、しばらくして戻ってくるとか。まあ、若いってことさ。けれど、描いて描いて描いているうちに、裸体が画題にしか見えなくなってくるとかで、こののめり込んで描く、没頭するほどの集中力を発揮する、それがステップアップするための経験になるのかと思います。うん、彼女らはまだ卵で、これからの可能性を持った人ってことなんだろう。そうしたこと思わせてくれました。若いっていいな。

GA — 芸術科アートデザインクラス』、ノダミキ、なんという可愛さ。この人のくるくると変わる髪型。けれどちゃんとノダミキ。素晴しい。そしておねーちゃん登場。ちょっとしたすれ違いと、ちょっとした気持ちの揺れ動き。というか、動きすぎだというのもまたよくある話で、ああ、若いっていいな。

空の下屋根の中』。税金。税金は、払うの嫌なものだけど、けれど税金を払えるということは喜ばしいことなのです。私は毎月の税金天引き、年一回の市府民税、喜びをもって、毒突きながら払っております。税金は、自分がこの社会に参加しているっていう証しだと思うから、今年も無事税金を払うことができましたって、税金を払えることそのことに感謝しながら払っているんですね。そう、税金を払えることは喜びなのですよ、かなえさん。個として生き、また社会的な存在として生きる。その後者、それが税金なんです。喜びとともにお払いなさいな。

アットホーム・ロマンス』。本当に姉ちゃん、教師になってるよ! しかも、社会科なのか。悪いけど、意外でした。最終回。この漫画に出てきた姉たち、弟たちのその後が描かれ、そして主人公、竜太朗のその後が描かれ、紆余曲折あっての決着。やっぱりじんとくるものがあります。

紆余曲折 — 、どう見ても普通じゃない、そう思わせた家族の物語でありましたが、こうして最終話を見てみれば、そうじゃない、この家族もまたどこにでもありふれた、そんな普通の家族であったのかも知れない、なんて思ったのですね。特別なんかじゃない。誰もが迷い、誰もが辿るかも知れない、そんな普遍的な家族のひとつの物語であったと思うのです。だから、この漫画は、すべての人の気持ちに通じる可能性を持っているし、あらゆる人の心を揺り動かすかも知れない、そんな愛を描いて、堂々としている。いい漫画だったなって思うのです。

そして、最終回もなっちゃんは綺麗でした。

『もこもこBOX』、ゲストです。狐のしっぽが気持ちいいという漫画。狐というと、一般にきつい印象がありますけれど、こちらの狐はおっとりとして包容力のあるお姉さんであります。そして、うさぎと狸? カッチって名前だけど、猫? カッチといえばサスカッチしか出てこない私は本当に駄目だと思います。おっとりと元気のふたり組。可愛さがいいと思います。もう、とんとんとか、最高だと思う。

けいおん』は純ちゃんが登場。この人、原作ではすっかり忘れられた人って感じでしたが、というか、2巻巻頭描き下ろしに出たっきりなんだけど、復活。ああ、アニメ化の恩恵を最も受けたのは彼女かも知れません。純ちゃんは、アニメではジャズ研に入ったんでした。でも原作ではどうなんだろう。その純ちゃんが軽音部に興味を持って、これは第2世代への布石なのでしょうか。わかんない。わからないけれど、先輩卒業後に梓がひとりぼっちにならないなら、それはいいなあ。それに、2年生三人の雰囲気もまたよいものがあって、こういうのもいいなあと思ったのでした。純ちゃんのちょっと意地悪っぽく笑う、あの表情が可愛い。それに、梓のいつもとは違った表情、それもよいなと思ったりしたのです。

イチロー!』、キャラット掲載分が終わり。八百屋の旦那の妻、すなわち若葉の母が登場。わお、愛想尽かされたんだと思ってたよ。すまん、旦那。夫を愛する妻、妻を愛する夫、その様子に嫉妬する娘。なんというほのぼの家族なのだろう。馬鹿馬鹿しいのだけど、その馬鹿馬鹿しさが面白い。いい区切りにもなって、またいい話でもあって、よかったと思います。やっぱり、しあわせ家族が一番です。

『Aチャンネル』はナギが眼鏡を外して見せて、おお、可愛い。だが、いつもの25%程度の可愛さだ。そして海、そして素麺。ああ、今年も素麺あんまり食べられなかった。三食素麺でもいいのに……。あの素麺のくっついて取れないですけど、あれは本当によくあって、あの器ごと持ち上がってしまうっていうのも。けれど、そんなよくあることが、このふたりがやるだけでなんだか面白くって、それはなんでなんだろうって思います。ええ、面白かったです。

とらぶるクリック!!』、最終回! そうかあ、ついに進級かあ。変わらないことがあって、そして変わりゆくことがあって、そのうちの、変わらないってことがよかったと思えた漫画でした。けれどこれからはどんどん変わっていきます。その転換となる時の風景、その様子が、なんだかほろりとさせます。爆発も、コーヒーセットも、描かれるものごとの中にこれまでが偲ばれて、ああ、私はこの漫画が好きでした。だからちょっと寂しいけれど、終わることは、悲しいばかりではない。そう思って、この終わりを受け止めたいと思います。

ふら・ふろ』、カロリーハーフは通常のより高いのか。なんか、納得いかないものがあるな。カロリー減って、なのに高くなるんだ。納得いかないものがありますね。というか、アオちゃん、太るの気にしてるんだ。なんか意外な感じでした。

『ツバサとらいある』、友達が家にくる、それで張り切ってしまう、そんなツバサが可愛い。あんまり度を過ごすとなんなんだけど、友達がくるとなるとなんか浮ついてしまう。そうした気持ちは私にだってわかります。日常の、けれどちょっとしたイベント。そこで頑張ってしまう、その気持ちがなんだかよいと思ったのでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第5巻第10号(2009年10月号)

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