昨日は『まんがタイム』とまんがタイムコミックスの発売日、今日は『まんがタイムきらら』が前倒しで発売されて、この充実の四コマ漫画体制。四コマの海に溺れてしまいそう、なんていったら大げさですが、実際数年前の状況を考えれば、四コマを取り巻く状況は変わったなあ、なんかすごく大きくなったなあ、そんな感じであります。ともあれ、四コマ専門誌の草分けなんでしたっけ? 『まんがタイム』の発売、それからD☆V系の草分け? 『きらら』の発売、まずは『まんがタイム』から書いていこうと思います。
『タマさん』はあの佐倉さんが登場して、そう、あの下ネタのお姉さん。エレガント、しかし下ネタ。ベリーキュート、だけど下ネタ。けれど、今回は若干のほのめかしにとどまって、ああ残念。しかし、この人は素敵です。
『すいーとるーむ?』は夏休み、空になった社屋で自由を満喫するゆかりさん。けれど、いや、それはないだろう、とは思ったけれど、もしかしたらこういうのはあるのかも知れないな。社屋は空だけれど、わりとやることもあるというところ。本格的に暇になってきて、そうしたら仲間が顔を出してくれるというところ。バランスいいなと思って、そして最後の締め出し。ああっ、とてもバランスがいい。しかし、今回の見どころは、部長の花火でしょう。免許があるからといって、どこでも普通に溶接してもいいのかな。しかし芸達者な部長。もう、最高だと思います。
『わさんぼん』、粘土で練習する草太の、勢いで作ってしまったトリケラトプス。あれ、いいなあ。リアルというよりキュートな造形だけど、ガブーとか、これはいい。これ、今度、紙粘土で作って下さい。
『ふたりぽっぽ』、山口舞子の新連載、とはいうのだけれど、私、この人知らない。と思ったら知ってた。『カギっこ』の人かあ、とはいうけれど、読んだことはないんですよね。だから、これが初読となりますね。
可愛いキャラクター。ほのぼのしてる子かと思ったら、想像以上に策略家、食えないくるりと、くるりのロックオンから逃がれたいと思っているけれど、どうにも逃れられないこばと、このふたりがヒロインですね。しかし、手段を選ばないくるり、迷惑であったり、利己的であったり、気ままであったりという、一般的には困った子なんだと思うんだけど、それを笑って無茶な子だなあといってすまさせるというようなところがあって、これはとてもいい感じであります。そしてもちろん私には黒ぽっぽ、こばとがとても可愛いです。
『はこいり良品』は、商店街のキャンペーン、100円商店街とその裏側にある商売人の本音。こういうのはとても好き。むしろ私なんかは、利益のあるということに安心してしまう口ですね。商魂たくましく、お客さんは楽しく、どちらにも益があるなら、それはとてもいいことです。喫茶店のオーナーの戦略などなかなか。こういう活気の感じられる描写、ネタの数々、すごくいい感じです。
『みそララ』における、才能の話。こういうのは、実際そうだと思う。私もよく思うのだけれど、どんなことでもうまくなるには才能というのが要求されるのだろうけれど、中でも重要なのは続ける才能、努力する才能なんだと思うんです。結果が出なくても、時にしんどくなっても、腐らず、続ける。つまらない基礎でも、きちんとやる。いい加減にすませてしまいがちなことも、ちゃんとやる。そうした、努力を厭わない、その才能がある人はいつか花開かせることもあるだろうって思っているんですね。こともあるだから、当然開かないで終わることもあるだろうけどさ。
けれど、『みそララ』においては、そうした苦労がちゃんと報われる。無条件に大成功! なんてことはないけどさ、努力に対し結果がついてくる。こうしたところを見て、そんなに簡単じゃないよっていいたくなってしまうような人もあるかも知れない。でも、現実においては努力が必ず報われるとは限らないから、だからこうして頑張っている美苑やら、他のメンバーやら、応援したくなってしまうんだと思うのですね。ああもう、あんたら頑張れ。そんな気持ちになって、そして仕事でもなんでも、頑張ってる人たち皆が報われたらいいな、なんて思うのですね。
『天子様が来る!』、あのお医者のお願いは、より上を目指したいという向上心のあらわれだと思えば大丈夫ですよ。けど、どうせなら、お願いのあとに手術受けたかったろうなあ。うん、成功したからいいんですよ。
『小悪魔ティーチャー』、やっぱりなんか好き。いや、長女が眼鏡だからじゃない。いや、次女が眼鏡だからでもない。アクティブなお姉さん、その元気さ、はつらつとした印象がいいんでしょうね。姉妹仲がよくって、そういうところもいいんでしょうね。ところで、最後の大オチ、きっと目覚めたりしてるんだろうなって思ってましたけど、そうやってサービスする側にいってる、さらに加えて因果応報的な展開にもなっている、これはうまいと思いました。
『アシスタント!!』、お母さんだ これ!!
お母さんだ これ!!
なんという畳み掛けでしょう。でも、ちゃんと書体が違えてある。書体の違いにイントネーションの違いを思って、細かいところで凝ってますね。そして、潰れそうになってるおぐら先生。いや、本当、大変そうだなあ。実際、こういうことあるんだろうなあ。
『トイザんス』、みたにひつじ、ゲストです。みたにひつじ、覚えのある名前、けれどどんな漫画描いてた人でしたっけ、……、『ナイスミドル城島部長』か! 『トイザんス』は、ちょっと『トイ・ストーリー』風? まあ、見たことないので、わかんないんですけど、ともあれ、レタス畑人形なんてのが出てきて、懐しい、キャベツ畑人形ってのが昔あって、可愛くない人形なんですけど、個体ごとに少しずつ違いを持たされた人形で、それで一体一体に出生証明でしたっけ? そんなのがついてたんですよね。って、この漫画、もしかしたらヤングには通じなかったりしない? しかし、キャベツ畑人形の真実って、リコちゃんのいうとおりだったのかな。もしかしたらそうなのかも知れませんね。
『乙女プレス』は、素直なヒロイン、漫画自体も素直な感じで、こういうの結構好きです。漫画は、素直なばかりでもよくないと思うけれど、こういう素直さが前面に押し出されたようなのもいいなと思うのです。ヒロインの素直さ、それもいいけれど、感激屋さん、普段はクールで、けれど実際はそうばかりでもないっていうの、そういうのもいいのかなって思います。
『ラブじゃらし』が終わりです。おー、先月の引きはそういうことだったんか。それを受けての展開はいわば予想の範囲、というか、こうならないでどうするっていう、そういう王道展開でありましたが、それだけによかったかなと。これまでの、ただただ子猫二匹を猫かわいがりするような、そういうところが好きだった。だから、このラストもよかったと思うのでしょうね。
『放課後のアインシュタイン』、好評ゲストらしい。それが本当だとしたら嬉しいことです。サイエンス部の合宿風景。なんか、先生は漆原教授みたいなことしそうになってましたけれど、この自由さ、一歩まちがえたら傍若無人なのか? すごく魅力的。興味の対象には真っ直ぐで、その他には抜けている。お化けなんてなんともないぜ。きっと興味はくぬぎの木だから、他がどうだろうと関係なかったんだろうな。そんな先生が実に素敵です。
で、連載になるのかな。なったら嬉しいなあ。
『先生のすずめ』、次回最終回。今回の展開、これもまた王道だったと思うのだけれど、けれどさすがにこれはくるなあ。なんかね、人の思惑の通用しないところでの話。その状況を前にして、望むことしかできないという、そういうやるせなさが胸に突き刺さるようで、そしてこれを受けて次回最終回。どういう風に持っていくのだろう。それは気になるけれど、それよりも今はこの読後感、しんみりとして、なんか心に底のほうにそっと沈んでいく感情、それを大切にしたいな、そんな思いであります。
『PEACH!!』、ついに武田が先生に勝利! というか、あれは勝ち負け競ってたのか? チキンレースの一種だったのか? いずれにしても、好きなシリーズの思いもしなかった展開に、にやりとしてしまいました。そうかあ、先月のあれはふりだったのかも知れませんね。それはそうと、美人湯、効いたもなにも、あんた最初から美人だったじゃないですか。
- 『まんがタイム』第29巻第9号(2009年9月号)
引用
- かがみふみを「アシスタント!!」,『まんがタイム』第29巻第9号(2009年9月号),139頁。
- 同前,140頁。
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