2009年8月26日水曜日

『月刊アフタヌーン』2009年10月号

 『月刊アフタンーン』、買っております。千ページ超えの分厚い雑誌、といおうと思ったら、ぎりぎり千ページには逹してなかったみたいで、でも分厚いことにはかわらない。私、これと『まんがタイムきららフォワード』持って、大阪地下街と京都新京極をはしごして、もう疲れ果てました。なんか、ここ数年、書籍の電子化とか話題になってますけど、この分厚い雑誌が電子化されたらどんなにかいいだろうって思うことが、ちょくちょくあります。いや、ほんと。値段そのままでいいから、電子化されないかなって思います。

無限の住人』、読み切りから本編に復帰して、ちょっとずつ逸刀流の撤退劇が色付きはじめている。そんな感じがしてわくわくします。今回は、手段を選ばない吐の打った手によって、本隊との合流を阻まれた天津。逸刀流本隊では、果心居士が追手を罠にかけるべく動き出して、この結果がどうなるか次号が楽しみだ、というのはやっぱりこの漫画における花は乱戦、混戦にあると思うからなんですね。

と、そう思っていたら、凶がなんか蚊帳の外みたいな状況に……。でも、この人のことだから、いいところで参戦してくるんだろうな、きっと。

百舌谷さん逆上する』は、竜田と番太郎が激突。はいいのだけれど、凶器持った中学生数名相手に圧倒的な強さを見せた番太郎だと、どう考えても竜田の手には負えないので、前回唐突に出てきたばあさんの秘術の設定が応用されて、普通の小学生並にパワーダウンさせられて、それで竜田との殴り合い。自分の思いの丈を宣言して殴る、その繰り返しという、実に昔の少年誌らしい展開を見せて、しかしここで竜田の勘違いがちゃんと意味を持って繋がってくるっていうのが面白い。それで結局、ふたりは間違った方向に頑張ってしまうのかな? 所詮小学生ってことなのかな。そんな風に流れて、そしてそれはもしかしたら百舌谷さんもそうなのかも知れない。

そして、次回は運動会。これまで、この運動会になにかありそうだという伏線がたくさん用意されてたわけですが、それがはたしてどういう風に決着するのか。それで、なにか物語としての動きが生まれるのか。すごく楽しみであります。

『友達100人できるかな』は、従姉のお姉さん、可愛いなあ。それは置いても、なんだかちょっと感動的な話だったなって思って、展開としては例のごとくベタではあるのだけれど、そこは直球の魅力というやつです。この真っ直ぐさは、とにかく威力あるなあと思えて、ええ、すごく気に入っています。

『武士道シックスティーン』、やっぱり面白い。とはいっても、まだほとんどなにも語られてないに等しい序盤なんだけれど、あの勝ちに異常にこだわる磯山の鬼気がとてもいい。兄をめぐる因縁があるのはわかるけれど、それが引っ掛かり続けているのは、この磯山ひとり。その引っ掛かりはいつか流されるんだろうけれど、その時に重要な役割を演じるのが西荻なんでしょうけど、まだまだ先は長そうですね。

『いもうとデイズ』、本当に大好き。いくらなんでも、一度そうなった革靴は駄目だろう、とは思うんだけど、本当はどうなのかな。革靴はかないからなあ。

最初は、食べるものにちょっと困っている、妹からの施しを受けてちょっと複雑な気持ち。そんな話だと思ってたのに、馬鹿な面白いだけの話だと思ってたのに、兄さんの昔の切ない思い出と、それをディアナに話すというところにはすごくやられてしまって、こういうちょっとした気持ち、心の交流するというところ、いいなと思うのでした。この漫画、すごくいいです。大好きです。

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