『まんがホーム』2015年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが振袖着てましてね、なんだか小さな羊にとりまかれておりますよ。他にも『いぬにほん印刷製版部』紙谷も振袖、足元にはロール紙が門松みたいに! そして『孔明のヨメ。』孔明が、巫女の装束つけた月英さんの御神籤引いて大吉でありますよ。
『敗者復活戦!』、月穂サマ、いい味出してらっしゃるなあ。猫と遊んでる。ああ、店頭のワゴンの下に陣取ってるのね。けど、猫と遊んでるとは決していわないんだ。通販をメインにしていきたい月穂と、店頭販売を重視したい社長。その気持ちが対立してるとか、いろいろ知れて、そんな社長は機械との相性が悪いといって、月穂の仕事に手を出さない。どうも、これ、機械のせいだけじゃなさそうですよね。そしてくたびれている月穂サマ。ああ、大変だなあ。猫で癒されようとしてるのかな? 夕記が、ほんといいですよね。ちょっと辛辣で、ほんとこういう子、大好き。そして猫好きとばれて赤面する月穂サマ、麗しく、ほう、猫アレルギー。確かに猫と遊んでる時、口元をガードしてましたよ。
『警戒少女いちごちゃん』、めちゃくちゃ面白いな。夏休みの間に108冊読みました。それを報告した時の得意満面、ほんと素晴しい。めちゃくちゃ可愛いじゃんよ。いや、ほんと、今回はいちごちゃんの表情、それが見事でした。本を読む速さに自信のあるいちごちゃん。そこに、るいが速読できるなんていうから、いちごちゃん、超シリアスな顔で勝負を挑むっていうんですね。いや、面白かった。あきらかにページをめくるパラの文字の数が違う。いちごちゃん、どんどん焦っちゃって、ついには爆発、って、おおーう、オマールーッ! 感情が外に向かわない分、こうして自分と戦わないといけないのか。ほんと、意外ないちごちゃんの姿に、なんかわくわくしちゃいました。うん、もっと好きになったですよ。
『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』、月夜野さんが吸血鬼だっていうの、バイト君は自然と信じるようになってしまってたっていうの、なるほどフォローされましたね。ああ、やっぱり吸血鬼ということ、なんとなくのっかっちゃってる、そんな具合で、決して明確な証拠などあって、とかじゃないんですよね。そうだ、そうだ。そうなのか。しかし今回の、神社? 初詣? もろもろに憧れてる? 月夜野さんがおかしかったです。お正月の風物ですね。お正月特有のいろんなこと、興味はあるっぽいんだけど、いろいろできないことがある。って、福袋、並ぶのはめんどくさいのか。いや、日中は並べないか、この人。しかし、バイト君と月夜野さんのやりとり、面白いなあ。ふたりともに、なんかちょっとズレてる感じがあって、バイト君もけっこうなもんだと思います。ほんと、いいペアだと思いますよ。
『孔明のヨメ。』は郭嘉がついに孔明たちの策に気付いた。最初はゆったりと余裕もっていたのが、思ったよりも動き出すのがはやかったと知ってからの様子、明らかに様子が違って、いったい誰がこれをやったのか、それがわからない。その郭嘉の様子、その緊迫感が伝わるようで実にいいと思ったら、おお、この表現、素晴しい。郭嘉に対して、やはりシリアスな孔明のコマが向き合うように配置されてるんですよ。孔明さん、人の暮らし、豊かさとそれを守る備えが必要と思い知って、それが国と軍事の関係にも波及する。ああ、孔明の軍師としての資質が花開こうとするかのようですよ。それで、模擬戦をしてみたい、そう思うのだけど、月英は寝込んでる。だから、訊ねてきた徐兄と士元を相手に模擬戦をする。領地は不均衡にしてみよう。いろんな要素を塩梅して、そしてダイスで勝敗を決めていく。ああ、まさに三国が争う、その未来を予言するかのような局面がここに見えて、いやもう、しびれますね。しかも月英のいう天候の要素! おお、軍師孔明の未来に繋がる、まさにそんな瞬間が一エピソードに凝縮されて、ほんとしびれましたよ。
- 『まんがホーム』第29巻第2号(2015年2月号)
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