2014年12月5日金曜日

『まんがタウン』2015年1月号

『まんがタウン』2015年1月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』メインであります。カザマくんにぴっとり寄り添うしんのすけ。オラがあっためてあげるゾとのことですが、それを嫌がるカザマくん。後ろから興味津々で見ているネネちゃんがいかします。そっちもいけるのか! そして『派遣戦士山田のり子』、『恋するヤンキーガール』、『研究所ライフ』、『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』のカットもございます。

『恋するヤンキーガール』、風間ナギ14歳が、いわゆる最近はやりの壁ドンでもって告白されてるところからスタートです。ちょっと…付き合えや。凄みある告白に、思わずはいと答えたら、アヤメちゃん! やったな! 告白した女の子の友達が駆け寄ってきてお祝いしてくれるんですね。って、ガンつけられてたわけじゃなかったんですね。須藤アヤメ、見た目は不良、けど中身は結構な乙女である模様です。幼稚園? 保育所? そんな時分からナギのことが好きで、なるほどこの髪形も姫カットなのか。いわれなきゃわかんねえ。アヤメは誤解されてるだけなのかな? 長いスカート。学校だって休んじゃう、ってインフルエンザなのか! って、それじゃないのね。テンション高めにぽんぽんテンポよく投げ込んでくるその感じ、勢いあって、面白く読むことができました。というか、第1回はちょっと物足りないくらい。もっともっと読みたい、そんな感じありましたよ。

押しかけ時姫』、姫が御機嫌ななめですよ。海斗が大内の娘と仲よくしている。やきもちなのか? といわれて、家臣が主君を乗り換えるのは裏切りじゃ! ああ、さすがに姫! いつもどおりであります。って、その理解でいいのか? 時姫と大内の娘の話、噛み合わなくてやっぱり最高で、大内さん、お城集めてるのか。プラモデル? その話を聞いて、毛利と加藤が攻め落とされた。姫路城は攻略中。野々江の城のくだり、最高でしたね。マイナーで商品化しない。それ聞いて、時姫、泣いて抗議するのか。しかし、最後にどかんときましたね。大内さん、海斗のこと好きなの!? え、どういう意味で好きってこと? おお、次回刮目して待て!

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』、ゲストです。4月、新しいクラス。目が隠れるくらい伸ばした前髪に三つ編み。内気そうな彼女は土師照子。自己紹介が恥ずかしいという彼女のいうそれは、自分のものじゃなくて、狙ってすべった他人の自己紹介なのか。内気で気弱、そう見せて、意外や辛辣、それが照子です。沼江蛙らしいクセがあって、いい感じです。隣の席の椎くんに、そんなに密着させて恥ずかしくないんですか! いきなりそんなこと言い放つ照子。もう、いかすわあ。女の子、友達ふたりもいい感じですね。妹佳と照子、そんな関係になっちゃったりするの? しましょう。是非しましょう。この作者の漫画は好きなので、これもきっと気にいると思います。

『大正乙女カルテ』はテスト勉強ですよ。いろいろ記憶しようと、あちこちに紙を貼り出すものの、父親に邪魔される。その結果が、戸棚の奥に解剖図。最高ですね。しびれます。ごほうび制、あのぱぁっと明るい路乃の笑顔、とても素晴しく、よっぽど少女小説が好きなんだなあ。対し厳しいかのとも可愛らしいです。今回はかのとの話だったんですね。兄の婚約者問題。兄の婚約者、節子がかのとの家出を自分のせいと知り落胆。路乃がそれを聞いて、かのとを家に戻そうと頑張る。それがかのとを追い詰めちゃうんですね。いや、もう、かのと、すっかり落胆して、薬草園にひとり黄昏れて、ほんと、この子にとっては一大事だったんですね。薬草園でのコミュニケーション、これが彼女を救うならよいなあ。ほんと、そう思います。この子の気持ちの整理がつくまで、時間が、余裕が与えられて欲しい。そう思うばかりですよ。ほんと、しっかり健気と見えて、幼なさの同居する、そんな子です。

涙の数だけ輝いて!』、クリスマス目前という時期に、皆で集まって遊園地にいくんですね。普段どおりの格好してる4人の中に、ひとり意識しまくってる唯がまじって、もう最高でしたね。なんて可愛いんだろう、この子。素晴しいわ。そして晴香ですよ、晴香。オタクの彼氏チェック。おおう、これ実際すごいらしいですよね。ってこれ、晴香もやってたのか! あの図星つかれてる晴香のうつむき加減が素敵でした。今回、テンポよくて面白かったですよ。最低ですね。ここでは仕事は忘れてよ、ときて、普段の仕事もこれくらいやってよ。この直子の心の叫び、もう最高に面白かったです。もう、たまらんものがあるな。最後の裏目に出た唯まで、本当、しっかり面白さがつまっていましたよ。

居間には今外国人がいます。』、雨に降られた万希。傘がないといってたら、遠くに見える不審な人影。「邪悪なおむかえ」ってサブタイトルがすごいな。マイケルが蓑笠で迎えにきたっていうんですね。あまりの状況に不審者と思われ、ざわめく周辺。万希、うまいこといなしましたね。でも、帰り道、すれ違う人が物珍しげに振り返ってる。いや、振り返るよな。自分だって振り返るよ。嵐の日、ミカイール親子も万希の家に避難してきて、そして裏山の様子を見にいくミヒャエル。なるほど、テント泊の人達の様子を見にいったんですね。荒れ模様の日にはちょっとハイになる。うん、気持ちわかります。自分もそんなところありますよ。ハイになって失敗した思い出とか、面白く、そしてフランソワさんの危険なハイテンション。そして万希の落胆。面白かったです。

  • 『まんがタウン』第16巻第1号(2015年1月号)

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